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「ミズウミ」~日本のラジオ~作・演出:屋代 秀樹~

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「ミズウミ」~日本のラジオ~作・演出:屋代 秀樹~



  ◎6月14日 20:00(65分)ギャラリースペースしあん


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  平日、仕事終わりで東上野を駆け抜けてしあんへ向かいました。

  ちょっと出遅れて、結構並んでいる方が多かったのですがまぁ

  中断の良い席につく事が出来ました。

  雰囲気のあるこの会場、日本のラジオさんにはなんかピッタリ。

  雨戸を開け閉めする機構から、また不思議な空気が漂う

  お話的にも、ちょっと蒸し暑い日本家屋の夜は最高の場所でした。


「このみずうみを ふかくもぐれば きっとうみにでられるでしょう」



 はじまり

  手紙をもって現れた女子大生。

  無人の民家をキョロキョロ、雨戸を開ける為の外向部を開く

  そこには「赤い書物」、それは日記帳であり、指示書であり、予言の書

  突然現れる女、この建物の持ち主だと言う。

  大学の助教授、小鹿の指示で来たと言う女子大生。

  知った名前が飛び出し納得する女。

  2人は日記を読み始めると、そこは昭和64年正月に遡るのでした。

                      ・

<登場人物>

 ○昭和64年

  小鹿スドウ(瀬戸ゆりかさん)・・・総洲大学助教授、田瓶市へ奇書を探しに来る。

  多賀リンサク(袖山駿さん)・・・資産家の御曹司、小鹿に求められ、別荘に案内する。

  摩周シビオ(山森信太郎さん)・・・田瓶市の鮮魚会社の社長、別荘の元持ち主。

  摩周イサナ(堀江やまのさん)・・・シビオの娘、おっとりした不思議な女性

 ○平成29年

  摩周フカエ(星秀美さん)・・・摩周家の娘らしい、

  千秋ナカコ(萱怜子さん)・・・小鹿のゼミ生。行方をくらました小鹿の手紙でココヘ来る。

                       ・

  最近、多賀家が買った別荘にやってきた小鹿とリンサク。

  小鹿は最近日本人が非公式に購入したとう奇書・人皮で装丁されたルルイエ異本

  それを田瓶市の摩周家の当主が買ったのではと調べにやってきた。

  ふと窓の外に現れた色白の女性=摩周イサナ

  幼い頃に住んでいた家に灯りが灯ったのでつい来てしまったと言う

  勝手に招き入れる小鹿、そして現れた本命の摩周家当主、シビオ。

  摩周家は元々、鯉と猿を繋ぎ合わせた人魚のミイラを作っていた家系で

  村に現れた異人(マシュー)に娘が嫁ぎ、

  その後不思議な事に新鮮な海産物流通で財を成した地元の実力者。

  急に別荘を多賀家に売ったのは家一軒分の本を買う為では?と探りを入れる小鹿。

  シビオは結局何も答えず、暫く滞在する小鹿とリンサクの所へイサナが通い始める。

                       ・
  イサナは最近、夢に怯えていた。

  湖の底へ入り、やがて海の世界へと帰っていく、なぜか恐怖を覚える夢。

  呪文のような知らない言葉を覚えているイサナ。

  それを聞いて確信する小鹿は、この国の神(現人神=陛下)の支配が薄れる時

  イサナを眠らせてはいけないと、多賀に彼女を連れて出て行くように指示する。

  イサナの口の中に広がり始める世界(おそらく海と繋がってる)

  一人残ってシビオに取引を持ち掛ける小鹿。

  イサナが何かの目覚めてしまう事を止める為、例の本を買ったのなら自分に貸す

  よう約束する、次の元号が変わるまでの期間・・・・

  シビオは養子で母であり妻である女性とイサナを授かったが、彼女はミズウミに消えた

  (そして、先代当主同様、ミズウミに身を投げて死んでしまう)

                       ・

  日記の最終部分には、ここに女が訪れた命がけで、小鹿が行方不明である事

  何も知らない事を貫くような指示が記されていた。

  その部分を黙読して唾を飲む、ナカコ。

  ある本を返して下さりにきたのか?と尋ねるフカエ。

  知らぬ存ぜぬを貫くナカコ、そして長い時の中で生きているイサナは次の元号までと

  期間延長を許可してフラリと帰っていくのでした。


  イサナ、フカエ、シビオの「鈍く緊張する空気感」がしあんの空間に会ってましたね~

  白いイサナが庭から現れたり、リンサクと2人で庭を案内したり奥行のある空間

  特に夜公演だったから、暗闇からの登場が効果的で良かったです。

  小鹿のキャラクターだけが、好奇心から攻撃的な台詞で登場人物達を騙していく

  とても痛快で瀬戸さんが瀬戸さんのトーンが良かった、

  結構命がけの取引でも、騙してその場から逃げるような強さ柔軟さがあるキャラ

  屋代さんの素敵な所は総州大学とか、今回の物語も他の作品にもリンクしていて

  MUのハセガワさんがアマダ製菓や森口さんが度々登場するのもそうだけど

  その方の世界が一つ存在しているGL(グランドライン)になっていて

  非現実世界に現実感覚を思わせる所があると思います。

  今回の多賀リンサク・イサナの2人、(イサナ役の堀江さん不思議な雰囲気も良い)

  ヒゲンジツノオウコクに関連している、というか4姉妹の両親なんですよね~

  子供が生まれたら付ける名前とか、ちゃんとリンクしてましたよ。

  ヒゲンジツノオウコクでは、お父様(リンサク)は亡くなったけれどイサナの所在は

  また一つ謎が増えて、面白いですね。海に帰ったのか、不完全なモノのまま短命

  に終わってしまったのか?興味深い・・・

                          ・

  星さんのフカエもなかなかいい雰囲気でした。

  屋代さんのキャスティングが宛書状態なので、みなさんピッタリなのでしょう。

  平成に変る64年、強力な神が亡くなる時と、この退位問題が噴出した時期を

  上手い事クトゥルフ神話に絡めてこんな短時間でズッシリ来る作品になるとはね!

  台本付チケット購入したけど、もう1回観たかったな

  また、このシリーズ、出来たら小鹿の再登場を期待しています。

「真夏の果実の花の頃」~エンテナ・PLAY UNION~

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「真夏の果実の花の頃」~エンテナ・PLAY UNION~



  ◎6月23日 13:00(30分×4)シアター風姿花伝


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


  若手の俳優・脚本家さんを使って4本の芝居を作るという企画公演。

  色々物販とかも充実していて、ちょっとアイドル公演に近い雰囲気

  客席は満席に近かったかな?

  題名が「真夏の果実の花の頃」となっていますが特にテーマは非統一

  とりあえず初めてだったので、お試し観劇して参りました。

  出演者も多いので、今回は色々と省略しております。  


「記憶ダイバー・シュリ」



<STORY>

  国家機関「記憶操作局」に着任した少女シュリ

  他人の記憶を操作して治安を守る「記憶ダイバー」として赴任するも

  最初の失敗で資料室の整理を任される。

  そこで発見した差出人不明の古い手紙

  手紙には政治家の為に記憶の不正操作をしている局員が居るとある

  仲間の御手洗達の手伝いもあり、記憶操作の断片を発見。

  黒幕は不明なまま、捜査は進んでいくが、黒幕の局長が本性を現し

  局員全員を拳銃で抹殺しようとするが、シュリが御手洗の記憶に潜入

  シュリの運動能力で御手洗を操作、父親の敵でもある局長を退治する。

 
<感想>

  いや~シュリ約の三浦さんは、アクション含め頑張ってましたが

  脚本・演出が酷かったです、役者さんが可哀想です。

  とりあえず書いた脚本を30分に縮めたって感じで、早口の説明と会話。

  冒頭からシュリが父親に挨拶する仕草から死んでるのは解るケド

  最期は突然、局長が父親の敵になったり、

  国家機関の成り立ちとかシュリがスカウトされた理由とは一切なし!

  突っ込み所が多いのはしっかりとした世界観・設定が出来てないのでしょう。

  ちゃんとしてれば、登場人物も説明台詞ももっとスッキリ出来るのにねぇ

  記憶操作で安全を守る?具体的に言って政治利用しかないでしょ

  PTSDとか医療用部門もあるならいいけど、不正バレて解体とか

  当日パンフの最後の3行が非常に虚しい作品でした。

  ※これでも優しく書いております。


「渡る夜空は星ばかり」

  

<STORY>

  主人公:大島マコトは町の食堂の息子。

  祖母とアルバイトの嫌な女が、母親に意地悪しているのが腹立たしい!

  ある日、祖母への誕生日プレゼントの事でアットホームな展開へ

  しかし、それはある引きこもり男の妄想の中のお話。

  現実世界では両親の居ない自分を引き取ってくれた夫婦に心配をかけ

  妊婦である奥さんを突き飛ばしてしまう!

  もう一人の自分に諭された男は、妄想世界を離れ

  夫婦に謝る事・そしてバイトを始める事から始めるのでした。

<感想>

  食堂のお話はまさに古いタイプの世界だなぁと思いました。

  その時点で違和感は感じてましたが、現実世界での展開が少なくて

  主人公を預かっている夫婦の会話の方が多かったですね、

  もう少し、妄想世界へ現実の夫婦が浸食してきたり、

  もう一人の自分が干渉してきたり、そんな兆し的な展開がないとね

  まぁ30分しかないのは仕方無いけど15分でも立派な作品観てるから

  バランスとかを調整して欲しいです。

  正直、妄想の食堂世界なんて円満にならない方が立ち直るきっかけに

  なる気がするんですけどねぇ


「雨の中の紫陽花」



<STORY>

  広川直紀は結婚一周年を目前にして妻:キョウコを交通事故で失う 

  仕事も手につかない状況の中、

  キョウコの妹:ミキはある時、直紀の傍にいる姉の霊を見てしまう。

  結婚一周年を迎えたいと願う姉、

  直紀に話しても最初は信じないが、ミキの身体にキョウコが憑依して

  家族への謝罪と、直紀との梅雨の短い時間だけ最後の時間を過ごす。

  しかし、最後はミキ・キョウコ2つの人格を持ってしまった様子の

  ミキの精神科治療が始まるのでした。

<感想>

  順番に脚本がマトモになってきた感じで、まぁホッとしました。

  キャラメルボックス的な感じがバリバリしましたが

  ただ、シーツを使った紫陽花を写す演出はまぁOKなんですが

  シーツで直紀の部屋のドアを演出したのには笑った!

  あれはかなりマイナス効果な気がする~

  「雨と夢の後に」を観てると色々ちゃんと理由があるんですけど

  キョウコの明確な心残りと期限が無くて、ミキにしか見えない理由も不明

  イキナリな感じの父親の怒りにも違和感を覚えましたが

  飲んだくれの医者が精神科医?死体観慣れてるなら外科医なのか?

  ミキにキョウコが入り込んでる事が解ってると言ってる人なのに・・・

  最後はミキかキョウコは多重人格化した彼女の判定を

  直紀に委ねるとかちょっとテキトー感があり、

  結末から逆算すると、キョウコの激しい愛情があるとか

  ミキのも直紀が好きだったから、狂言的な狂喜になったとかなら解る。

  でも、この作品でやっと演劇観てる実感が出ました。


「恋の快速特急」


<STORY>

  山手線渋谷?池袋だったかな?

  大学の飲み会で終電を待つナツミ、隣には一見チャラそうな先輩。

  一方には酔った中年サラリーマンと部下の女性+若手男性社員

  反対側にはそんなホームの人々を観察する2人のオタク風女性。

  電車は人身事故なのか、電車は動かずにタクシー乗り場は長蛇の列。

  中年サラリーマンと部下の女性が不倫関係だったり

  酔った中年サラリーマン、チカンに間違われたりして

  強引に電車来ないならまた1軒行こうと提案するが

  タクシーに乗せて強制送還!

  若手社員の言葉で、不倫の清算を決意する女性、

  上司をタクシーに乗せ、その後輩と飲みに消えていく

                      ・

  一方、ナツミと先輩。

  今回はナツミ目当で、実は普段から飲み会に出ないキャラの人。

  ナツミとの会話を続けたい先輩、電車を停めてみると言うと

  偶然にも人身事故かなにかで電車が止まってしまう。

  電車が動き出すまで、先輩の話に仕方なく付き合うのだったが

  天文学的な話から、少しずつ(鈍行列車の如く)会話が流れて

  二人の関係は運転再開より先にゆっくり動き出すのでした。

                      ・

  そんな最終電車のホームを眺めるのが好きな男

  ヒョイとホームへ飛び込んで行くのでした。

<感想>

  流石、トリを務める作品だけあって、一番面白くて笑も取ってました。

  安心してみていられるし30分でも2つの恋の話と

  観察する2人の女の子の展開がテンポよくて楽しめました。

  一応、主役はナツミと先輩になるんだと思います。

  先輩は理系で奥手なタイプなんでしょうけど、

  学部とか、年行ってるぽいぼで院生なのかな?と思ったけどね

  設定はちゃんとあったのかな?少し会話の中にヒントあってた方が

  色々想像出来るし、観察者の2人に言わせても良かったかな?

  唯一ダメだったのは、間に合わなかったのか手違いなのか?

  主役の先輩、フライヤーの顔写真と全く別人なのが驚きました。

  それ以外では、紅一点(ある意味)良い作品でした。

  あ、最後の少し毒のある演出。

  自殺か幽霊(地縛霊)か不明ですが、効果あったかな?


  久々観た感じの企画系舞台でした。

  DVD販売とか出演者のファン向けの感じがして、ある意味

  地下アイドルに勉強と称して演技やらせて、ファンからチェキとか

  主催者側はそれで黒字取るみたいな舞台とダブリました。

  本当に役者さんに機会を与えるものであれば

  各舞台も監修するちゃんとした人が居ると思うんだけど居なそう

  一番酷いのは4作目になって、お客さんがトイレだと思うんだけど

  一斉に数人居なくなってしまったんだよね~

  途中休憩入れて、ちゃんと全部観てもらう方が重要だと思うけど

  セットチェンジ必要な作品を3本目にして、時間作ったりとか

  考えて欲しいですね、なので物販は一切見ませんでした。

  今ごろ感想書いてて

  自分でも「何さまのつもり?」と思う書きっぷりに驚いてますが

  本当に、最初ビックリして、そして悲しくなったので

  たまには覆うがままに(これでも控えめ)書いたままにしておきます。

「ああ、演劇」~くによし組~ディスリ回

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「ああ、演劇」~くによし組~ディスリ回


  ◎5月21日 16:00(75分)東中野バニラスタジオ

  作・演出:國吉咲貴

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  初、くによし組さん

  今回は架空の5劇団の公演を上演

  そして、ディスリ回というゲストにツッコミを入れてもらう公演を設定

  最終日にアガリスクエンターテイメントの沈ゆうこさんがツッコむとの事。

  そこを狙って最終公演を予約、

  司会にイグロヒデアキさん、解説に主宰:國吉さん本人

  その3人が最前列で呟くという展開、果たして面白かったでしょうか?

                   ☆

  ※もう1ケ月以上前だし、内容も内容なので覚えてない事多いです。

   個人的な「備忘録」でもあるので、そこはお許し下さい。


 出演:三澤さきさん 劇中では主宰のィニヨパルコとして、脚本・演出に悩む役所。


 役者達:粟野志門さん、梅田優作さん、音多衣子さん、

      國吉咲貴さん、榊原美鳳さん、永井一信さん


<START>

 内容としては、舞台上手にある机で「くによP組」主宰:クニヨパルコ(三澤さん)

 が悩みながら執筆活動を展開、色んな劇団をマネしながら本番が迫って来る!

 次回公演の企画は、劇中劇として架空5劇団の設定と内容を考えてる様子。

 下手で、その劇中劇を演じる役者さんが飛び出す型で進行。

 ある意味脳内上映的な所で、くによPも途中で入り込みダメだしとかします。

 忘れてる事多いので、以下は、宣伝用の引用内容含みで紹介します。

                       ・

<.ぅ鵐謄蠏狠帖筺峽狠珍郎扈乎right elbor(らいとえるぼう)」

 東京昭和平成大学の演劇サークルから派生した劇団。

 劇団名は「右手を伸ばしても届かないものは、右肘を伸ばしても届くわけがない」

 という主宰の鴨山来人が劇団立ち上げ時に話した言葉が元。“届かないものを

 諦めた先に見える光”をテーマに作品を作っている。

                       ・

 ※観念的な台詞と上半身裸だったような、肉体と声で力強く表現する感じ

   冒頭から沈さんの「なにかが100点」という笑と太鼓判に会場笑ってた。


<▲侫.鵐織検七狠帖筺嵋睨 ̄薹爛廛螢謄コッペパン」

 中学生のときに見た劇団四季の「ウィキッド」に感激した米山亜蓮がENBUゼミ

 在学中に立ち上げた劇団。

 “ファンタジーを愛せる人たちで世界を愛す”と目標を掲げ、山小屋を劇場にした

 公演や、崖でのミュージカルなどを上演している。

                       ・

 ※女の子が主人公のファンタジーものだったかな?

  やる気のない感じだった気がする・・・・

<ラブストーリー劇団>「劇団青春野郎」

 青春を謳歌せずに会社員となってしまった滝沢勉が“今更だけど青春やろう!”

 と奮起し脱サラして作った劇団。劇団のコンセプトである“今更青春”は、小劇場

 流行語大賞のTwitter部門を受賞。

 滝沢は来年1月からテレビドラマの脚本が決まっているなど今後を期待される作家。

                        ・

 う~ん記憶にない!喧嘩とか起こってたシーンが実録だったとかそんな感じ

<ど綵匏狠帖筺峽狠庁牽娃院
 小劇場で活躍していたマタタビカヤコが初めて飛び込んだ冬コミでBL小説を書いて

 いた安藤雪乃をスカウトして立ち上げた腐女子劇団。

 安藤が脚本、マタタビが演出。「この世に女はいらない」と豪語し、作中に女キャラ

 は出てこない。客層の9割は女性である。
                         ・

 アニメの声優さん、マイクに口を近づけて話す所とか、関節キスとか

 微妙なゲイ感のある現場、それに対して、これじゃダメだとくによPが怒ってた!


<イによP組>
 人見知りの主宰が旗上げしてしまった人見知りしかいない劇団。

 「誰でも楽しめるコメディ」を謳っているが、笑っていいのか悪いのかわからない

 シュールなコメディしか作れていない。 


 ※この作品た確か間に合わないオチだった気がします。

   最後のここが書けずに苦悩するくによPと劇団員達の狼狽した感じで終わりかな? 


  気楽に観た作品、正直私の記憶が薄いって事は大爆笑するほどではないでしょう。

  冒頭の沈さんの「何かが100点」と「B級の林遣都」みたいな役者さんが

  印象に残ってるのと、三澤さんはどんな役でもこなす器用な人だと感心した事。

  イグロさんは冷静で、本当に時々、國吉さんが解説してて、大声で沈さんツッコミ!

  最前列だったし、劇団員の台詞と会場の笑声で、ディスリの内容も聞こえずらくて

  後ろからマイク使ってツッコんで欲しかったなぁと、思って帰った記憶があります。

  各劇団とも、ゆるいクオリティで役者さんが狂ったようにピタピタ動くのは

  なんか気持ち悪い感じで面白かったです。

  覚えてないけど、当日パンフに役名でカブトムシさんとかあって、

  下らなくて、気軽に観れた印象だったんだと思います、今回の劇中劇じゃないけど

  アラカルト的な複数団体の企画公演とかには、居ると楽しそうな方々ですね。

  もう2ケ月前なのでブログと言うより備忘録でスイマセン。

「奇想の前提」~鵺的~

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「奇想の前提」~鵺的~


  作:高木 登(鵺的) 演出:寺十吾


  ◎7月21日19:30(1時間45分)テアトルBONBON
    
  週末(21日)から出張だったので、どうしようか?と思っておりましたが

  鵺的さんの今回のテーマは「乱歩のパノラマ島奇譚」らしい

  しかも、福永マリカさん再登場って事で

  行くしかないなぁと、仕事早めに帰らせてもらって初日観劇

  ローチケ完売してて、水曜日に決断した当日清算申し込み

  なんでかAの最前列!

  全体俯瞰して観れない所、ケツも痛い席で大音量と暗闇多めでした。

  予想外に乱歩ではない、鵺的ワールドが始まりました。

 

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



STORY

  志摩半島の先、周囲2里ほどの四角い島。

  そこはかつて「パノラマ島」と呼ばれる人見廣介という狂った男が作った理想郷

  資産家に入れ替わった男は、最後に花火と共に夜空に文字通り散ってしまう。

  その時、上空から降って来た男の血と肉片

  悪意を持った欠片を口にしてしまった人々は呪われてしまったらしい。

  現在「沖の島」と呼ばれるその島を所有する菰田(コモダ)家の物語。


 <登場人物>

 菰田 禰宜子(夕沈さん)・・・三姉妹の長女、部屋に籠りっきりの巫女能力あり。

 菰田 伽耶子(木下 祐子さん)・・・次女、長女の世話をしながら使用人と暮らす。

 菰田 須弥子(安元 遊香さん)・・・男好きな三女、金にだらしない。

 菰田 日美子(青山 祥子さん)・・・伽耶子の娘だが、祖母に育てられ東京働く。

 菰田 建日人(金子 鈴幸さん・・・日美子の弟、東京で暮らす写真家志望。

 菰田 燦子(福永 マリカさん)・・・須弥子の娘、日美子と同居してる。

                   ☆

 久貝 泰義(佐藤 誓さん)・・・ 伽耶子の使用人、かつては粗野な男だった。

 東小路 真理亜(奥野 亮子さん)・・親戚筋で菰田家を支援してる美女。

 信藤 力(中山 朋文さん)・・・立入禁止の島の管理人、15年前から行方不明。

 冷牟田 高明(江藤 修平さん)・・・パノラマ島をレジャー施設にと提案する営業マン。

 団 一郎(中村 暢明さん)・・・久貝に雇われた「何でも屋」実は怪人40面相

                       ・

 東京では赤い渦巻きの落書きと、時折少年少女が殺される事件が発生。

 パノラマ等とは違い東京の地下に大暗室という世界を作った犯罪者:大曾根龍次

 その模倣犯と噂される事件、なにやら燦子がかかわっているらしい・・・・。

 そんな中、東小路 真理亜は菰田家にある提案をする。

 没落前、菰田家から東小路家に嫁いだ為、実質的には菰田家で一番血縁は濃く

 現在の菰田家は従妹の血筋であるが、系譜として菰田家の権利者である。

 実際は、真理亜が菰田家と孫3人に生活支援をしているのだが

 負の遺産となっているのがパノラマ島。

 以前から取材の要望が絶えない中

 業者からリゾート計画を提案され、この売り上げで菰田家に独立してもらい

 もう、菰田家とは手を引こうと考えていた。

 決断には菰田家の血縁全員の承認が必要となりを血縁を招集。

 3姉妹の元に、孫3人が現れる

 母親との再会に淡い期待をしていた日美子だったが何の一言もない

 好きな男との間に生まれた子供だったが、母親から引きはがされた上

 母(祖母)からの愛情も受けて育っていなかったという伽耶子

 そんな自分に何を期待するのか?と一蹴するのだった。


                        ・

 15年前、パノラマ島へ黙って上陸した3人。

 管理人である信藤に見つかるが、時々上陸しては交流を深めていた。

 しかし、信藤は突然行方不明となっていた。

 その時、燦子はと日美子は別々の何かを観てしまっていたのでした。

                        ・

 リゾート問題について、菰田家は金の問題でもあり参道。

 禰宜子だけは異常な反応、それ以外は異論はなし、

 日美子・建日人は菰田家との縁切りを条件に承諾するが

 燦子だけは上陸して考えたいと提案。

 日美子は上陸を拒絶するのだが、禰宜子の言葉から島の事を一番分かっている

 日美子は行くべきだとのお告げにも似た言葉で上陸を決める。

 その時、パノラマ島に赤い渦巻きのライトが輝く

 警察が駆けつけた時に犯人は居なかったが、警察犬が伸藤らしい死体を発見する。

 上陸には少し時間を要する事になり

 日美子は母親から親は使用人だった男(信藤)で、母親から結婚を認められなかったが

 パノラマ島の幻影に魅入られいた彼は、土下座して島の管理人になったと聞かされる。

                           ・

 そして、運命の上陸の日。

 燦子は自分が子供の頃に観た幻影はパノラマ島ではなく、大暗室だったと告白。

 日美子は幻視しで、赤い渦巻きを書いているのを燦子を観たらしい

 大曾根龍次の後を継ぐと言う、燦子。そして、リゾート提案してきた冷牟田も

 便乗して子供の首を切断して晒した犯人と名乗り、仲間に入りたいと言う。

 この島をリゾートとして表向きは解放し、犯罪者の拠点にすると提案するのだった。

 一方、建日人を呼び出す久貝。

 久貝は使用人でありながら三女と通じ、燦子が生まれた。

 その上、小学生の燦子を女にしてしまうという鬼畜の所業を行っていた。

 信藤と燦子が仲良くなる事を嫌った久貝は、建日人が燦子に悪戯していると吹き込み

 信藤を崖から突き飛ばさせたらしい、

 その事を未だに悔やんでいる建日人に、忘れるように言う久貝。

 そこへ現れた真理亜は久貝へ「あなたは誰?」と問いかける。

 死体のDNA鑑定の結果、死体は久貝であると言うのだった。

 ふっきれたような久貝、自分は信藤だと名乗り、久貝の悪行と久貝を殺し、顔を変え

 入れ替わり、子供達と伽耶子を守っていたと告白、そして最後に30分だけ時間を乞う。

 丁度現れた日美子へ、自分の見えるモノを受け入れ、何かに役立てる事。

 そして燦子を救ってほしいと言い消えていく・・・

 そこへ突然、巨大地震が発生!津波のカウントダウンが始まり

 船着き場へ逃げるよう2人に言う真理亜。

 信藤(見た目は久貝)は自分達の父親なんだと建日人と真理亜に話し、兄弟で後を追う

 島が崩れゆく中、

 信藤は自分が用意した巨大花火で人見のように散る決心をする。

 人見の血の雨で呪われた人々、自分は他人と入れ替わり人助けをした(半端ではあるが)

 自分の血肉は呪いを解くのか?

 止めようと後を追う日美子達を団(怪人40面相)が止め、二人を熱気球で逃がす。

 高台に逃げる、真理亜たち、そして夜空に巨大な花火が上がる。

 一方、菰田家の邸宅では三姉妹が揃い、日美子に後を託すと神託が下り津波に飲まれる。

                            ・

 東日本大震災を超える南海トラフの地震による被害、信藤の事件は捜査を打ち切り

 荒廃した街には赤い渦巻きと、時折黒い×が描かれる。

 日美子・燦子は姿を消し、冷牟田が電車にひかれて亡くなったとの報道に、

 燦子を追った日美子の存差異を感じる、建日人。

 元々は何も特別なものが観えない建日人だったが幻想の中で父親と会話し始める。

 パノラマ島での事を形にしたいと思う建日人。 

 目を閉じ、建日人に観えた世界には燦子と日美子の壮絶な姿が映るのでした。


 初日、観客席の広報では役者さんが笑ながら出て来るのでは?

 そんな風に思えるタイミングの笑い声があったのですが

 時折ゴソゴソと話声が聞こえて、最前列だったから、袖から身をだして気球か照明か

 客席から観えないように奮闘するスタッフさんの姿がありました、大変みたいです。

                           ・

 演出上、音量が大きくて、暗転も多様してたんですが、ラスト意外はビビッ!と来る

 ほどではありませんでした、もう少し静かに淡々と進んでいく奇譚が好きなので

 少々過剰な演出には、食傷気味でした。

 乱歩と思いつつ血族が善・悪に別れて対峙する感じは「悪魔を汚せ」と同じテイスト

 福永マリカさんが、今回も楽しそうに歯全開でニタニタしながら狂女を演じてました。

 高木さんの中では魔女的なイメージなのかな?でも、生き生きとしてしたよ。

 夕沈さん、少年王者館での不思議な感じしか見た事無かったので

 今回、どんな芝居を見せてくれるのか?と思いましたが、巫女的な感じの役で

 伽耶子に小動物みたいに運ばれてくる感じは、もうピッタリでしたね。

 団=怪人40面相は正直無理矢理な登場で、パノラマ島に不要だったかも

 パノラマ島の人見が花火で自害するという奇妙な死から、凄いソソル感じだけど

 大曾根龍次が登場したり、高木さんの作り出す世界になってたので

 乱歩感は少ないし、設定だけかりて発展してる感じ、だから団は不要な感じです。

 久しぶりの佐藤誓さん、雰囲気もあって役も良かったです。

 凄い安心して観てられますね、

 燦子が悪意剥き出しじゃなくて、もう少し建前で話せるセンスが欲しかったかな

 菰田家のユタというかイタコ家系的な部分、

 パノラマ島の禍々しさ、そこに何か古からの理由付けが個人的には欲しかった。

 人見廣介、一人でパノラマ島は暗黒に染まり

 その自害によって、日美子の祖母が霊的に強くなったとは素直に入ってこなかった。

                           ・

 それでも、舞台の雰囲気

 役者さんの演技で十分楽しめる舞台ではあります。

                            ・

 前回のフォトジェニック、眼科画廊の写真展で写真集を買わな かったのですが

 今回はヒロイン3人衆の写真集があって、奥野さんも居たから買ってしまいました。

 フォトブックとか過去作品のDVDもドンドン売り出して欲しいです。

 次回は、高木さん演出に戻って新作を拝見したいです。

 最後に、本当に完全ネタバレごめんなさい。

 でも、ネタバレしてたって、観れば十分感じる事の舞台ですよ。

「奇想の前提」~鵺的~

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「奇想の前提」~鵺的~


  作:高木 登(鵺的) 演出:寺十吾


  ◎7月21日19:30(1時間45分)テアトルBONBON
    
  週末(21日)から出張だったので、どうしようか?と思っておりましたが

  鵺的さんの今回のテーマは「乱歩のパノラマ島奇譚」らしい

  しかも、福永マリカさん再登場って事で

  行くしかないなぁと、仕事早めに帰らせてもらって初日観劇

  ローチケ完売してて、水曜日に決断した当日清算申し込み

  なんでかAの最前列!

  全体俯瞰して観れない所、ケツも痛い席で大音量と暗闇多めでした。

  予想外に乱歩ではない、鵺的ワールドが始まりました。

 

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



STORY

  志摩半島の先、周囲2里ほどの四角い島。

  そこはかつて「パノラマ島」と呼ばれる人見廣介という狂った男が作った理想郷

  資産家に入れ替わった男は、最後に花火と共に夜空に文字通り散ってしまう。

  その時、上空から降って来た男の血と肉片

  悪意を持った欠片を口にしてしまった人々は呪われてしまったらしい。

  現在「沖の島」と呼ばれるその島を所有する菰田(コモダ)家の物語。


 <登場人物>

 菰田 禰宜子(夕沈さん)・・・三姉妹の長女、部屋に籠りっきりの巫女能力あり。

 菰田 伽耶子(木下 祐子さん)・・・次女、長女の世話をしながら使用人と暮らす。

 菰田 須弥子(安元 遊香さん)・・・男好きな三女、金にだらしない。

 菰田 日美子(青山 祥子さん)・・・伽耶子の娘だが、祖母に育てられ東京働く。

 菰田 建日人(金子 鈴幸さん・・・日美子の弟、東京で暮らす写真家志望。

 菰田 燦子(福永 マリカさん)・・・須弥子の娘、日美子と同居してる。

                   ☆

 久貝 泰義(佐藤 誓さん)・・・ 伽耶子の使用人、かつては粗野な男だった。

 東小路 真理亜(奥野 亮子さん)・・親戚筋で菰田家を支援してる美女。

 信藤 力(中山 朋文さん)・・・立入禁止の島の管理人、15年前から行方不明。

 冷牟田 高明(江藤 修平さん)・・・パノラマ島をレジャー施設にと提案する営業マン。

 団 一郎(中村 暢明さん)・・・久貝に雇われた「何でも屋」実は怪人40面相

                       ・

 東京では赤い渦巻きの落書きと、時折少年少女が殺される事件が発生。

 パノラマ等とは違い東京の地下に大暗室という世界を作った犯罪者:大曾根龍次

 その模倣犯と噂される事件、なにやら燦子がかかわっているらしい・・・・。

 そんな中、東小路 真理亜は菰田家にある提案をする。

 没落前、菰田家から東小路家に嫁いだ為、実質的には菰田家で一番血縁は濃く

 現在の菰田家は従妹の血筋であるが、系譜として菰田家の権利者である。

 実際は、真理亜が菰田家と孫3人に生活支援をしているのだが

 負の遺産となっているのがパノラマ島。

 以前から取材の要望が絶えない中

 業者からリゾート計画を提案され、この売り上げで菰田家に独立してもらい

 もう、菰田家とは手を引こうと考えていた。

 決断には菰田家の血縁全員の承認が必要となりを血縁を招集。

 3姉妹の元に、孫3人が現れる

 母親との再会に淡い期待をしていた日美子だったが何の一言もない

 好きな男との間に生まれた子供だったが、母親から引きはがされた上

 母(祖母)からの愛情も受けて育っていなかったという伽耶子

 そんな自分に何を期待するのか?と一蹴するのだった。


                        ・

 15年前、パノラマ島へ黙って上陸した3人。

 管理人である信藤に見つかるが、時々上陸しては交流を深めていた。

 しかし、信藤は突然行方不明となっていた。

 その時、燦子はと日美子は別々の何かを観てしまっていたのでした。

                        ・

 リゾート問題について、菰田家は金の問題でもあり参道。

 禰宜子だけは異常な反応、それ以外は異論はなし、

 日美子・建日人は菰田家との縁切りを条件に承諾するが

 燦子だけは上陸して考えたいと提案。

 日美子は上陸を拒絶するのだが、禰宜子の言葉から島の事を一番分かっている

 日美子は行くべきだとのお告げにも似た言葉で上陸を決める。

 その時、パノラマ島に赤い渦巻きのライトが輝く

 警察が駆けつけた時に犯人は居なかったが、警察犬が伸藤らしい死体を発見する。

 上陸には少し時間を要する事になり

 日美子は母親から親は使用人だった男(信藤)で、母親から結婚を認められなかったが

 パノラマ島の幻影に魅入られいた彼は、土下座して島の管理人になったと聞かされる。

                           ・

 そして、運命の上陸の日。

 燦子は自分が子供の頃に観た幻影はパノラマ島ではなく、大暗室だったと告白。

 日美子は幻視しで、赤い渦巻きを書いているのを燦子を観たらしい

 大曾根龍次の後を継ぐと言う、燦子。そして、リゾート提案してきた冷牟田も

 便乗して子供の首を切断して晒した犯人と名乗り、仲間に入りたいと言う。

 この島をリゾートとして表向きは解放し、犯罪者の拠点にすると提案するのだった。

 一方、建日人を呼び出す久貝。

 久貝は使用人でありながら三女と通じ、燦子が生まれた。

 その上、小学生の燦子を女にしてしまうという鬼畜の所業を行っていた。

 信藤と燦子が仲良くなる事を嫌った久貝は、建日人が燦子に悪戯していると吹き込み

 信藤を崖から突き飛ばさせたらしい、

 その事を未だに悔やんでいる建日人に、忘れるように言う久貝。

 そこへ現れた真理亜は久貝へ「あなたは誰?」と問いかける。

 死体のDNA鑑定の結果、死体は久貝であると言うのだった。

 ふっきれたような久貝、自分は信藤だと名乗り、久貝の悪行と久貝を殺し、顔を変え

 入れ替わり、子供達と伽耶子を守っていたと告白、そして最後に30分だけ時間を乞う。

 丁度現れた日美子へ、自分の見えるモノを受け入れ、何かに役立てる事。

 そして燦子を救ってほしいと言い消えていく・・・

 そこへ突然、巨大地震が発生!津波のカウントダウンが始まり

 船着き場へ逃げるよう2人に言う真理亜。

 信藤(見た目は久貝)は自分達の父親なんだと建日人と真理亜に話し、兄弟で後を追う

 島が崩れゆく中、

 信藤は自分が用意した巨大花火で人見のように散る決心をする。

 人見の血の雨で呪われた人々、自分は他人と入れ替わり人助けをした(半端ではあるが)

 自分の血肉は呪いを解くのか?

 止めようと後を追う日美子達を団(怪人40面相)が止め、二人を熱気球で逃がす。

 高台に逃げる、真理亜たち、そして夜空に巨大な花火が上がる。

 一方、菰田家の邸宅では三姉妹が揃い、日美子に後を託すと神託が下り津波に飲まれる。

                            ・

 東日本大震災を超える南海トラフの地震による被害、信藤の事件は捜査を打ち切り

 荒廃した街には赤い渦巻きと、時折黒い×が描かれる。

 日美子・燦子は姿を消し、冷牟田が電車にひかれて亡くなったとの報道に、

 燦子を追った日美子の存差異を感じる、建日人。

 元々は何も特別なものが観えない建日人だったが幻想の中で父親と会話し始める。

 パノラマ島での事を形にしたいと思う建日人。 

 目を閉じ、建日人に観えた世界には燦子と日美子の壮絶な姿が映るのでした。


 初日、観客席の広報では役者さんが笑ながら出て来るのでは?

 そんな風に思えるタイミングの笑い声があったのですが

 時折ゴソゴソと話声が聞こえて、最前列だったから、袖から身をだして気球か照明か

 客席から観えないように奮闘するスタッフさんの姿がありました、大変みたいです。

                           ・

 演出上、音量が大きくて、暗転も多様してたんですが、ラスト意外はビビッ!と来る

 ほどではありませんでした、もう少し静かに淡々と進んでいく奇譚が好きなので

 少々過剰な演出には、食傷気味でした。

 乱歩と思いつつ血族が善・悪に別れて対峙する感じは「悪魔を汚せ」と同じテイスト

 福永マリカさんが、今回も楽しそうに歯全開でニタニタしながら狂女を演じてました。

 高木さんの中では魔女的なイメージなのかな?でも、生き生きとしてしたよ。

 夕沈さん、少年王者館での不思議な感じしか見た事無かったので

 今回、どんな芝居を見せてくれるのか?と思いましたが、巫女的な感じの役で

 伽耶子に小動物みたいに運ばれてくる感じは、もうピッタリでしたね。

 団=怪人40面相は正直無理矢理な登場で、パノラマ島に不要だったかも

 パノラマ島の人見が花火で自害するという奇妙な死から、凄いソソル感じだけど

 大曾根龍次が登場したり、高木さんの作り出す世界になってたので

 乱歩感は少ないし、設定だけかりて発展してる感じ、だから団は不要な感じです。

 久しぶりの佐藤誓さん、雰囲気もあって役も良かったです。

 凄い安心して観てられますね、

 燦子が悪意剥き出しじゃなくて、もう少し建前で話せるセンスが欲しかったかな

 菰田家のユタというかイタコ家系的な部分、

 パノラマ島の禍々しさ、そこに何か古からの理由付けが個人的には欲しかった。

 人見廣介、一人でパノラマ島は暗黒に染まり

 その自害によって、日美子の祖母が霊的に強くなったとは素直に入ってこなかった。

                           ・

 それでも、舞台の雰囲気

 役者さんの演技で十分楽しめる舞台ではあります。

                            ・

 前回のフォトジェニック、眼科画廊の写真展で写真集を買わな かったのですが

 今回はヒロイン3人衆の写真集があって、奥野さんも居たから買ってしまいました。

 フォトブックとか過去作品のDVDもドンドン売り出して欲しいです。

 次回は、高木さん演出に戻って新作を拝見したいです。

 最後に、本当に完全ネタバレごめんなさい。

 でも、ネタバレしてたって、観れば十分感じる事の舞台ですよ。

「ていで」~ナカゴー~温かい人情劇風でした。

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「ていで」~ナカゴー~


  作・演出:鎌田 順也

  ◎7月29日14:00(70分)浅草九劇
    
  また1公演空けてのナカゴーさん本公演。

  浅草九劇は初、段差が高くて前の席の頭も気にならないし

  空間的にも広くて、なかなか良い劇場。

  客入れから、劇場では主要キャストが舞台上で2人

  入れ替わりながら、個々で自分の演技の練習?みたいに

  リフレインしながら、2.5週位して開演するのです。

  ぼんやりとその風景を見ていると、冒頭に登場する幽霊の

  案内から、ある程度芝居が解ってしまうのですが

  それも、なかなか効果的な舞台となってます。

 

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



STORY

 主人公・勘八の元カノ(幽霊)が現れる。

 そして、これから始まる舞台の内容をざっくり話して消えてします。

 勘八には自分の声も姿も見えてるのだが、見えない「ていで」生活しており

 これからのお話で、その事が解ると予告していくのでした。

  

 <登場人物>

 勘八(金山 寿甲さん)・・・・町中華店の2代目、なかなか男気のある人。

 一月(高畑 遊さん)・・・勘八の母、店の女将さんで80近いのに若い!

 多恵(川崎 麻里子さん)・・・先代から住込みで働いてる従業員。

 恒彦(篠原 正明さん)・・・同じ商店街の質屋の息子、勘八の弟分

 歩実(鈴木 潤子さん)・・・勘八の妻、勘八の浮気を目撃したと相談する。

 ロジャー(土田 有未さん)・・・質屋の客で、歩実の浮気相手。なぜ外人?

 元カノ(田畑 菜々子さん)・・・勘八の元カノ、別れた後事故で幽霊となる。

 黒衣(野上 篤史さん)・・・劇場案内兼・黒子さん。

                         ・

 お昼営業が終わった店。

 ゆっくりしながらカツラ疑惑の一級建築士の話で盛り上がる勘八・多恵。

 女将さんさんが現れ、勘八に話があると歩実が訪ねて来た事を告げる。

 気を利かして、多恵は厨房に作った事の無いニラレバを作りに行き

 勘八と女将さんに、夫:恒彦の浮気の事を話始める。

 昨日、ホテルに女性と入っていく恒彦を見た、歩実。

 帰って来た恒彦にその事を話すと、家を飛び出したまま帰って来ない・・・

 勘八は、弟分である恒彦を許して欲しいと歩実に土下座。

 歩実はもう許しているから、恒彦を一緒に探して欲しいと2人に頼む

 「その必要は無い!」

 そう言って、後ろの暗幕を持ち上げて現れる恒彦。

 昨晩からこの部屋の隙間で考えていて、全て聞いていたと言う。

 浮気した事は認める恒彦、しかし歩実が店の客と浮気している事を知り

 対抗して浮気してしまったと言う、

 「バレてたのか・・チッ」

 一瞬本性を現した歩実だったが、自分の事も認めて仲直りを宣言。

 しかし、言い訳のように恒彦がデリヘルで来た女が憧れの人

 「由美かおる」だったからツイツイ・・・と頑なに言い張る恒彦

 憧れの由美さんなら仕方ないと思わせたい策略だったが、全員否定され

 嘘を認め、子供の頃に火災を起こしたのをみんなに黙ってもらい

 その時に勘八が言った言葉「反対のフリをして生きて見ろ」を実践したと

 開き直るが「使いどころが違う」と怒られる。

                         ・

 これで一見落着かと思いきや

 歩実の「許す」という気持ち、最初は60%位だったが実は0%な状況

 でも許したていで、生活していけると言い、恒彦は怖くなってしまう。

 浮気相手の事はどうおもってるか?と聞くと、彼が好きーと言って倒れちゃう!

 急いで、彼「ロジャー」を連れて来る恒彦。

 歩実を許し、ロジャーと二人で生きていくように2人を見送る恒彦。

 これからは人の為に行動し、自分にやがて帰って来る事を目指すと宣言。

 そして、また部屋の隙間へ一旦落ち着きたいと消えていく。

                         ・

 終盤?

 また元カノの幽霊が現れる。

 ここで、多恵が人間じゃなく昔、勘八と先代に助けられたハクビシンで

 多恵が勘八に告白すると説明すると、エッ?と驚く勘八。

 彼女の言う通り、多恵が告白する展開に、先取りで告白する勘八。

 それを受けて~妙な展開で告白しあって結ばれる2人。

 ハクビシンの事も含めて、隙間から聞いていた恒彦は2人祝福

 これで高齢の母(女将さん)に店を引退してもらおうと誓う2人。

 近所の葬式に出る為、喪服に着替えた女将さんが戻って来る。

 女将さんに2人が夫婦になる事を報告、喜ぶ女将だが、

 店を任せて欲しいとの言葉には断固反対、

 高い化粧品で見た目は若いし、反復横跳びを2.5回で転んでしまう。

 それでも大丈夫とちゃぶ台の上に乗るが、降りられなくなる女将さん

 みんな手伝って降ろそうとするが、断固いう事を聞かない女将さん

 ここで、ナカゴー恒例の叫び合戦が短めに勃発。

 その終止符を打ったのは恒彦

 部屋の隙間で見つけた百円玉、先代がいつも耳に挟んでいた百円玉を

 自分の耳に挟む恒彦、突然先代になりきり一月(女将)を説得する。

 マネと解っていても、恒彦をお父さんと呼んで、素直におんぶされて

 ちゃぶ台から降りる女将、そして店を2人に任せる事も承諾

 お父ちゃんんマネ、上手かったよと恒彦にも感謝する。

 微笑ましく、一件落着で終わる下町人情喜劇でございました。
 


  空席は少しあるのが勿体ない感じですね。

  浅草って土地柄に似合う、ナカゴー版人情喜劇でしたよホント。

  ハクビシンとかロジャー(土田さん)とか、多恵の「ホイキタ!」とか

  普通にはないテイストはありつつ、ホッコリとした結末で良かった。

  終盤の告白後、多恵が勘八にハゲの一級建築士の話を

  何度でもしましょうよ!そう勘八と一緒に話すのが好きって所が素敵。

                     ・

  力図良く「由美かおる」話する所とか、歩実の心無い許すとかね

  この辺りまではナカゴーっぽい展開でしたが、

  それは本筋じゃなく、勘八家族の物語で一見落着になりいい纏まり。

  篠原さんがシャッター開けるように暗幕を上げる所が

  なんとなくサザエさんを思い出しました。

                     ・

  開演前の個別反復練習を見ていたから、

  元カノの幽霊が話す「あらすじ」で大筋合点が行ってしまうのですが

  これがココに来てるのか!って、パズルはピッタリはまる感覚があって

  幽霊に言われれてても、観てて面白いのが凄い所だと思います。

  これは不思議だよね~

  終盤の良いシーンだけネタバレさせてないのがキモだよね!

                    ・

  浅草って場所もあって、例えば大衆演劇みたいに毎日公演してたら

  気軽に観れていいよね、毎月「堀船の友人」」とか定期的に替えたり

  でも、ナカゴーのメンバー(常連含む)だから面白いってのもアリ

  台本だけ提供しても、この面白さは他で出せないかもしれません。

  また人情喜劇があるのなら、暫く続けて観て行きたいです。

「新宿コントレックスvol.17」~アガリスクエンターテイメントPresents

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「新宿コントレックスvol.17」~アガリスクエンターテイメントPresents



  ◎7月29日 19:30(2時間)新宿シアター・ミラクル


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  前回コントレックスを観たのがvol.7(2014年)だから

  かなり久しぶりの観劇、平日とか多かった事もあり行けませんでしたが

  今回は日本のラジオさんが参戦、そしてのこりっち年間1位だったかな?

  壱劇屋さんの参加と言う事で早目にチケットを確保いたしました。

  このラインナップで2000円は安い!安すぎて敬遠される事もあるのか?

  若干空席があったのが残念。

  斉藤コータさん(磯川家として)司会で登場し、開幕しました。

<START>

  斉藤コータさん、

  毎回、藤原竜也さんのマネが(同じ)苦笑いを誘いながら時間調整

  最後はみんなに1番と言って、斎藤さんらしい司会っぷりでした。



< О躔牴亜筺崚腓砲泙弔錣襯灰鵐函


  ・「VR島」

   出演:丸山真輝/柏木明日香/河原岳史


   VRと称して、人の身体の上に指で人間を表現。

   島を探索して、髪の毛の森からお尻の丘、排せつ肛の洞窟

   表に回って、乳首の岩(墓標とか嘴とか)を蹴散らし

   股間の山を登ろうとするが島の神が話始めて止める。

   女性には登ってもいいと許可するが、実現せず。

   最後は、この島の実態としてDDRを踊るのでした。



  ・「局部が魚肉ソーセジ男」

   出演:大熊隆太郎/柏木明日香


   無人島に漂着した男。

   なぜかアソコが魚肉ソーセージになっていた!

   島には何も食べるモノがなく、男を捨てて魚肉ソーセージを食べようと

   体を曲げる特訓をして、いよいよ成果を試すと時。

   JKが流されてきて、最後に彼女に食べてもらおうとするのだが

   拒否されてボキッと折られてしまい、悲しく息をひきとるのでした。

   JKは直ぐ富豪の船に救われるのです。


  ・「バリの神話」

   出演:大熊隆太郎/河原岳史/丸山真輝/友情出演多数


   バリの神、飛んできた怪鳥を下僕にしようと風の精霊を呼ぶ

   そして、他の仲間達を呼んで謎の歌とダンスで怪鳥を魅了する。

   ケチャダンスの始まりがコレと言わんばかりですが

   何も語らず終わるのでした。


   【感想】

   終演後のみんさんは普通な感じなのですが   

   演技中は怪演って感じで、下ネタ多めですが、幼い可愛さあります。

   下らない事に全力を注ぐ姿勢が素敵

   バリの神話は異様な面白さでしたが、

   なんと言っても「日本のラジオ」の屋代さんが応援で

   白いカラダを露わに舞台に立っているのが個人的に爆笑でした。



<◆Ь西 耕一一人芝居>「プレイガールエチュード」

  
  作・演出・出演:小西 耕一


  泊まりに来た彼女との会話劇。

  最低の映画DVD借りてくる彼

  (怪物君とテラフォーマーズと後1本忘れた)

  突然、先週の予定をを聞き出す彼

  付き合って半年、10数回浮気している彼女。

  浮気した日のツイートがポエムだったり

  同じホテルを何度も使ったり(相手はバラバラ)

  でも時折携帯に入る通知

  そして彼女から駅に着いたと言う電話。

  今日の時間をいかに楽しく過ごせるのか?

  彼の会話シュミレーションが繰り返される。


  【感想】

  静かなテンション(ちょっとキモイ男)で淡々と

  でも不思議と可笑しい情けなさもあります。

  実際、あの浮気の回数は一度も聞いてないのかも?

  そんな風に思える情けなさがあります。

  バリの神話からテンションが一気に変わったけれど

  ギャップが良かったと思います。

  次の日本のラジオへいい空気の繋ぎでした。


 
<:日本のラジオ>「コクミンノキュウジツ」


  作・演出:屋代 秀樹

  出演:安藤 伸助、田中 渚、岡 慎一郎、


  倉庫で段ボールを運ぶだけのアルバイト

  2日前から入っている安藤さん、

  外国人で嘘つきの岡さん

  借金返済の為に初めて働く田中さん

  運ぶだけで時給が高い不思議な仕事

  一度に2個、3個、台車を使って大量に運ぶ

  運んできても、満杯になれば別の部屋に運ぶ事になる。

  結果的に最初から別の部屋に運んでは?と言う岡さん

  自分の2日間が無駄だったのか!と嘆く安藤さん

  成果0でも貰えた時給分価値があると励ます田中さん

  意味不明な価値観でなっとくしながら、

  運んだ段ボールを別倉庫にイソイソ運び直す3人でした。


  【感想】

  終わって暗転して思わず「ぷっ」と吹いてしまった。

  非常に不条理でもないけど、馬鹿な3人の無意味な会話

  不思議とポカーンと脳ミソを膨張させられてたみたいで

  「これで終わりか!」と思わず笑ってしまった。

  不思議なコメディというかシュールでした。

  これ観て笑える人は信用出来るよ。



<ぁД▲リスクエンターテイメント>「詭弁三兄弟」


  作・演出:冨坂 友


  詭弁3兄弟ですから、色んな事にイチャモンつける人

  男VS女の3本展開の後、3人揃いの展開でしたね。


  ・「風鈴」

   出演:淺越岳人/榎並夕起


   風鈴売り場に来た男。

   風鈴、涼しいですよね~と言う店員に食って掛かり

   物理的に涼しくない事、問答で逆に熱くなる2人

   結局、風鈴買っていくのでした。


  ・「浴衣」

   出演:甲田守/前田友里子

   花火大会、待ち合わせに遅れて浴衣で登場した彼女。

   母親に着付けをしてもらってきた彼女

   なんで浴衣?と文句をつける彼氏

   自分で着れないなら、脱がせられないとか

   急いでるのに急げない草履とか、容量少ない巾着とか

   浴衣については「カワイイ」と認めつつ

   足を痛めた彼女をオンブして、胸密着生殺しプレイに

   コレ狙いか?と正解を勝手に決める男でした。


  ・「スイカ割り」

   出演:鹿島ゆきこ/津和野諒

   スイカ割って、包丁で切ろうとする彼女に

   棒の立場とか、何の意味があったのかと食いつく男。

   切腹の介錯に例えながら、最後は「スイカ割りのていで」

   果物はなんでも、切ってあっても構わないと提案するのでした。


  ・「賽の河原」

   終演:淺越岳人/甲田守/津和野諒/矢吹ジャンプ


   鬼に石を積めと言われても、意味が無いとか難癖つける3人。

   法律を持ち出しながら、石を崩す行為を人間に直接出が出せない

   石を崩さないと歩合がもらえないと追及する3人。

   最初は3割報酬で石を積み、値下げ合戦、今度は談合で値上げ

   その為鬼が廃業するが、3人は悔い改めて鬼を呼び戻し

   仕事の流儀が如く、石積と崩す事を効率化、オート化していく

   最後は機械にまかせて、頭脳労働に転換する鬼と3人

   「賽ゲームズ」としてスマホゲーム開発を始めるのでした。


   【感想】

   Cygemesって知らなかったんですけど、ニュアンスは解りました。

   流石の安定感とテンポで、蘊蓄とウザイ男3人が登場。

   賽の河原編は、ジャンプさんのキャラに助けられた感はあります。

   メンドクサイ蘊蓄も含め、最後のトン・トン・トンと鬼と3人の関係が

   変わっていく所、終わり処が難しいですね。

   最後まで行ったのがアガリスクさんらしいと思いながら、

   少し、軽めな所でストンと終わらせて欲しいなぁと思う所もあります。

   ちょっとあそこまで行くと満腹感を超えてしまうんですよね~


   ホント、屋代さんの白ムチな裸がねぇ笑うしかないですよ。

   4団体、全然かぶらない作風で面白かったです。

   壱劇屋さん、実力はかなりありそうですね。

   機会があれば本公演も観たいです、暫くは関西公演みたいですが

   3,000円位取っても問題ないと思いますよ。

   関西から遠征してくれてるのだがら、対価は支払いたいです。

   仏団観音びらきみたいに、旅費カンパコーナーとかやればいいのにね

「GIRLS」(Aプログラム)~MU~

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「GIRLS」(Aプログラム)~MU~



  ◎5月27日19:00(90分)SPACE雑遊


 凄い前、駅前劇場で公演していた「めんどくさい人」

 確か、絶対大様の脚本をハセガワさんが演出して男・女

 別バージョンから男編だけ観た記憶があります。

 今回は「めんどくさい人」にホテルミラクルで上演した2作

 「スーパーアニマル」「初恋は消耗品」を交互に上映

 両方観たかったのですが、日程もありますが、スーパーアニマルは

 初演の役者さんの印象というかパワーが凄く良かったので

 違う人がやるとどうなるのかなぁ?と言う思いがあってAを観劇。

 Bの初恋~は設定を変えての上演との事。

 購入した台本(鵺的のフォトブック的なもの)を読んだので

 一応そちらも感想を書いておきます。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



「めんどくさい人」


<STORY>

 ビル持ちで何もしなくても生活できるおお金持ちの女。

 男娼の武藤(本指名、今口のヘルプ)か告白されるが、恋愛が面倒と拒否する。

 そんな女が唯一本気で欲しがっていたのが「青い鳥」

 地下のオークション会場で競売にかけられたが競り負けた彼女。

 人間に見られると、ストレスで壁に激突して自殺を計る不思議な鳥。

<登場人物>
 ・花恵(真嶋 一歌さん)・・・親の遺産による金持ち、恋愛も面倒だと男娼を呼ぶ女。

 ・武藤(青木 友哉さん)・・・売春夫:売れない劇団員で、花恵が好き。

 ・今口(橋本 昭博さん)・・・売春夫:武藤の劇団員主宰、モテるが本命は花恵。

 ・野木(兎 洞大さん)・・・売春業者:バイなのか?手を出さないが武藤が好き。

 ・美奈子(古市 みみさん)・・・野木の妻、今口を愛人として縛っている。

 ・成沢(成川 知也さん)・・・花恵の教員時代の知り合いで心理カウンセラー、。

 ・沙希(小島 望さん)・・・キャバ嬢、今口の関係ありだが、大麻の入手元。

 武藤と今口には因縁があった。

 今口の彼女に武藤が手を出して大喧嘩、本公演も中止になり借金ドン!

 (今口が彼女に酷い扱いをしてたのに、武藤が哀れみで手出ししたっぽい)

 花恵には、今口のヘルプとして出会っていた武藤。

 武藤には無理だと馬鹿にする今口

 花恵の為に「青い鳥募金」みたいな嘘くさい団体に参加する今口

 幹部になって、金儲けにも邁進する今口

 長野県にも青い鳥が居るらしいと定期的に探しに行団体

 (成沢も団体に参加して、花恵を更生しようとしていた。)

 売春業者内では夫婦揃って、今口・武藤への自慢と嫉妬で言い合いの日々

 今口とキャバ嬢の関係を疑った美奈子、

 武藤の助言でロック解除し、中を見た上で怒って携帯を破壊!

 しかし、携帯買い替える様に代金を出す甘々な関係。

 青い羽根にもかなり投資していて、服の内側は真っ青な状態。

                      ・

 ある日、花恵の元に届いた宅配便は青い鳥の入った鳥籠。

 団体が長野で確保した青い鳥、それを拝借して花恵に送った今口だったが

 青い鳥が自殺しなように敷き詰める大麻を無く、もう死んでいた青い鳥。

 団体から追われる立場になった今口は店にも借り入れ金があったらしい

 野木が今口の代わりに花恵の相手に来た日、

 花恵に睡眠薬を飲ませ、美奈子と室内から紙袋に入った大金を持ち出し

 花恵のせいだと、今口の損失分を解消しようとうする。

 睡眠薬には強い花恵、2人に話かけるが少しフラフラ

 美奈子に目薬入りの水を飲まされて、グッタリ。

 窓が割れ、今口らしき男が逃げるのを見た野木と美奈子が追いかける。

 そこへ現れたのは今口、青い鳥の回収と花恵との交際を迫る。

 そこへ武藤が入って来る。

 2人で殴り合ったらしいく、今口も武藤も痣だらけ

 そして、今口の首を絞めて殺そうとうする武藤。

 劇団時代の彼女も自殺したらしく、かつて花恵が観た悪夢通り

 今口を絞めあげる武藤だが、花恵も止めし力尽きる

 そこへ戻る野木と美奈子

 今口へ人工呼吸のドサクサにディープキスする美奈子

 無事だった今口を3人で運び、病院へ運ぶ。

 残された花恵は着替えて、紙袋を集め始める。

 戻って来る武藤、

 全財産を使っても、今から青い鳥を落札してくると言う花恵。

 今口の為なのか?自分の為なのか?それは解らないが

 帰ってきたら自分の話を聞いて欲しいと言う花恵

 貧乏になっても好きでいてくれるか?と武藤へ問いかける

 了解しつつも「めんどくさい」と笑ながら見送る武藤だった。


<感想>

 初演はガチホモヴァージョンだったから、かなり印象が違います。

 その為か、結構忘れてましたが、なかなかメンドクサイね本当に~

 一番はカテコでの真嶋さんの笑顔というか表情が良かったです。

 それだけでも、良かったと言えますね。

 内容的にはゆるいファンタジー要素もあって

 正直、あんなテキトーな2人では男娼なんて務まらないし

 詐欺にあうのがオチだと思いますけどね、

 成沢が信州そばの件で、何度も留守電に入力しながら

 展開されているラストシーンとか、成沢自体いいアクセントでした。

 花恵はめんどくさいというか、なんでああなるのかも不思議

 性欲とか亡くなりそうだけどね、

 学校の先生をしていたから、人と触れ合うのが嫌いだとも思えず

 色々あったんだろうけど、被害妄想的なメンドクサイ思考の人かな?

 ホモヴァージョンだったら、哀愁漂うかもしれませんが

 真嶋さんの花恵は、凄い孤独感がある感じがして、

 いい花恵だったと思います。



「スーパーアニマル」作・演出 ハセガワアユム


<STORY>

 ラブホテルに入って来るカメラを持った中年男とJK。

 適正価格、と言って相場より高い交際費を手渡す男、

 封筒に入っていた借り入れの明細、JKが見つけて奪い取る。

 高校の制服を持参したJK,

 着替えは幻滅するので見せないで欲しいとねだる変態中年。

 毎回、彼女の目線を隠した彼女の写真を撮る男。

 温泉旅行や色々な思いでがある2人の最後の休憩時間が始まる。

 ・菅原(成川 知也さん)・・・援交中年:聖花の写真をスーパーアニマルに投稿。

 ・聖花(温井 美里さん)・・・声優を夢見るJK、コンビニでバイトしておいる。

 ピロートークを始める2人。

 聖花は投稿雑誌に自分の投稿したでしょう?と尋ねる。

 コンビニでバイトしている彼女、温泉旅行での自分の写真見つけたと言う。

 バイトしている事に少し驚く菅原、交際費が足りないのか?と尋ねると

 それは夢の為に貯金しているという、彼女の夢は「声優」

 可愛いんだからアイドルとか目指せば?と言う菅原。

 自分はそんなに可愛くないし、投稿した写真も評価は低いと反論する聖花

 そんな事無い!自分の写真の未熟さだと言い訳するのだが

 「それは菅原さんが私の事好きだからでしょう?」

 正直に言って欲しいと言う聖花、

 しかし、菅原は適正な事を言っているだけだと言い、結婚してる事も判明。

 好きはストーカーの始まりだと言う菅原。

 休憩時間終了、

 聖花は菅原以外とは付き合っていなかった事も判明。

 落胆した聖花、一人出て行く。

 交際費(靴下だったかも?)を置いていく聖花へ、持たせようとする菅原。

 もう最後だからいいと言う聖花。

 投稿雑誌でも写真が載った事は少し嬉しかったと言う聖花。

 自分を好きと言わない菅原へ、

 アイドルになった私を観て興奮したいだけなんでしょう?と去っていく

 彼女の残り香がする枕を抱いて、すすり泣く菅原だった。


<感想>

 初演の菅原は個性が強い分、大事なモノを失った感じがありました。

 自分の虚勢とか、後悔しても手遅れって悲しさがあったんだけどね

 今回の菅原は、少し冷静な感じがあって

 借金してまで高いお金を支払ってくれる菅原に、

 確信的に好きって言って欲しかった、ちょっと淋しい聖花に対して

 立場とかもあって、好きを突きつけられても何も言えない男。

 聖花の言う通り、恋愛っぽく感じてたけど一人上手な自分を自覚して

 追いかける事も何も言えない自分に子供みたいに泣いてるだけの男。

 初演はJKとオジサンの「恋愛神話」みたいに思えたけれど

 今回は「逃げる大人」な感じがして、情けなさしかなかったネ

 聖花は凄く良かったし、実際可愛いし、切ない役でした。

 同じ台本でも、役者さん自体で印象が変わる作品なんだと思いました。


「初恋は消耗品」作・演出 ハセガワアユム



<STORY>

 実際観てないのですが、フォトブック読んだ感想で簡単に紹介。

 ・優菜(小島 望さん)・・・雑貨屋のバイト27歳で初恋目前。

 ・木下(浜野 隆之さん)・・・雑貨屋の店長、優しくて女性からモテるが・・・

 優しくてよく告白される木下、実は過去の体験から恋愛に臆病状態

 バイトの優菜は遅い初恋が始まる所、

 でも「初恋は実らない」というジンクスが怖くて、木下に初恋の相手を依頼。

 恋愛のリハビリとして、付き合う事にした木下だったが

 いつしか2人とも本気になってしまう

 優菜の好きな人の彼女、実は木下に好意を持っていた元バイト女性で

 優菜の為に、彼女へ誘いをかけて別れさせる算段だった木下。

 木下を好きになったが結果的に「実らない初恋」である事状態。

 お互い「どうしよう?」と悩むのでした。


<感想>

 設定は初演とずいぶん変わりましたね。

 初演は過去売れたバンドマンとJK、ホテルミラクルの一室。

 初恋を早く捨てようとしたJK、乗っかったバンドマン。

 お互い本気に芽生える中、JKの姉(バンドマンのストカー)がドアを叩く

 SNSで殺気のある内容を投稿している彼女にちょいホラーテイストでした。

 今回の、濱野さんが面倒な人々の男版の主人公だったかな?

 かなり印象が変わりまして、今回は応援したい感じの2人

 でも大変そうだなぁ?と笑ってしまう感じですね。

 ハセガワさん得意のキラーフレーズもあって、生で観たかったなぁ。


  感想は上記に書いたので全体としてはもう書く事はありませんが、

  いい公演でしたね、本当にカテコでの真嶋さんのスッキリした表情が

  公演の成功?を物語っていると思います。


  

「テロ エロ エゴ」~lovepunk~作・演出:高原秀和~

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「テロ エロ エゴ」~lovepunk~作・演出:高原秀和~



  ◎5月18日 14:00(100分)中野劇場MOMO


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  安川結花さん(現・悪斗)の女優復帰作は行けなかったのですが

  今回は、拝見してまいりました。

  また、2ケ月前なので、備忘録です。

  そういえば、アロッタファジャイナはもう活動していないかなぁ

  まぁ、コンセプト重視だったので、成長は望めないけどねぇ

  平日でも、8割位入ってて、なかなか人気みたいです。

 STORY

  突然、都内が崩壊、ガレキの山になってしまう

  テロなのか、どこかの国の空爆なのか?そんな所で崩壊する建物から

  5人の女性が現れて、行動を共にする事になる。


 <登場人物>

  こころ(あじの純さん)・・・普通の引きこもり女性

  律子(本橋由香さん)・・・父は不倫議員、今は女性権利主義の都議

  恵(森川凜子さん)・・・府中刑務所の死刑囚

  あい(惡斗さん)・・・結婚直前のウブな女性。

  カトリーヌ(安城久美子さん)・・・・自称、伝説の風俗嬢。

                 ・  

  結局は無政府状態でなにも救援が無い状態。

  都内のコミュニティーは独自に自治を形成していく

  「あい」だけは彼氏を探して去っていくが、

  新宿区で再会した彼氏、彼は幹部の言いなりで「あい」を差し出すが

  抵抗して幹部を殺害、4人が住む中立地帯へ逃げて来る。

  悩みながらも売春業で生計を立てて行く5人。

  「あい」はたくましく、お客を取って来るし

  律子は処女だったが、少しずつ経験して常連さんも出来る。

  女だけで生活していると、管理しようとする男達が現れる

  それに抵抗してきた5人だったが

  強大になっていく新宿区の勢力が、他の地域を滅ぼし

  こころ達(あいの幹部殺害もあろ)を探して追って来る

  ゲリラ的な活動で抵抗していた5人だが

  今の首領が「あい」の元カレだと知り、敵地への潜入で和解を試みる

  しかし、それは律子が幹部としての地位と引換に連れて来た罠

  みんな殺害され、約束したハスの律子も殺され

  最後に抵抗したココロの咆哮が消えていくのでした。


  全員、無事死んでくれた事にはなんだかスッキリしました。

  あの状況下で誰かが生き残るのは不自然だしね、

  ちょっと役者さんと観客(ファン)任せのノリもある感じで

  STORYとしては深く考えずに女性と独立と抵抗(強い女性)を主題に

  作った感じですから、物語として物足りない事は否定できません。

  崩壊した理由も解りませんが

  どうせなら、新宿区もろとも、2次的な攻撃?で全部崩壊しても

  よかったかな?その上で引きこもって(隠れて)たココロだけが生き残る

  とか、律子が生き残るけど、支配する民衆も居ない状態とかね。

  設定がゆる~いので本当にファンじゃないと楽しめないかな?

  あじのさん、本橋さんの変化は良かったです。

備忘録:映画 「ザ・スライドショーがやって来る!/咲-Saki-」

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備忘録:映画 「ザ・スライドショーがやって来る!/咲-Saki-」



「ザ・スライドショーがやって来る!レジェンド仲良しの秘密」


  3月4日(土)19:30シネマート新宿

  貯まっていた映画感想その

  スライドショーの映画版、拝見してきました。

  公開は2週間位しかなくて、時間も限られてる中、客席には2人のファンで

  6割位の入りでしたね、劇場ではグッズも充実してましたよ。

  美魔女と言うか、熟年夫婦写真のような表紙のパンフを当然購入。

  今までのスライドショーの名場面と共に、打ち上げの鯨ベーコン風景とか

  時々、2人のインタビューとか、舞台裏風景を写していて
  本当に、ファンだけが観る映画でした。


映画「咲-Saki-」


  2月 4日(土) 9:10池袋シネマロサ
  2月18日(土)10:20東宝シネマ錦糸町
  3月 5日(日)19:30シネマート新宿

  ポスターだけ見ると、アイドル系映画として見られそうな映画。

  なんで3回も行ってるの?

  なんて、ツッコまれそうですが、

  年末深夜に「題名とドラマである」って事で録画しておいたTVドラマ版

  年末のボーッとしている中で、予想外の女子高生麻雀モノでしたが

  なんかハマリまして、何度かリピートして観てしまったのです。

  学生時代は麻雀漫画流行ってたし、「哭きの竜」大好きだったかたら

  原作全然知らないけど、女の子しか登場しない爽やかさと

  意外と熱血スポコン系な感じがして、面白かったので映画館へ


 <出演者>

 ◆清澄高校◆
  宮永咲:浜辺美波
  原村和:浅川梨奈
  片岡優希:廣田あいか
  竹井久:古畑星夏
  染谷まこ:山田杏奈

 ◆龍門渕高校◆
  天江衣:菊地麻衣
  龍門渕透華:永尾まりや
  国広一:柴田杏花
  井上純:小篠恵奈
  沢村智紀:金子理江

 ◆風越女子高校◆
  福路美穂子:加村真美
  池田華菜:武田玲奈
  吉留未春:吉崎綾
  深堀純代:星名美津紀
  文堂星夏:樋口柚子

 ◆鶴賀学園◆
  加治木ゆみ:岡本夏美
  東横桃子:あの
  蒲原智美:大西亜玖璃
  妹尾佳織:長澤茉里奈
  津山睦月:山地まり


  ○物語としては「嶺上開花」を武器に持つ宮永咲・中学生チャンプ・原村和を中心に

   長野県高校生麻雀大会の県予選、決勝をメインに描いた作品です。


  TVドラマで出会いから、大会に向かうまで+他3校の人物像を描いてて

  映画版でそのぶつかり合いを見ると言う所で、各キャラとも悪人は居ないし

  みんなに頑張って欲しいと思いつつ、最後は桜が舞う中、3連続「槓(カン)」なんて

  スッとするような感覚が面白かったです、個人的に初回は加治木が好きでした。

  ロサ会館で観劇前の朝一で初回を見たら、ぴあの出口調査員に初のインタビュー

  写真はNGにしたので、Webには乗らなかったですけど、面白い体験でした。

  2回目は流石に、客席に人が少なくて・・・規模的に興業成績は厳しいのかな?

  でもなぜか舞台挨拶があるって事で、新宿で観劇前の時間に3回目へ

  浜辺さんのぎこちない仕切りふりが面白かったです。(満員だったし)

  ポストカードは妹尾さんでした。

  今は原作購入して読みましたけど、漫画原作にしては良く再現・再構築してます。

  地元茨城でのロケもあったのが親近感少し湧きましたね

  古畑さん、廣田さん、金子さん、あのさん、位しか知らなかったのですが

  主演の浜辺さんの美少女っぷりには驚きです、今は「キミスイ」で注目されてて

  初、主演映画が観れて良かったです、浅川さんも売れてるし、将来的には

  ここのメンバーが凄かったんだなぁ~って事になりそうです。

  原作に登場する男性部員を消して、女性だけにした潔さ

  女の子だけの熱い戦い(団体戦)ってのが、観てて楽しい、観た人の満足度は

  高いみたいです。DVD化されましたけど、コメンタリーな無かったのは残念

  奇跡的に続編というか、スピンオフ作品が出るといいなと思います。

  国広役の柴田さん「光と禿」のスギムさんの娘役やってて、再演で観て驚いたよ

  精神的に弱ってた時期、助けてもらって少々感謝です。

「光と禿」~脚本・監督:青木 克齊~

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「光と禿」~脚本・監督:青木 克齊~



  ◎4月22日 21:10(70分位)新宿Ks’シネマ
  ◎4月28日 21:10(70分位)新宿Ks’シネマ'


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  貯まってた映画感想その

  昨年MOOSICLAB2016において5冠に輝いてしまった作品。

  この作品がなければ、我らが山田さんの「夜逃げる」も1冠は

  取れていたんじゃないでしょうか?

  全ては岸井さんの演技と、スギムさんのギャップでしょうかね

  目出度く、凱旋上映って事で2回行ってきました。


 STORY

 内容は前回ブログ↓を参照下さい。



<出演者>

 スギムさん(クリトリック・リス)・・・ハゲの売れない歌手?アーテイスト?そのもの!

 岸井ゆきのさん・・・盲目のチョット、頑固な女の子。顔ムニュムニュが可愛い

 樋井明日香さん・・・少女の幼馴染で、正義感ある勝気な女の子を好演。

 武田航平さん・・・スギムさんの後輩でバンド辞めた「桐島」、凄いいいコンビでした。

 柴田杏花さん・・・咲の竜門淵高校、国広とは違い、黒髪ロンゲで似てない主人公の娘

 中西麻梨香さん・・・ライブハウスのスタッフ、連日アフターイベント司会お疲れでした。

 小沢真珠さん・・・まさかのスギムさんの元・妻。最後登場にビックリしました。


  久しぶりに観ても良かったです。

  岸井さんのひねた盲目少女と、スギムさんの下手過ぎる序盤の演技

  それが味に変わって来ると、CDも買ったのですがライブシーンで聞く

  楽曲はなかなかカッコイイから不思議。

  「激しい光の中で」よりは「1989」が歌というより語りなんだけど

  結構グルーヴ感あって、盛り上がりますよ、ホント。

  ココ!って所(身代わりハグとか、部屋でオ○ニーみたいに作曲とか)

  ちゃんとみんな笑が起こるんですよ

  スギムさんの演技にも笑が起こるんですが、

  なんか落語じゃないけど期待通りに毎回笑えるのが素敵な作品です。

                       ・

  22日の終演後、舞台挨拶には青木監督、主演の岸井さん、樋井さん

  そしてオマケじゃないけど、スギムさんが登壇。

  スギムさんが最初、演技ナメてましたと懺悔。

  最初の頃、スギムさんが次に台詞を言う人を見てしまうので困ったとか

  本人は後半はちゃんと出来てた気分みたいでしたが微妙。

  最後の2人で歩いていくシーン。

  スギムさんが真っ直ぐあるけなくて、岸井さんがスギムさんを

  頑張って引っ張ってたらしくて、個人的にはヒョコヒョコ歩いてる感じが

  好きだったんですけど、それが影響してたみたいですね。

  岸井さんの盲目の演技は施設にうかがって体験したらしいんですが

  以前に盲目の演技をする機会があり、その時会った方が伸縮式の棒を

  力いっぱい振って伸ばす方だったらしく、それが普通だと思ってたそう

  特殊な方だったんですね。

  連日司会進行をライブハウス店員役の中西麻梨香さんがされてて

  たどたどしくも、アットホームな舞台挨拶になってました。

  スギムさん、役者にも調子のって色気だすみたいですね~

  そうそう、丁度新宿のイベントでライブをやる予定だったのですが

  名前の為なのか?屋外イベントじゃないくて室内で活動だそうです。

  微妙な所ですね~。

  ムーラボ作品は短いから、セレクションDVDとして2~3本収録で

  販売して欲しいです。

「君の名は。」~監督:新海 誠~

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「君の名は。」~監督:新海 誠~



  ◎5月3日 13:50(2時間位)有楽町スバル座


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


  貯まっていた映画感想その

  今ごろ?と言われそうですが(もう円盤も発売だし)

  公開終了間際にでちょいと拝見していたのでした。

  GWで、公開終了間際って事もあって客席も半分以上埋まってる。

  しかも、題名のせいなのか?年配夫婦の姿が多かったです。

  一応、簡単にSTORYをおさらいしておきますかね~


 STORY

 東京の高校生:立花 瀧(タキ)

 飛騨の山奥、大きな丸い湖のある糸守町の女子高生:宮水三葉(ミツハ)

 2人は寝ている間に、突然意識が入れ替わってしまう事から始まる。

 寝ていた間の事を覚えてなかった2人だが、

 周囲の反応と、タキがミツハのノートに残した「お前は誰だ?」の文字

 そこからお互いに記憶を残しつつ、スマホにお互いの禁止事項

 その日の行動を記録する事で、入れ替わりの生活も楽しくなっていく。

 ミツハは、タキのお金なのにスイーツをバンバン食べるケド

 タキのバイト先で憧れの先輩女性:ミキを女子力の高さで仲良くなっていく

 タキは、ミツハが町長の娘である事で囁かれる陰口を黙らせて

 男気ある高度を見せる事で男女からも告白される人気ものになる。

                       ・

 タキが目覚めるとバイト先の先輩ミキとデートする日になっていた。

 デート先中はなかなか会話が上手く行かないタキ。

 ミツハの携帯へ電話するも繋がらない、

 携帯のメッセージには彗星が近づいている話・・・・

 デート先の東京タワーで見かけた、奥飛騨の写真に見えた湖の写真。

 その日から入れ替わりが止まってしまう。

 記憶で糸守町の風景を描き始めるタキ

 意を決して奥飛騨へミツハを探しに向かうタキ(友人とミキも付き合う)

 諦めかけた時、食堂のオッサンから判明した事実。

 糸守町

 そこは3年前、飛来した彗星が途中で分岐し、町へ落下。

 半分以上の町民が亡くなり、その名簿には会話した仲間とミツハの名が!

                        ・

 一方ミツハはお祭りの日=事故当日。

 タキを探しに東京へ行く、代々木駅だったかな?

 満員電車の中、奇跡的にタキを見つけて、髪を縛っていた組紐を渡す。

 3年前、ミツハを知らなかったタキはなぜかそのヒモをお守りのように

 手首に巻いていたのだった。

                        ・

 思い立ったタキ。

 ミツハとして、祖母と一緒に行った山奥の糸守神社の神域。

 そこへたどり着き、3年前に奉納した「口噛み酒」を口にすると奇蹟が起こる。

 神域の洞窟に書かれた彗星のような壁画。

 ミツハの一族(恐らく女系)は思春期に夢の途中、他人と入れ替わる事実。

 糸守町の大きな湖は、隕石湖である事からも運命の瞬間を確信するタキ。

 時を超え、黄昏時に再会する2人。

 タキは友人に事情を話、停電を起こして祭りを中断させて防災無線をジャック

 安全地帯である反対側の学校行程に町民を非難させようとする。

 大人達の妨害でもう1歩の所、入れ替わりが戻ってしまう・・・

 しかし、引き継いだミツハは、意を決して町長の父親の所へ向かうのでした。

                        ・

 奇跡的な防災訓練で助かった糸守町の町民。

 忘れてしまった誰か大事な人の存在を無意識に探すタキは社会人になった。

 そして、山手線の中、並走する車両にお互いを見つける2人。

 中間地点で何も言い出せず階段ですれ違う2人。

 振り返って一言・・・・、そんなタイムトラベル・ファンタジー恋愛ものです。


  監督さんの秒速~とかWOWOWで拝見しててなかなか面白かったですが。

  ここまで売り上げがあがったのは正直びっくりですね。

  伏線とかは当然良く出来てるし→解り易いレベル。

  これは舞台観劇でとシーンとシーンの間を察する事とか

  培かわれてるからかもしれませんが、この世界の片隅にとかの感想拝見して

  ちょっとした伏線に気が付かない人が多いのかな?と最近感じてて

  この作品は凄く解り易いし、一般というかアニメファンじゃなくても見れる

  デートには凄くいい作品だから、ここまで人気が出たのかな?と想像します。

                        ・

  個人的には色々ツッコミ所もあり、

  携帯の日記でかなりお互いの環境を連絡出来てるのだから

  糸守町の存在も3年のズレも正直解っててもいいハスだと思ったりね~

  黄昏時の解説とか、口噛酒とか、隔世とか、組紐とか好きな部分だし。

  タキが父親へ直談判した時の父親の口調から

  ミツハの母親も経験した「入れ替わり」を父親も知っている事

  もしかすると当人だったのかもしれないけど、

  ミツハ本人が現れた時には、ある程度了解しているような表情とか良い。

                         ・

  個人的にはサマーウォーズみたいなハラハラ感が欲しかった。

  恋愛モノとして少々ドキドキはするんだけど

  冒頭の映像で、2人の現=大人の姿が流れている時点で助かるの確定

  2人の運命と再会の仕方だけの焦点になってたから

  彗星分裂阻止のハラハラ感は一切無い、そこが勿体ない。

  現在のシーンは冒頭なかったら、色々想像出来て楽しめたのにな~。

  とりあえず、話題にかなり遅れましたが、乗っかってみました。

  「君の名は」、その言い方も現代風じゃないから、

  どこかに物理的に残ってると良かったかもね、ミツバには残ってたかもですが

「この世界の片隅に」~監督:片渕 須直~

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「この世界の片隅に」~監督:片渕 須直~


  ◎4月15日 10:00(130分位)地元映画館
  ◎5月 4日  9:00(130分位)テアトル新宿

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  貯まっていた映画感想その

  これも、凄い話題にているのに全く観て無くて時間が過ぎましたが

  地元の映画館で4月でも朝一上映していたので桜見物ついでに観賞。

  広い映画館で2人言う贅沢な空間で拝見。

  正直、普通に号泣してしまいまして、これは聖地じゃないけど

  テアトル新宿さんには色々、展示物もあるとは知ってたので2回目は

  新宿へと向かったのです。


 STORY

  もう円盤も発売されるので、いいかな?(買うと思う)

  自分の作法として簡単に記載しておきます。

                         ・

  主人公の「すず」は絵を描くのが好きな、女の子。

  小さい頃、お使いに出かけた町で人さらいの鬼につかまる。

  そこで出会った男の子(後の夫・周作)と機転を利かせて脱出。

  幼馴染の男の子に淡い恋心が芽生えそうな18歳

  突然、見合い話が持ち上がり、周作の北条家へ嫁ぐ事になる。

  周作は内勤業務、周作の父は軍事工場の職人。

  事情があって義理の姉・径子とその娘・晴美さんと住む事になる。

  戦争が激しくなる中、配給も少なくなる中で、日常を楽しむ風景。

  時折、空襲や砲弾が飛び交う中でも生活する北条家。

  幼い頃にあった、叔母の屋根裏に潜んでいた座敷童のリンと再会

  幼馴染の水原との再会、周作のお節介に怒ったり

  空襲や戦火の日付が細々と進んでいく中

  晴美を疎開させる為、径子と駅で待ち合わせしたすずと晴美

  突然の空襲に近所の防空壕へ逃げてひと段落したのだが

  不発弾(次元爆弾的)の近くを通りかかり、右手と晴美を失う

  所在なく生活していく「ずず」、周作の必死の言葉にも答えられず。

  実家へ帰ろうとしたその日、

  径子に身支度を整えてもらっていたが、ここに残ろうと決意した刹那

  広島の方で光りと爆音、呉にも突風が吹き荒れる。

  幸いにも無事だった、北条家の面々。

  そしてラジオから流れた玉音放送に、怒りをぶつける「ずず」

  戦争は終わり、周作と妹の見舞いに行くと、黒いアザ。

  (両親は見つからず)


  帰りの道すがら、原爆で母親を失った孤児。

  (母の右手に縋っていたが、やがて朽ち果て取れてしまう。)


  周作とすずが落としたおにぎりを拾い、渡そうとすると

  右手の無いすずに寄り添ってくる。

  彼女を連れて帰る2人。

  残った家々には、空襲の心配もなく、煌々と灯りが灯るのでした。
 

  ※凄いテキトーですが、大事な場面多すぎて書ききれない。


  戦争ものは私も正直苦手なんです。

  有名なのは「蛍の墓」ですが、重いですよアレ。

  でも、これは凄く良かったしまた観たいと思える、一緒に耐えてる感じかな?

  声優さんの事もあるけれど、微笑ましい日常が描かれてて、

  それでも刻々と「その日」が近づいて行って、2回目はまた違うポイントで泣く

  2回目は、あぁここも消えちゃうんだよな~とか、この後の事考えて先走り

  どこが好きとか聞かれると、感情によって色々あるからなぁ

  綺麗な所と言えば、波のウサギのシーンが素敵だけれど

  径子さんとの後半のやりとりは好きですね、助演女優賞モノの径子さん。

  観れば毎回泣けるかもしれないけど、その時々の心情で変化しそうです。

  自然以上にカラフルで、でも自然な風景とかが観てて気持ちいし

  主人公の存在はそれはそれは、凄い素敵ですよ。

  原作にはない、ラストカットとかは、着物リメイクを3人が共有してるから

  凄いホッとして、泣けましたね。

  座敷童がリンさんで、人さらいが「南国の鬼いちゃん」で、半ばファンタジーな

  伏線回収もなかなか良くて、色々考えられてる深い作品だと思います。

  原作はまだ未購入、

  DVDは買って、何度か見たら買って読もうかな?

                          ・

  2回目のテアトル新宿は、連休中でもあったけど、7割位入ってて凄いです。

  観客のメッセージカードとか読んでて、日本もまたイイ人多いなと安心したよ

  ネットの不寛容な人間が多い昨今、こういう映画は毎年TV放送して

  道徳の時間になればいいと思います。

  色々、思う所があり過ぎて、感想は逆にコレ位しか書けませんでした。

  色んなシーンの感想書いてたら、大変だもん

  とりあえず、映画館で見れて良かったと思う作品です。

  おかげで、少しずつですが精神も上向きになってると思います。

  広島のイントネーションで「ありがとう」と言いたい、ホントに。

  ※ただいま、ファンブック買って読んでます。

「はらはらなのか。」監督・脚本:酒井麻衣さん~ゆっくり沁みる良作~

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「はらはらなのか。」~ゆっくり沁みる良作~


   監督・脚本:酒井麻衣さん

  ◎4月 8日 16:00(110分)武蔵野館
  ◎4月22日 16:40(110分)武蔵野館
  ◎5月 4日 17:45(110分)渋谷UPLINK


:
  貯まっていた映画感想その○

  昨年、ムーラボ2016のキックオフイベントに来ていた酒井麻衣監督。

  「いいにおいのする映画」で前年GP受賞したとの事で、気になってました。

  前売りを購入して、武蔵野館での初観賞。

  観たい舞台もあったけど、いつまで上映してるか不安だったので最優先!

  良かったから、酒井監督となのかさんの舞台挨拶回へ行って

  渋谷に上演移動してから、気になった吉田さんの舞台挨拶回も観賞。

  今でも、全国色んな所に写ってロングランを続けている作品。

  それだけ、魅力がある作品なんだと思います。

  特に家族とかで観ても良い作品だし、だから5月に観たけれども

  ブログ(ネタバレ)はまだ書かなくてもいいかなとも思ったりして


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 START

  主人公は中学生の少女:ナノカ

  もう一人の自分「透明ナノカ」と会話する不思議な年頃。

  出産と同時に亡くなったのかな?元・女優の母親の舞台映像を何度も眺め

  女優を目指して事務所に所属、子役としてオーディションを受けるが落選続き。

  田舎に戻ってきて母(まつもとまりかさん)が出演した舞台

  「まっ透明なAsoべんきょう」の再演を知りる。

  父親が反対するから内緒で オーディションを受けようとした所へ

  透明ナノカに導かれた喫茶店

  そこで、母親と同じ舞台に立っていた少女役のリナと出会う。

  俳優を廃業していたリナ、喫茶店を連絡先にしてオーディションに申込むナノカ

  見事、合格して舞台出演!と思ったら事務所にバレてクビ

  父親にも怒られて、リナの喫茶店へ逃げ込み舞台初日を目指すのでした。

<出演>

  原菜乃華さん、・・・同役名の主人公ナノカそのもの、女優として成長していく

  吉田凛音さん、・・・歌手を目指す魅力的な女生徒会長。劇中PVも素敵

  粟島端丸さん、・・・劇団の主宰、優しそうだが結構厳しい

  松本まりかさん、・・・ナノカの母、有名女優から地方で劇団を立ち上げた。

  川瀬陽太さん、・・・ナノカの父、不器用だけどナノカを心配&応援してます。

  水橋研二さん、・・・劇中に出て来る、不遜なカメラマン。怖い

  チャランポランタン・・・劇団員、劇中歌を担当。「憧れになりたくて」はイイ曲

  松井玲奈さん、・・・ナノカを見守る、母親ポジションを好演してました。聖母 

                         ・

  転校先の学校で、カッコイイ生徒会長・凛と出会い触発されながら

  稽古に突入するナノカ、劇団員と協力してリナさんを母親役に引っ張り出す。

  しかし、稽古が進むにつれて母親を知らないナノカは上手く行かず

  嘘=演じる事に疑問を持ち始める。

  透明ナノカが見えなくなり始め、大人としての境界線に差し掛かったナノカ

  SNSで公演の宣伝をしていたナノカに、自称:有名カメラマンから誘いが・・・

  言われるままに行ってみると、恫喝しながら過激な写真を求められる

  「女優なら演じて観ろ、俺を惚れさせてみろ」と大声で威嚇する男

  スッと、決心したナノカはその気になったと油断させ、カメラを叩き割り闘争

  降り出した雨の中、倒れて黒く染まる水滴の中、慟哭するのでした。

                         ・

  リナに作ってもらったジャム(マーマレードだったかな?)を懐かしむナノカ

  昔、父親にお願いしてママの料理を食べさせてもらった味を思い出す。

  演じる事を決心したナノカ、父親に舞台の招待状を送り初日を迎える。

  ふいに訪れた不安、まだ父親が来ていない?とロビーへ飛び出すナノカ

  本番直前での過呼吸状態、

  そこへ現れる父親、そしてみんなの言葉に自分を取り戻した女優さん。

  彼女の舞台が幕を開けるのでした。


  スイマセン、大雑把ですが、あらすじ書いてしまいました。

  解ってても、十分観て楽しめる・感動出来る映画だと思いますよ

  本当、予想を上回る良い映画でした。

  個人的には舞台観劇趣味だから、舞台世界の話だから入り易くて

  女の子の成長譚みたいな感じかと思ったけれど

  少しのファンタジーに苦い現実が違和感なく織り込まれてて

  最後は「はらはら」どころかドキドキしてしまったよ。

  お父さんが現れて、凄いホッとした、あの過呼吸は心臓に悪いよ~笑。

  序盤、もう一人の透明ナノカが現れる所は、机の鍵を盗んだりして

  茶目っ気がある感じだったのに、子供から大人に変わるように

  存在が消えていってしまう透明ナノカの純粋な問いかけが痛かったです。

  要所でミュージカルが入るんだけど、違和感なし

  MVに長い物語が付いてるとも取れる感覚です。

  そこで登場する生徒会長:凛さん、本物のシンガーソングライター吉田凛音さん

  パンフで確認するまで、19~20歳位かと思ったけれど本物の16歳!

  彼女が雰囲気があってカッコイイ、サボってるけど悪びれた感じもなく

  飄々として、ナノカに少しの光と自信みたいなのを示してくれる

  オーディションでの歌も良かった、魅力的な人です。(マジパぺ買いました)

  母親役の松本まりかさん、(私的にはミニストップの10代の頃が印象強い)

  落ち着いてますね~、そこに重ねられる母ではないけど松井さんは

  雰囲気が合ってたと思うし、最後に顔がシンクロするのも全く違和感ないです。

  父親に「母親からのプレゼント」を希望して、翌日出された朝食の話

  松井さん演じるリナのお手製だと思うんだけど、

  それを父親に返して、初日舞台の手紙を添える所とかジワッと来たよ~

  普通に考えると、シーン・シーンがテンポ良く切り替わっていくので

  その間の感情の移り変わりとか描かれてないんだけど、

  テンポ良く切り替わっても不思議と、ゆっくりと数人の気持ちが浸透して

  感情移入出来てしまったんですよ。

  水橋さんのインチキカメラマンから逃げ出した「黒い雨」シーンは

  唯一のモノクロで凄い印象的、

  普通なら、次のシーンは、リナとか誰かが、ずぶ濡れのナノカを心配したり

  落ち込んで塞いでしまうシーンが入ってもおかしくないのだけれど

  カメラマンに女優として!みたいに求められて、何かスイッチが入ったからか

  事件を引きずらずに次のシーンが展開してく流れが潔い!

  少し前の稽古場でのリナの言葉とかあるから、違和感なく察していける。

  凛のオーディションから、ナノカの初日へ

  いよいよと盛り上がる中、過呼吸から父親登場で流石に泣かされました。

  13歳で主演って凄いね原菜乃花さん。

   (全力歯磨きレッツゴー♪の彼女とは気が付きませんでした。)

  キャラメルボックスの「雨と夢の後に」で中学最後の夏休みが舞台だった

  福田麻由子さんの時も凄いなぁと思ったけれど、同じ位の衝撃でした。

  松本まりかさん、母親役なんですよね~

  新感線に出てたり、ポツドールだったかブス会とかにも出てたと思いますが

  もう、大人というか母親役行ける俳優さんになったんだと時間を感じましたよ。

                        ・

  この劇中劇は本当に原さん主演で、中野MOMOでやってたそうです。

  コリッチの感想を見る限り、この舞台をそのまま映画化では

  ここまで面白いものではなかったでしょう。

  舞台の主役を目指す視点にしたのが、良かったと思いますよ。

  原さんも凄いけど、可愛いだけじゃない酒井監督が良いんだと思います。

  次回作も期待したいですね。

                        ・

  舞台挨拶とか、2回目3回目。

  2回目あたりは、父親に感情移入してラスト迎えましたよ、観客=父だね

  はらはらなのかの「。」の意味は、はらはらする菜乃華さんにピリオドを打つ為

  だとか、菜乃華さんと居ると流石に大人な感じしましたけど、ピンで見る

  酒井監督も十分若い少女感がある方でした、終演後にサイン会があって

  一人ひとり丁寧に話をされていて、(待ち切れず帰った人も居たけど)

  パンフと昨年のムーラボパンフにサインを頂きました。

  渋谷では吉田凛音さんのアフタートークで、吉田さんのやりたい役を

  将来的に、酒井監督が撮るような話になってました。

  3回観たけど、オジサン率高かったかな?(笑)でも映画好きな人が多いと

  感じましたよ、決して松井さんファンが多いとか感じませんでした。

  ツイート観てると、今でも全国あちこちでリレー?虫食い?的に上映されてて

  酒井監督も何度も舞台挨拶されていて、「舞台挨拶職人」と言いたい位です。

  これも作品の力と口コミの力、監督の努力で広がって行ってるのでしょう。

  映像化も待ち遠しいですが、DVDのセットでもいいからサントラ欲しいです。

  また、サラヴァ東京へ観に行こうかな?

  酒井監督、お身体に気を付けて、舞台挨拶頑張ってください。

「奇想の前提」~鵺的~

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「奇想の前提」~鵺的~


  作:高木 登(鵺的) 演出:寺十吾


  ◎7月21日19:30(1時間45分)テアトルBONBON
    
  週末(21日)から出張だったので、どうしようか?と思っておりましたが

  鵺的さんの今回のテーマは「乱歩のパノラマ島奇譚」らしい

  しかも、福永マリカさん再登場って事で

  行くしかないなぁと、仕事早めに帰らせてもらって初日観劇

  ローチケ完売してて、水曜日に決断した当日清算申し込み

  なんでかAの最前列!

  全体俯瞰して観れない所、ケツも痛い席で大音量と暗闇多めでした。

  予想外に乱歩ではない、鵺的ワールドが始まりました。

 

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



STORY

  志摩半島の先、周囲2里ほどの四角い島。

  そこはかつて「パノラマ島」と呼ばれる人見廣介という狂った男が作った理想郷

  資産家に入れ替わった男は、最後に花火と共に夜空に文字通り散ってしまう。

  その時、上空から降って来た男の血と肉片

  悪意を持った欠片を口にしてしまった人々は呪われてしまったらしい。

  現在「沖の島」と呼ばれるその島を所有する菰田(コモダ)家の物語。


 <登場人物>

 菰田 禰宜子(夕沈さん)・・・三姉妹の長女、部屋に籠りっきりの巫女能力あり。

 菰田 伽耶子(木下 祐子さん)・・・次女、長女の世話をしながら使用人と暮らす。

 菰田 須弥子(安元 遊香さん)・・・男好きな三女、金にだらしない。

 菰田 日美子(青山 祥子さん)・・・伽耶子の娘だが、祖母に育てられ東京働く。

 菰田 建日人(金子 鈴幸さん・・・日美子の弟、東京で暮らす写真家志望。

 菰田 燦子(福永 マリカさん)・・・須弥子の娘、日美子と同居してる。

                   ☆

 久貝 泰義(佐藤 誓さん)・・・ 伽耶子の使用人、かつては粗野な男だった。

 東小路 真理亜(奥野 亮子さん)・・親戚筋で菰田家を支援してる美女。

 信藤 力(中山 朋文さん)・・・立入禁止の島の管理人、15年前から行方不明。

 冷牟田 高明(江藤 修平さん)・・・パノラマ島をレジャー施設にと提案する営業マン。

 団 一郎(中村 暢明さん)・・・久貝に雇われた「何でも屋」実は怪人40面相

                       ・

 東京では赤い渦巻きの落書きと、時折少年少女が殺される事件が発生。

 パノラマ等とは違い東京の地下に大暗室という世界を作った犯罪者:大曾根龍次

 その模倣犯と噂される事件、なにやら燦子がかかわっているらしい・・・・。

 そんな中、東小路 真理亜は菰田家にある提案をする。

 没落前、菰田家から東小路家に嫁いだ為、実質的には菰田家で一番血縁は濃く

 現在の菰田家は従妹の血筋であるが、系譜として菰田家の権利者である。

 実際は、真理亜が菰田家と孫3人に生活支援をしているのだが

 負の遺産となっているのがパノラマ島。

 以前から取材の要望が絶えない中

 業者からリゾート計画を提案され、この売り上げで菰田家に独立してもらい

 もう、菰田家とは手を引こうと考えていた。

 決断には菰田家の血縁全員の承認が必要となりを血縁を招集。

 3姉妹の元に、孫3人が現れる

 母親との再会に淡い期待をしていた日美子だったが何の一言もない

 好きな男との間に生まれた子供だったが、母親から引きはがされた上

 母(祖母)からの愛情も受けて育っていなかったという伽耶子

 そんな自分に何を期待するのか?と一蹴するのだった。


                        ・

 15年前、パノラマ島へ黙って上陸した3人。

 管理人である信藤に見つかるが、時々上陸しては交流を深めていた。

 しかし、信藤は突然行方不明となっていた。

 その時、燦子はと日美子は別々の何かを観てしまっていたのでした。

                        ・

 リゾート問題について、菰田家は金の問題でもあり参道。

 禰宜子だけは異常な反応、それ以外は異論はなし、

 日美子・建日人は菰田家との縁切りを条件に承諾するが

 燦子だけは上陸して考えたいと提案。

 日美子は上陸を拒絶するのだが、禰宜子の言葉から島の事を一番分かっている

 日美子は行くべきだとのお告げにも似た言葉で上陸を決める。

 その時、パノラマ島に赤い渦巻きのライトが輝く

 警察が駆けつけた時に犯人は居なかったが、警察犬が伸藤らしい死体を発見する。

 上陸には少し時間を要する事になり

 日美子は母親から親は使用人だった男(信藤)で、母親から結婚を認められなかったが

 パノラマ島の幻影に魅入られいた彼は、土下座して島の管理人になったと聞かされる。

                           ・

 そして、運命の上陸の日。

 燦子は自分が子供の頃に観た幻影はパノラマ島ではなく、大暗室だったと告白。

 日美子は幻視しで、赤い渦巻きを書いているのを燦子を観たらしい

 大曾根龍次の後を継ぐと言う、燦子。そして、リゾート提案してきた冷牟田も

 便乗して子供の首を切断して晒した犯人と名乗り、仲間に入りたいと言う。

 この島をリゾートとして表向きは解放し、犯罪者の拠点にすると提案するのだった。

 一方、建日人を呼び出す久貝。

 久貝は使用人でありながら三女と通じ、燦子が生まれた。

 その上、小学生の燦子を女にしてしまうという鬼畜の所業を行っていた。

 信藤と燦子が仲良くなる事を嫌った久貝は、建日人が燦子に悪戯していると吹き込み

 信藤を崖から突き飛ばさせたらしい、

 その事を未だに悔やんでいる建日人に、忘れるように言う久貝。

 そこへ現れた真理亜は久貝へ「あなたは誰?」と問いかける。

 死体のDNA鑑定の結果、死体は久貝であると言うのだった。

 ふっきれたような久貝、自分は信藤だと名乗り、久貝の悪行と久貝を殺し、顔を変え

 入れ替わり、子供達と伽耶子を守っていたと告白、そして最後に30分だけ時間を乞う。

 丁度現れた日美子へ、自分の見えるモノを受け入れ、何かに役立てる事。

 そして燦子を救ってほしいと言い消えていく・・・

 そこへ突然、巨大地震が発生!津波のカウントダウンが始まり

 船着き場へ逃げるよう2人に言う真理亜。

 信藤(見た目は久貝)は自分達の父親なんだと建日人と真理亜に話し、兄弟で後を追う

 島が崩れゆく中、

 信藤は自分が用意した巨大花火で人見のように散る決心をする。

 人見の血の雨で呪われた人々、自分は他人と入れ替わり人助けをした(半端ではあるが)

 自分の血肉は呪いを解くのか?

 止めようと後を追う日美子達を団(怪人40面相)が止め、二人を熱気球で逃がす。

 高台に逃げる、真理亜たち、そして夜空に巨大な花火が上がる。

 一方、菰田家の邸宅では三姉妹が揃い、日美子に後を託すと神託が下り津波に飲まれる。

                            ・

 東日本大震災を超える南海トラフの地震による被害、信藤の事件は捜査を打ち切り

 荒廃した街には赤い渦巻きと、時折黒い×が描かれる。

 日美子・燦子は姿を消し、冷牟田が電車にひかれて亡くなったとの報道に、

 燦子を追った日美子の存差異を感じる、建日人。

 元々は何も特別なものが観えない建日人だったが幻想の中で父親と会話し始める。

 パノラマ島での事を形にしたいと思う建日人。 

 目を閉じ、建日人に観えた世界には燦子と日美子の壮絶な姿が映るのでした。


 初日、観客席の広報では役者さんが笑ながら出て来るのでは?

 そんな風に思えるタイミングの笑い声があったのですが

 時折ゴソゴソと話声が聞こえて、最前列だったから、袖から身をだして気球か照明か

 客席から観えないように奮闘するスタッフさんの姿がありました、大変みたいです。

                           ・

 演出上、音量が大きくて、暗転も多様してたんですが、ラスト意外はビビッ!と来る

 ほどではありませんでした、もう少し静かに淡々と進んでいく奇譚が好きなので

 少々過剰な演出には、食傷気味でした。

 乱歩と思いつつ血族が善・悪に別れて対峙する感じは「悪魔を汚せ」と同じテイスト

 福永マリカさんが、今回も楽しそうに歯全開でニタニタしながら狂女を演じてました。

 高木さんの中では魔女的なイメージなのかな?でも、生き生きとしてしたよ。

 夕沈さん、少年王者館での不思議な感じしか見た事無かったので

 今回、どんな芝居を見せてくれるのか?と思いましたが、巫女的な感じの役で

 伽耶子に小動物みたいに運ばれてくる感じは、もうピッタリでしたね。

 団=怪人40面相は正直無理矢理な登場で、パノラマ島に不要だったかも

 パノラマ島の人見が花火で自害するという奇妙な死から、凄いソソル感じだけど

 大曾根龍次が登場したり、高木さんの作り出す世界になってたので

 乱歩感は少ないし、設定だけかりて発展してる感じ、だから団は不要な感じです。

 久しぶりの佐藤誓さん、雰囲気もあって役も良かったです。

 凄い安心して観てられますね、

 燦子が悪意剥き出しじゃなくて、もう少し建前で話せるセンスが欲しかったかな

 菰田家のユタというかイタコ家系的な部分、

 パノラマ島の禍々しさ、そこに何か古からの理由付けが個人的には欲しかった。

 人見廣介、一人でパノラマ島は暗黒に染まり

 その自害によって、日美子の祖母が霊的に強くなったとは素直に入ってこなかった。

                           ・

 それでも、舞台の雰囲気

 役者さんの演技で十分楽しめる舞台ではあります。

                            ・

 前回のフォトジェニック、眼科画廊の写真展で写真集を買わな かったのですが

 今回はヒロイン3人衆の写真集があって、奥野さんも居たから買ってしまいました。

 フォトブックとか過去作品のDVDもドンドン売り出して欲しいです。

 次回は、高木さん演出に戻って新作を拝見したいです。

 最後に、本当に完全ネタバレごめんなさい。

 でも、ネタバレしてたって、観れば十分感じる事の舞台ですよ。

「なつやすみにひとやすみ」~HitoYasuMi~2回目

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「なつやすみにひとやすみ」~HitoYasuMi~2回目


  ◎8月12日 12:00(1時間)下北沢 Reading Cafe ピカイチ

   作・演出 大村 仁望

  7月にうかがった公演。

  毎週末だけの公演でしたが、4週連続公演という事で8月が最終週。

  新感線とムーラボの間に行ってまいりました。

  満席と言っても、小さい空間ですが、今回も安定した公演となってました。
  



ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 <メンバー再確認>
  基本は宛書っですね、3人のキャラが被らないので簡単に紹介。

  H:大村仁望さん・・・元気キャラと色気(巨乳)キャラ、コメディではツッコミかな?

  Y:飯坂泰子さん・・・一番マトモというか普通キャラ、年上の奥手女性とかキャラ系

  М:川村美喜さん・・・年下可愛い系、水中ランナーという劇団の方なので優しい系


 屬覆砲いる」



 今回は、1月の公演で登場した3姉妹の後日談的なお話。

 カフェに集う久しぶりな3人の定例報告会。

 伊智子:飯坂さん・・・長女、看護師で実家に戻っている。

 芙 実:大村さん・・・次女、教員で長年の彼氏と別れた前作。

 紗 苗:川村さん・・・三女、甘えん坊で自立途中。

 前作「おいしい鍋と愛の話」内容・感想


                ・
 短編コメディですね。

 長女、次女に遅れてやってくる三女。

 長女の恋愛話?と思いきや化粧品の販売に捕まった話とか

 実家の近況とか、他愛ない話から始まり

 少し気分が悪い(寒そう)な次女:芙実が来る途中の古いアパートで

 変な老人が手招きした。(猫を呼んでた)って話から

 怖がりな三女が耳を塞いで、怖い話やめてっ!ていう笑話の繰り返し

 姉は看護婦だから、深夜の病院のトイレで、色黒の先生(医者)が

 筋肉美を披露してたり、


 夏らしく怪談風な「なにか居る」

 最後は、言葉に詰まった芙実がトイレに駆け込み

 伊智子も、アイスの食べ過ぎで、お腹が悪くなる中で

 元カレと復縁した芙実のお腹の中に「何かが居る」というお話でした。

                     ・

 お客さんの笑も多くて、良かったです。

 紗苗にも1エピソード(=結果、シラける)言わせても良かったかもね?

 キレてる、よりバリバリキレてますね?とSGな先生に言って欲しい所

 芙実が子持ちになると定例回は終わりかな?と思いますが

 本人達は、これからも普通に続けて行くのかもしれません。

 過去公演観てない人には、周囲の反応とズレがある作品にはなりますが

 続けていくのであれば、最後は「伊智子」の恋愛成就の為に

 姉妹がひと肌脱いで、大団円まで続けて欲しいですね。



◆峺汽ノカフェ」



 上の前回感想で、内容は触れていますので、感想のみ書きます。

 流石、毎週やっていたので、少しづつ進化?更新してあるので

 既視感があっても、楽しめるようになってました。

 初日には無かった。(初演でやってたかな)雨の日のココアって

 店長がジョウロで雨を降らせたり、準備段階でお客さん笑ってました。

 何度も公演を重ねると、完成度は上がっていくんでしょうね

 「引く」部分は無かった印象で、足し算が基本でした。

 前にも書いたけど、3人の役柄シャッフルして、

 出身地別でのアルアル、ネタも出来るし、

 川村さん演じる完璧な店員さんのメニュー紹介の場面は

 たたみかける感じと、客席に迫って来るが面白い所ですが


 あそこまで出来るなら、毎回1品「アドリブ」(むちゃぶり)してくれても

 面白くなる気がします。 

 「この子、なんでも出来るから」と振ってみて

 お客さんに好きなメニューを聞いて、咄嗟にやらせてみせるとかね

 ピカイチの空間なら、楽しめるんじゃないかな?

 劇場公演でも、根本宗子さんみたいな「バックヤードもの」として

 色々展開出来る設定のお店なので、また再会出来るかもしれません。

 3人の元カレが一緒というオチじゃなく

 元カノカフェに色んな理由で働いてる女子の話とか

 実際に元カレの常連とか、付き合ってるとか、店長の元カノ集団とか

 ラジオ体操のバージョンを増やしたり、

 コメディ+物語の長編になる事を予想してみます。


  来年、また八幡山だったかな?

  劇場公演があるそうです、興味があればチェックして見て下さい。

MOOSICLAB 2017 Aプログラム 「なっちゃんはまだ新宿」「意味なし人生ちゃん宇宙へ」

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MOOSICLAB 2017 Aプログラム 「なっちゃんはまだ新宿」「意味なし人生ちゃん宇宙へ」



  8月12日19:00 新宿K’sシネマ

  昨年、ロ字ックの山田さんが参加した映画と音楽のコンペ映画祭。

  今年は早めのイベントが平日で行けませんでした。

  それでも8月9日にネットで各プログラムの紹介があって

  気になる作品がかなり増えました。

  短編+長編という新しい試みも楽しい所。

  昨年の時点でかなり撮影が進んでいた「なっちゃんはまだ新宿」

  演劇界から河西さんも出ている事と完成度が高そうでしたので

  昨年のうちに支援参加しておりました。

  でも前情報入れたくないので、今回が初見。

  念の為、ケイズさんに9:30に足を運ぶと、かなりの人数が並んでて

  早い時期で完売していたそうです。

  そして最初のAプログラムから、期待大のオープニングとなりました。

長編 「なっちゃんはまだ新宿」監督:首藤」凛×音楽:POLTA


  出演:池田夏海/菅本裕子/河西裕介/尾苗愛(POLTA)/ふくだ傑(POLTA)

  紹介記事&予告動画 http://spotted.jp/2017/05/nacchan_shinjuku/

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 STORY
 女子高生・アキノ(池田さん)は優等生。

 友人のアイ(尾苗さん)のバンドを支援しながら、生徒会活動もしている。

 そんな彼女が同級生のオカダ(河西さん)に恋しているのだが残念彼女持ち

 他校の生徒で、日傘をさす可愛い彼女の名前は「なっちゃん」

 岡田に対する思いと同様に、なっちゃんに対する思いが募るアキノ

 ある日、校庭に現れる日傘の女の子、そして自宅に帰ってのタンスを開けると

 なっちゃん(菅本さん)が現れる。

 可愛いなっちゃん、友達のように話しかけるなっちゃん、新宿に行きたいなっちゃん

 夏休みが終わり、岡田が彼女と別れたと知ると、告白するアキノ。

 岡田の携帯を観て、なっちゃんの丁寧な別れのメールに泣くアキノ。

 なっちゃんは消えて、高校を卒業し、アキノは芸能事務所に所属。

 バンドデビューしたアイ(POLTA)を引き続き応援しながら岡田と同棲。

 あれから10年、アキノの家へ結婚の挨拶に行こうとする矢先

 忘れていればよかった出会いが~

 深夜番組で撮影専門のアイドルと紹介された女の子は「なっちゃん」だった。

                     ・

 なっちゃんの登場に岡田とのKISSでさえ、意識してしまうアキノ。

 両親への訪問も延期して、岡田がなっちゃんを忘れている事に怒りを感じる。

 天然でいまでも可愛くて、いい子、でもネット検索すると撮影会は怪しい感じ・・・

 POLTAのライブ当日、朝から意を決したアキノは銀行でお金を下ろし

 撮影会会場へ突撃、費用分のお金を渡して、水着のなっちゃんを新宿へ連れ出す。

 色々な話、岡田との話を一方的に話すアキノ。

 なっちゃんはバスのドアを勝手に開け、2人で夜の新宿へ飛び出していく

 ~ライブ会場では来ないアキノを心配しながら、アキノへの歌を歌うアイ~ 

 ソフトクリームとカップラーメンを交互に食べながら、下らない会話。

 突然、自分の拘りと自覚しながらなっちゃんをカッターで傷つけるアキノ。

 それでも許して欲しいアキノ、アキノを許すなっちゃん、

 夜明けの新宿駅に向かいながら、なっちゃんを背負って歩くアキノ。

 始発電車内でアキノを見つける岡田、駆けつけるアイ

 そこに、なっちゃんの姿はなく、いつから居たのか居なかったのか?

 アキノがなっちゃんと行きたかった、新・新宿に居るのかもしれない~

 
 <感想>
 Aプログラムから完成度高い作品から始まりました。

 菅本裕子さんの天然的な可愛らしさは妄想彼女としてはピッタリでしたね。

 でも、池田さんの演技が一番の見所でしたね。

 高校生もOKだし、社会人には少し若いけれど、POLTAの歌の中で流れる

 高校時代のアキノの姿は、とても可愛らしいく、素敵な映像でした。

 もう社会人として女優は卒業しているそうですが、最後に相応しいPVです。

                    ・

 真面目そうで、自分は何か出来るとか自身が無いのか?応援に回るアキノ

 コンプレックスの中、岡田に告白を受け入れられて泣きじゃくるピュアJK。

 だけど、「夏の次は秋だね」と友人に揶揄された時がポイントな気がする。

 優しいだけに、可愛いなつちゃんへの拘りが刻まれてて、

 劇中でそのまま忘れていいよ~と言ってるのに

 マリッジブルーの効果もあったのか、幻影に囚われ始めるアキノ

 あのなっちゃんはどこまでが実態で、どこからが幻影なのか?

 カッター用意してるのは無いとしても、撮影アイドルの存在は本物と思う。

 撮影会から連れ出したアイドルは直ぐ逃げたと思うけど、

 アキノの中では都合よく続いて行ったんだと思う。

 自信のなさが、強いコンプレックスを生み出したんじゃないでしょうか

                    ・

 正直、予告編を見てなっちゃんが消えてる時は「過去の人」と思ってました。

 新宿の高架を背負って歩くシーンで突然なっちゃんが消えるまで

 予想出来ない展開でハラハラしていたし、遥か後ろを走ってる人が突然

 なっちゃんのファンで襲ってくるのでは?とドキドキした位です。

 池田さん演じるアキノが真面目過ぎるだけに、ギャップにやられましたよ。

 岡田ってなっちゃんの初恋なのだろうか?

 初恋なら、呪いがかかっても仕方ないかもしれませんね。

 秋乃となっちゃんは、夜な夜な新・新宿を目指して彷徨っていそうです。

 果たして、岡田がちゃんと幸せにしてあげられるのかな?

 勝手になっちゃんの居る新宿に迷い込んだ秋乃が、

 友達の力で、抜け出せる事を祈ります。(本物に合わせるのが1番かな?)

 やわらかいのに、突き刺さる物語でした。

                     ・

 音楽もPOLTAさんの歌詞も含めて、良かったと思います。

 池田さん、POLTAさん両方にとっての素晴らしいPVでもある作品です。 

                     ・

 舞台挨拶では河西さんが、年齢的に高校生に見えないのが心配

 なんて言ってましたが、POLTAのお二人も居るし、微妙にオッサンですが

 まぁ、なんとかクリア出来たんじゃないかと思います。

 池田さんとエロいシーン、舞台でもやってるけれど、

 若い池田さんとなんて、流石に今回は少し羨ましい・・・(笑)

 尾苗さんも、首藤監督も少々目から水を流していらして、

 今まで一人に向けた映画だったのが、皆さんに観てもらえる事で作品になる事

 クラウドの事もあり感動していた首藤監督、アキノに近い感じがしました。

 今後も活躍して欲しいです。(舞台好きみたいだから、客席に居るかも?)

                      ・
 蛇足ですが

 酒井麻衣監督の「はらはらなのか。」と逆転している感じですね

 なのかは思春期を迎えて、もう一人の自分が消えて大人になっていくケド

 こちらは思春期に作った「憎い彼女であり友達」という自分が出来る話

 当然、後者はめんどくさい存在、通じるもがないでしょうか?

 同日の連続上映とかいかがでしょうねぇ

 25日、舞台挨拶を終えた「なっちゃん」が目の前を通り過ぎて行きました。

 確かに、幻想として具現化してもおかしくない可愛らしさ&不思議な空気でした。


短編「意味なし人生ちゃん宇宙へ」監督:澁谷圭一×音楽:白波多ミカン


  出演:伊東茄那/大友律/清水みさと/安川まり/牧野つくし

     日高七海/野島健矢/二見悠/永井響





 STORY
  人工衛星が海に墜落して役目を終えた。

  日本は次の10代目人工衛星に20代の女性「竹本さおり」(伊東さん)を指名する。

  おそらく、人工衛星制度は名誉な事で、少し前まで女子高生だった彼女は光栄に受取る。

  白波多ミカンとして音楽活動をしている彼女、打ち上げ前に感謝のライブを行う。

  打ち上げられれば、犠牲となってもう地上には戻る事はないのだろう。

  彼女が居なくなって、薄れていく過去の思い出を辿る僕。(大友さん)

  彼女からもらったCDと携帯型プレイヤーを彼女の姉(清水さん)に返しにいく僕。

  過去のさおりと姉、現在の姉と僕、同時に映し出される時間。

  思い出すのは、彼女と過ごした海での光景と、最後に彼女が呟いた本音の一言で暗転。

 
 <感想>

  自信なさそうな監督さんでしたが、悪くなかったと思います。

  ロビーで物販していたんだけどB組が直ぐだったんで、応援購入が出来ませんでした。

  何気ない横浜の海の先、不思議な世界が広がるようなイメージで作られただったかな?

  20歳弱で地上での人生は終わってしまう、「意味なし人生」と思われても仕方ない悲劇

  「秒速5センチメートル」っぽい感じも受けましたね。

  ただ、さようならは存在せず、彼女が居た過去と居なくなった今があるだけだという

  それを描きたいような監督さんの補足説明には納得行きましたよ。

                       ・

  裏設定は観客の自由裁量に任されてるようですが、

  人工衛星制度は断れない、名誉職みたいで、悲しくも受け入れる本人と周囲の人々。

  僕からCDを渡されたお姉さんも、やっと涙を流してくれて、

  遠くない未来だとして、人間の感情が抑制されている(または退化)してる世界のようで

  少し怖い世界観なんじゃないかな?と想像してしまいました。

  最後に主人公が「行きたくないと」(確かね)放つ一言が、少しだけ救われました。

  姉と僕と過去の彼女の居る場面(たぶん)が堂々と一緒にしている所は好きですね。

  舞台で拝見してる安川さん、清水さんが出ていたのですが、清水さんが

  姉として唯一、感情を出す主軸になっていたのは意外でしたが、良かったです。

  解り易い物語が受入れられがちですが、こんな作品に挑む監督は意外と強いですね。

  25日、風姿花伝で舞台を観た後、時間があったのでBを観に行きました。

  Aプログラム上映中、物販と舞台挨拶を待つチームの方々に遭遇出来ました。

  物販購入して、サインも頂いたのですが釣銭のやりとりに手間取りまして

  後方に居た清水みさとさんに苦笑いさせてしまいました。

  スッとして居て「悪趣味」以来でしたが、立派な女優さんの雰囲気でした。

  1本目から良い作品でした。

  惜しむらくは、次のBプログラム入場が直ぐなので、物販とか行けなかった事かな?

  演劇以上に終演後の身内感が強いので、良かったと思っても話しかけられないから

  物販とかあると、購入時に一言でもかけやすいんですけどね。

  アンケートにはプログラム毎で、書いてきました。

  Aの女優賞はもちろん池田さん、アーティスト賞はPOLTAさん、男優はなし

  点数は、ここでは控えますが、なっちゃんは10点といたしました。

  (長編はもう1本満点、短編は1本満点)

MOOSICLAB 2017 Bプログラム 「BEATPIA」「処女について」「左京区ガールズブラボー」

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MOOSICLAB 2017 Bプログラム 「BEATPIA」「処女について」「左京区ガールズブラボー」


  8月12日21:10 新宿K’sシネマ
  8月25日21:10 新宿K’sシネマ

  Aプログラムが終わって、会場がごった返す中、次の入場へ

  女優でもあり監督の小川沙良さん、水道橋博士さんが絶賛しているツイートあり

  この作品だけ、60分と短いので短編が2本と言うお得なBプロ

  普通の音楽ではないと紹介されてた「処女について」も不気味な存在。

  この毛色の違う3本同時というカオスな公演でございました。

  23日、山田さんの舞台が20時に終了。

  行ってみたらチケットがあったので2回目を観賞。
  
  色々忘れてた事、見落としてた事もあり、加筆いたします。

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



長編 「BEATPIA」監督:小川沙良×音楽:黒さき海斗×E TICKFT PRODUCTION


  出演:佐久間 悠、黒さき 海斗、小川 沙良(=監督)、ほか

  紹介&予告動画 http://spotted.jp/2017/05/beatopia/


 STORY

 タワレコに来た女性。

 お勧めのコーナーには、青い海を背景に堤防の先に写る2人の青年のジャケット

 ~夏の音がする~

               ☆

 鹿児島県、阿久根を舞台にした、真っ青で・真っ白な物語。

 主人公は2人の高校生男子。

 イワシ加工の家の長男・ユウ(佐久間さん)

 エノキ栽培の家の息子・カイト(黒さきさん)

 学校にも行かなず、部屋で音楽ばかり聞いているカイト。

 夏休みに入り、父親に夏季講習と偽って、午後はカイトの所へ向かうユウ。

 カイトに借りたCDからラップを好きになって練習していたユウ。

 海の上にある防波堤の上、ラップユニット「フィッシュ&マッシュ」が誕生する。

                      ・

 同じころ、東京から現れた可憐な女の子。大学生のリン(小川監督)

 町おこしの動画制作にやってきた彼女、到着した駅で早速ハンディを構える。

 そこで反対側のホームでユウを発見、到着した電車に乗って消えてしまう。

 駅でユウとカイトに再会、2人のラップを撮影する。(これがなかなかイイ)

 しかし、田舎の町では良くある事。

 ユウは父親に夏季講習のウソがバレて1日中手伝う事になる。

 継ぐつもりではないと小さく抵抗するも、「家」に逆らえないユウ

 突然堤防に来なくなったユウ、それを待つカイトの所に彼女がやってくる。

 好きな事(映像)をするのに疲れたけど、それも含め楽しいと笑顔の彼女。

 カイトに夏祭りに来るよう、約束して去って行く。

 一方、父親の手伝いをしながら、考えが変わり始めるユウ。

                      ・

 夏祭りの日、町おこしで作ったイワシハンバーガー

 材料を届けに来たユウと、隅っこで座っていたカイトを誘導するリン。

 再会する人は、喧嘩というか仲直りラップ対決が始まり。

 ここに残る事を考えながら、これから2人やって行こうと提案するユウ

 2人が防波堤で、今後の事を語っていると

 1ケ月の滞在を終えた、リンの乗るバスが走り抜けていく

 青い海と空の中、電車に手を振る2人の姿が残るのでした。

 そして冒頭へのタワレコへ~
 
 <感想>

 最初に、佐々木さんが可愛い男の子なんですよ~ホント。

 (でも一人色が白いので、クラスでは浮いてる感じ)

 そして、青い海と空、おとなしくしているユウから、カイトとの友情

 ラップもなかなか良くて、劇中でを演奏するのは良くある事ですが

 ラップは初めてなのかな?親和性があります。

 STORYとしては、田舎の若者の苦悩と友情ですから、有りがちだけど

 爽やかに、風みたいに、気持ちよく通り抜けていく感じの作品です。

 ドローン撮影なのか?上空からの映像が効果的です。

 他の長編が90分前後だそうで、この作品は唯一60分程度

 その為か、もう少し観ていたかった、というか物足りない心も残りました。

 小川監督演じるリンは、2人との関わりが映像嬢は少なくて、

 大学生のお姉さんとして、2人を導くポジションでしたが

 なんで映像撮るのに疲れたのか?なぜここに来たのか?(町が学生へ要請?)

 リンの心情を描くシーンも欲しい所です。

 主役はあの2人だから控えめにしたのでしょうけど

 舞台挨拶で今後、自分の撮る作品には自分は出演しない方向だと

 お話しておりましたが、ここで自分を出せないのでは仕方ないのかな?

 女優さんとしても魅力的なのだと思いますが・・・勿体ない。

 でも、意識的なのかリンは「ファムファタル」的な不思議さを出す為か

 会話でが食い気味に投げかけてくるし、表情も2種類位しか見せて無い気がする。

 ドキュメント以外に、自分の撮りたい作品として2人を嗾けた形とも見れますね
               
                 ・

 他の作品と違って、2人が携帯を持っていないらしく、

 スレ違ったまま祭りの時まで連絡してないと言うのが現代では珍しい

 固定電話でも、相手の親に取り次いで貰えないシーンとかあっても良くない?

 アッサリ、仲直りしてしまう所も、2人の心情が深く見えてこないので

 爽やか過ぎて、物足りなさを感じた要因かもしれません。

 昨年までの60分前後の作品群なら、優勝レベルの完成度です。

 アニメや漫画でもドロドロした作品が多い中、ある意味貴重な作品です。

 あ、バスで監督が帰るのを気が付くのが難しいですよね実際!(笑)
               
               ・

 25日の舞台挨拶では「E TICKFT」さんと監督が登壇。

 阿久根での上映も上場で、周囲の市町村からも観たい声が上がってるそう

 音楽面では、監督が取った波・鳥・太鼓とかをサンプリングして音楽を制作。

 盆踊りから自然にラップに入るとか作るのが大変で

 電車内でのラップに使われた「ハイハット」は電車の音を使っているとか

 音楽作りの為、事前に小川監督からもらったプロットは

 完成系は大幅に変わっていて驚いたそうです。

 帰りにCD買ったらサインして頂きました。優しそうな人でした。 


短編「処女について」監督:大 知日美×音楽:・・・・・・・・・×hakobune


  出演:加藤 才紀子、呉 暁可



 STORY

  胎内から始まる、少女2人のお人形遊び。(心音が響く)

  人形を真ん中に2人だけの「かごめかごめ」を始める。

  「私達みたいだね」

  じっと見つめる2人、次はお葬式ごっこをすると言う

  黒服に赤の日傘の、岩礁を歩く2人。

  人形を棺に入れ、お互いに唇へ紅を差すと

  「大丈夫、怖がらなくていいよ」

  「2人なら幸せになれるよ」

  そう言って、自分達の一部を送るセレモニーが始まる。

                ・

  学校の屋上から外階段で、戯れるような、追われるような視点。

  トイレのドアを叩く誰か、

  鍵を開けると、水道へ強制的に運ばれ、水びたしになる情景。

  ~嘲笑~(ウザイ、何やってんの?の声も聞こえる)

  視界にはバスケットボールを持つ誰かの下半身。

  ~イジメられる側の下向きな風景~

  机の上のもグシャグシャの私物

  かごめかごめの籠の中の鳥のままでいいの?

  同じ境遇の2人なら、この世界から意思を持って脱しようと決める。

  翌朝、2人以外、全部の席には献花された教室。

  戯れて、花瓶が落ちて散乱する。

  学校の廊下、帰路で立ち止まり、手を繋いで1歩踏み出していく

  岩礁で行われるお葬式ごっこ、

  棺桶に入れられる人形

  火葬されて燃え盛る棺桶。

  弱い今までの自分達の葬送を終えた2人。

  少女達は、海の先に見える街、星のように近くに見えるその街へ

  迂回ではなく、最短距離(海)を選択し波の中へ足を踏み入れるのでした。

  
 <感想>

  最初の心音から、誰かだドアを叩いてるように感じて

  後半のトイレにも繋がったような感覚を覚えました。

  オープニングの縮小した画面

  そして、英語字幕が流れる映像から異空間的です。

  紹介の内容には

  2人は幼馴染で、思春期の中気持ち悪さを感じた2人は

  一週間後、自分達のお葬式を始めると書かれています。

  安易に入水自殺とかでは無いのでしょうけど、

  2回目に観て色々と再確認できました。

  遠くに見える街、そこへ向かう勇気のイメージが入水なのでしょう。

  学校での視界はまさにイジメに合ってる風景で視野は斜め下

  バスケットボールをぶつける為に持っているJK達。

  ブレたモノクロの視界、JKの罵詈雑言が観る側に不安を掻きてる。

  純粋に育てられて処女というより乙女かな?

  今の進んでる女子高生達とは次元が違う2人に見えます。

  (だから異質=イジメのターゲットなのでしょう。)

  何か、思春期の違和感と処女性みたいなものに別れを告げる

  そんなお葬式なのかもしれません。

  ↑最初はそう思ったけれど、カゴの鳥の自分達への決別する事。

  その意味合いが強い気がします。

  でも処女性への別れも、口紅をひくあたり、個人的にその意味も残します。

  最後の入水シーンは彼岸に行くというイメージがやはり感じます。

  字幕で、遠くの街へ目指すとあったけど、幻想・理想のと思えるから・・・

  棺桶の刺繍はちゃんとしてあるから、安くないですよ多分。

  物語がハッキリしてる作品じゃないのは15分という短編こそ、もっと色々

  出てきて欲しいコンセプトです。

  <舞台挨拶25日>

  監督さんはファッションを学んできてた中で

  背景も含めたコンセプトにも興味が湧いてきて

  音楽×映像のムーラボでトータルコンセプト作品として映画制作を決定。

  批判的な意見が出てもいいと思うのに、無いのが不安とかで

  ツイートしたけれど客層が特殊だと思うから

  いい評価ばかりSNSに上がってても不安になる必要ないですよね

  異彩を放つ事は、稀有な事です。長編作ったらどうなるかな?


「左京区ガールズブラボー」監督:篠田 知典×音楽:Homecomings


  出演:渡邊 日南子、とみぃはなこ




 STORY

 京都の綺麗な景色の中。

 音楽を背景に自転車に2人乗りしている女子大生が、

 新しい関係性へと移行する瞬間のお話。(役名覚えてないです。)

                       ・

 ピンクの紙、部屋で絵を描いている主人公の女の子。

 黒髪清楚なレコードプレイヤーを持つ彼女の親友。

 主人公がレコード2枚買い(基本)

 親友の部屋で着替えてはしゃいでる日々。(ココのシーン良い) 

 「何もしなくていいのかな?」 と呟く親友。        

 レコードショップ、ライブハウス、鴨川の風景。

                       ・

 ある日、ギターを背負った親友の姿。

 軽音部に入ったという親友へ、

 「どうせサークル活動とか、大したことしないでしょ」と売り言葉の主人公。

 勝手に距離を取ってしまうが、親友からもらったレコードを眺める。

 そこには英語で「なにもしなくてもいいの?」の言葉。(少し違うかも)

 鴨川で寝ている主人公の元へ、スカート姿の親友が登場。

 主人公「なんで?」(来たの?)

 親友  「風邪ひくやん、帰ろう」

 自転車の前を無言で歩く親友、自宅への別れ路へ差し掛かる

 親友「私こっちやから」

 帰ろうとする親友の手を掴み

 主人公「あんたなら、きっといい曲作るよ、いい曲沢山知ってるし」

 親友 「なんなん、それ」(台詞違ったかも?)

 主人公「あたしのお蔭やけどね」

 別々に帰って行くけれど、 仲直りした2人。

 音楽と共に、おっちゃんも散歩する河川敷を

 一人楽しそうに自転車の主人公が軽快に走り抜けるのでした。


 <感想>

 音楽が良かったし、監督さんもPVとか撮ってる方だから上手いですね。

 2回目観ても、歌詞英語なんですが、聞き心地がいい楽曲ばかり

 夏の一瞬みたいな感じで、常に音楽がある風景と言った所

 Homecomingsさんの曲が良くて、疾走感があります。

 音楽の繋ぎに物語ある感じで、最後のエンドロールと映像は綺麗。

 エンディングでは字幕で意味も流れますが

 特別じゃない、大学生の日常感にピッタリで、爽やかなラストでした。

 2回目で加筆した最後の台詞部分。

 短い言葉のやりとりの中、気持ちを察するという日本人らしいやりとり

 京都弁?と京都の風景があいまって、凄く好きな場面です。

 このシーンと、部屋で着替えてハシャいでるシーンが名場面です。

 音楽×映像としては、15分で理想的なバランスの作品だと思います。

 PV風なのでこの15分は他のと比べ、短く感じました。(いい意味で)

 ここでほ女優賞は渡邊さん、男優賞は佐久間さん、音楽は黒さきさん、

 小川監督も女優として魅力的ですが、ここでは登場人物として控えめなので

 別の方で推薦しております。(笑)

 爽やかな2本に、強烈な処女についてという、異色のBプログラムでした。

 小川監督からパンフは購入したんですが、流石に写真集は買えなかった!

 みんなサインして貰ってたんだけど、G観てたら買ってたかもしれません。

 本当、普段映画館では観れないラインナップなので、魅力的です。

 全体的に清々しい気分になれるのが唯一、Bブログラムじゃないでしょうか?

MOOSICLAB 2017 Fプログラム 「少女邂逅」「好きだから死んでください、お願い。」

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MOOSICLAB 2017 Fプログラム 「少女邂逅」「好きだから死んでください、お願い。」



  8月15日19:00 新宿K’sシネマ
 

  ミスIDのGP、保紫萌香さん主演の「少女邂逅」があるFプログラム

  ミスID自体はあまり気にした事ないのですが、少女邂逅自体は期待していて

  早い時期でCFの応援をしておりました。

  予告動画が150万回再生されたそうで、驚きましたが

  ロングバージョンが出ていたんですね、どう拡散していくのかは不思議です。

                        ・

  8月10日に試写会も行って来たのですが、本番も当然観る事に

  朝から並んで1番取ってしまってハズかしいのですが、

  早々に完売になったそうで、結果的に良かったです。

  舞台挨拶が誰が出るかも知りませんでしたが、結果的に主演2人登壇

  有給取って行った甲斐がありました。

  同時の短編も、当初不明でしたが岡本夏美さん主演との事でラッキーです。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



長編 「少女邂逅」監督: 枝 優花×音楽:水本 夏絵



  出演: 保紫萌香/モトーラ世理奈/松浦祐也/松澤匠/土山茜




 STORY

※色んな方に観て欲しい作品なので、ネタバレは良くないと思いますが
 全国の方々に届くには、奇跡的な口コミ力が必要だと思います。
 ここを読んでも、観る価値はありますので、興味が出た方は
 地元の映画館へアンケートとか出してみてはいかがでしょうか?


<改めてSTORY>

 山の中、3人の同級生にイジメられ、リストカットを試みても勇気が無い少女。

 自分の腕に現れた蚕の幼虫に「ツムギ」と名付けるが

 また3人にいじめられ、ツムギも投げ捨てられ、スカートを蝶々状態にされる。

 スカート越しに現れた白い影、彼女を助けて徐にパンツを脱いで渡す彼女。

 そして、学校に転校生として、白い少女「ツムギ」が現れるのでした。

 ※、上記予告動画で解ると思います。

<登場人物>

 ・小原ミユリ(保紫萌香さん)・・・緊張すると話せない真面目な少女。

 ・冨田ツムギ(世理奈さん) ・・・東京からの転校生、ミユリの親友(?)

 ・先生(松澤匠さん)  ・・・理科の先生、群馬の土地柄か蚕の授業をする。

 ・清水(土山茜さん)  ・・・ミユリのかつての親友で、今はイジメる側。


 東京からの転校生「ツムギ」は一目置かれる存在。

 彼女を目で追いかけるが、話しかける事は出来ないミユリ。

 一人の食事時間

 イジメ女子から虫型のお菓子を食べさせられ、携帯の上の嘔吐するミユリ。

 逃げ込んだトイレからようやく出て来た放課後~

 目の前にキラキラと光る糸。

 たどった先には居たのは「ツムギ」、カッターで自分に付けた傷から出る糸

 見つかってしまい山に逃げ込むミユリ、自分の手首にカッターを当てるが・・

 追ってきたツムギに止められ、「死にたくない」と初めて本音を声にする。

 「君のいい所、あたしが見つけてあげる」

 そう言ったツムギは、ある日突然彼女の手を引いて学校を飛び出す。

 「君の一番になりたいんだ」

 お揃いのiphoneでお互いを撮る2人、

 世界一美味しい飲み物を初めて飲むミユリ。

 ツムギは蚕の友達(ツムギ)の化身から、ミユリの神様となっていく・・・

 ~この辺の映像は凄いキラキラで素敵です~

 ツムギのスタイリングで髪をUPにし、クラスの女の子の仲間も出来て行く

 ミユリはツムギが持っている「沖縄」のガイドブックを観て、行こうと提案。

 2人で秘密の約束をするのだが、

 時折、白いカーテンの先にいる妖艶な「ツムギ」の姿を目にするミユリ

 「血が繋がっただけで家族は好きじゃない」と話したミユリ

 昔の自分に似ていたと言ったツムギは両親は嫌いじゃないと薄笑い

 放課後の喫茶店でツムギの父親と遭遇した辺りから、神様は失墜する。

                       ・

 放課後の付き合いが悪くなるツムギ

 ある時、土手に現れた清水から、中年男性と歩くミユリの写真を見せられる。

 突然の呼び出し、沖縄の航空券と大金を見せるツムギ

 期末テストの前日の放課後、沖縄に行こうと強引に誘ってくる。

 当日、遅刻して来たツムギは突然実験器具を薙ぎ払い保健室へ

 出会ってから幾度か出されるツムギのクイズ、最終問題も落としたミユリ

 それでも放課後、電車を乗り継いで東京(空港)へ向かうのだったが

 駅のベンチで眠るツムギの隠れた傷から糸を引っ張るミユリ

                  ~プツッ~

 駅で一人目覚めるツムギ、大人達に囲まれて虚しく笑う彼女

 地元の駅に一人降り立つミユリ。

 翌日、遅刻して来るツムギは着席すると即、倒れて保健室へ

 保健室のドア外で迷っているミユリは結局ドアを開ける事は無かった

 どこか憮然とした表情で夏休みに色々経験

 勉強して親元を離れようと東京の大学へ進学を目指す。

 東京へ向かう駅で友人に見送られるミユリ。

 ホームに不意に現れる清水~

 彼女なりの祝辞、そして、報告された神様だった女の子の行方・・・・

 昔とは違う無表情のまま、一人しか居ない電車の中。

 ミユリは、痛覚を失くしたツムギ(蚕)のように、赤い糸を吐くのでした。


<感想>

 舞台だったら、映像化も再演も無いから最後もキッチリ書くのですが

 この作品は絶対、広がって行くと思うので、最後は少し抽象的にしてます。

                       ・

 10日の試写会では、2人の出会いに光は無いだろうと思って

 常に気持ちにノイズを感じながら拝見してましたが、2回目は色々観えました。

 だから2回は観た方がイイですよコレ!

 冒頭の階段の視点(ツムギに手を引かれるツムギ目線ですね)

 夕暮れの車窓、多分最後のリストカットの前後、ツムギの回想してる視野かな?

 邂逅=カイコとかダジャレ?みたいなツッコミツイート散見しましたが(笑)

 邂逅つまり出会いだけ、結末が良くても悪くても出会いから始まる思春期

 煌めきと残酷性が、綺麗で静かに激しく魅せてくれる作品だと思います。

 養蚕が盛んな土地柄だから、蚕の授業があって、例えとして使われ方がエグイ

 養蚕の女工さんも辛い日々を送った映画もあった気がしますが

 1)虫には痛覚が無い=短命な為必要無い。(羨ましいと思うミユリが悲しい)

   →ツムギは痛覚が無い見たいに簡単に赤い線を引く(色々麻痺)

 2)蚕は壁を作って置かないと、近すぎるとお互いの糸が絡んでダメになる

   →ツムギとミユリの事。  

 3)蚕は誕生しても飛べない、足が退化してて何の為に生まれたのか?

   →父親に性的虐待を受けて、最後は閉じ篭ったツムギの自問自答。

 4)蚕は人の為に生きている昆虫、人無では生きられない。

   →ツムギの自問でもあるけど、ミユリの為に生きたツムギなのか?

                          ・

 好きなシーンは沢山あって、

 ・2人で映像とiphoneの映像2分割で見せるキラキラした日常風景。

 ・ツムギが手を取り連れ出して行くシーン、自転車とノンストップ。

 ・雨の中、電話BOXを飛び出してく2人。それを電話BOXに写る像だけで

  魅せる所が一番好き、鏡の中央に消えていく感じがファンタジー

 ・ミユリが綺麗になって行く瞬間、ツムギが少し照れる所。

 ・キミって言う言い方も久しぶりに聞いて、好きですね。

 ・沖縄旅行の事で、少し言い合いになる2人、ミユリが上の階段なトコ

  →冗談でも嫉妬を見せる時点で、神様は消え立場は逆転

 ・図書室で図書委員により、ツムギの後では無く別の路を行くミユリ

  →もう、2は完全に別れ路を進むしかなくなったよね~

 ・細かいけど、最初は授業で答えられないミユリが

  ツムギを置き去りした翌日、スラスラ教科書を読んでる→ミユリがIN

 ・直接手を下さないし、やれとも言わない清水のギコチナイ接触の場面

                          ・

 夏休み、SNSで大学生と経験を済ませようとする短いシーン。

 経験すれば、ツムギの気持ちを少しは理解できるのかなと思ったのかも?

 2人の邂逅は別々の結末のようで、ミユリはツムギのようになるかもしれない

 清水とミユリの過去も知りたいし、色んな想像も膨らむ作品です。

                          ・

 ツムギ目線で考えも湧いてきて、マユの中に居ればサナギのまま居られた

 でも、ミユリと出会い心の中にあった、生まれ変わりへの希望「沖縄」

 そこへ行こうと言ったミユリの言葉に、マユを破って羽化してしまった・・・

 ツムギの心は助けてくれる人間(ミユリ)も居ない、

 しかし、マユの中のサナギには戻れない

 羽化し、筋肉も退化して歩けないツムギはマユの中に戻っても

 食事をする器官さえ持たないカイコ同様、衰えて行くしか無かったんだよ

 邂逅(出会い)はどこの学校でも起こる事。

 出会って、友達になって、突然別れてしまう事もある思春期の少女。

 ただ、この物語では環境と結末が普通のレベルでは無かっただけなのかな

 (評価については最後の欄で)

 CD買っちゃったけど、転校生(水本夏絵さん)のエンディングテーマ

 「ほうかご」

 歌詞の全編がリンクしている気がする(90分のPV)

 最後の3行が、作品そのものですね。
                         ・

 ♪大切な宝物は誰が壊したの(ミユリ?父親?)

   虚ろな目のままで 少女は大人になる。(時期は違うが2人)

   思い出は汚れたまま 少女は天使になる。(別の意味で2人共通)

                        ・
 舞台挨拶、

 試写でも主演2人は、たどたどしい挨拶だけでしたが、

 (世理奈さんのお勧めは、クリームソーダ飲む所でした)

 本番もフリートークは苦手みたいでしたが、可愛かったです。

 終了後、Gプログラムが直ぐだったのですが、監督にサインを頂きました。

 改めてありがとうございます。

 同級生とのシーンでもいい所あるのですが、書ききれませんので、ここまで!



短編「好きだから死んでください、お願い。」 監督:かとうみさと×音楽:ミオヤマザキ



  出演:岡本夏美/花沢将人/岩田 華怜/池田 大



 STORY

  大学生で占いが好きな女の子。(岡本さん)

  大好きな男の子(花沢さん)が話しかけて来ると、突然気を失ってしまう。

  目が覚めると、彼の兄(医者)に思春期にある病気だと告げられる。

  その帰り、雑誌に載っていた占い師のテントを見つける。

  占いの結果は、その好きな彼を殺す事・・・

  彼の隙を探して追いかける彼女。

  屋上で彼に近づくと、ごめんなさいと言いながら占い師からもらった

  短いナイフで彼を刺してしまうのでした。

  そして、「大好きだから」と言うと、ムクリと起き上がる彼

  好きな人の前で緊張して気を失ってしまう彼女

  彼女を好きな彼は、占い師のフリをして、自分に近づく事が出来るよう

  計画したのが見事、成功するのでした。

  
 <感想>

  パンフとかの予告はミスリードだったのかもしれませんが

  OPの音楽と、手術台に乗せられた彼女と囲むバンドのシーンは好き。

  岡本夏美さんの、儚い声の女の子が良かったね

  占い師が登場した際、彼だとバレバレなので結末もモロバレでしたが

  (もうちょっと工夫して欲しかったなぁ)

  15分なので王道もありかなと思います。

  音楽とテンポが大事なので、良くまとまっていると思います。

  でも、最初から始めないで、彼を殺さないとならないと言われた過去と

  彼を殺す為に研究したり、妄想したりするシーンを長めにした方が

  良かったかもしれません。(占い師を最初に見せない方がね)


  ここは「少女邂逅」に持っていかれたプログラムかな?10点満点!

  女優賞は保紫さんと、土山茜さんの2名としました。

  世理奈さんは当然良かったのですが、演技というより本人の雰囲気とか

  魅力が映し出された感じで、監督の手腕による所も大きいと思いました。

  徐々に表情を変化させていく保紫さんを推す事にしました。

  土山さんは場面は3回程度しかないけど、本来の女優さんとして

  キーとして、いい演技だったと思うので

  男優さんは、正直不在だったです。でも、嫌な感じが出てた紬の父としました。

  アーティスト賞は当然、水本夏絵さんとなりました。

  正直、好きで舞台を観ている「根本宗子さん」がミスIDの審査員してますが

  あんまり注目してないんですよね、舞台でもミスIDとかって沢山賞があって

  冠が付いてる人多くでますが、色々な人居ますよね~

  でも、今回の保紫さんに舞台上(映像上)邂逅した事で少し見直しました。

  ムーラボとしては「なっちゃん」と「少女邂逅」を10点にしました。

  映画として「少女邂逅」が1番だと思ってますが×音楽を考えて両方満点。

  活動休止中の方の曲だから、劇伴としてしか使えないから

  歴戦の審査員が映画としての完成度でGPにしてくれるかな?

  個人的には「ほうかご」の歌詞と共に、ミユリ&ツムギの該当するシーンを

  流れていって、最後の少女は大人になる~に重ねて

  ミユリが電車で自傷するシーンにすれば、×音楽の印象強くなったかな?

  なんて思っていたのですが

  この作品は「ほうかご」の90分PVという関わりと考えればムーラボ的には

  GPもOKじゃないでしょうか?

  まぁ、こんな与太感想は審査員い伝わらんでしょうけどね。

  8月23日、東京出張で夕方行ったらチケット取れたのですが

  18時40分頃、目の前で完売してしまい

  その後、遠くから来て、完売でガッカリしてた方に譲ってしまいました。

  でも、8月6日楽は会社休んで行きますぜ!

MOOSICLAB 2017 Gプログラム 「聖なるもの」「デゾレ」

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MOOSICLAB 2017 Gプログラム 「聖なるもの」「デゾレ」



  8月15日19:00 新宿K’sシネマ

  Fプログラムの次、直前に上映していた話題作「花に嵐」の監督作品

  予告映像で南美櫻が不気味な少女で気を引きます。

  (南さん過去、舞台で3回位観てたのを後で気が付いた!)

  作風解らないので、ファンタジー系かなと思ってたんですがね(笑)

  美しい映像と音楽のデゾレ「デゾレ」の意味が不明ですが

  短編で、3人の女性に何が起こるのか?

  2本とも美しい映像を期待して、席で開演を待つのでした。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



長編 「聖なるもの」監督: 岩切 一空×音楽:ボンジュール鈴木


  出演: 岩切一空/南美櫻/小川紗良/山元駿/佐保明梨/半田美樹

  紹介記事&予告動画 http://spotted.jp/2017/05/seinarumono/


 STORY

  早稲田の映画研究会の男・・・岩切一空(ぽっちゃり君)

  大学3年になっても映画1本も取れないまま、

  先輩の命令でハンディカメラで自分の日常を撮影。

  もう一つ、先輩の撮る映画のヒロインを探していた。

  新人歓迎の合宿で、神の長い不思議な女性をと出会う。

  夜の海に裸で入って行く彼女を呼び止め、映画出演を交渉する。

  自宅に同居して漫画のヒロインから「南」と呼んで自分の映画を作り始める。

  先輩女性に言われた、4年に一度現れる不思議な少女信じる一空。

  彼女の映画を撮ると成功するが、3つの約束があるらしい・・・

  台本を持って、映画監督&女優「小川沙良」先輩にアドバイスを乞う。

  微妙な台本だが、何かあれば協力すると口にしてしまった小川先輩。

  ハンディで撮った言質で脅し、小川先輩の映画制作開始まで

  女優も含めて協力させる事に成功。

  一空の部屋に居る南に驚く小川先輩、かくして映画はクランクイン

                     ・

  不思議な設定の学園もの

  南を陥れようとする小川先輩、逃げる南

  他行のJKと街をPOPに歩く南

  一方、謎の滝業を迫られる小川先輩は、始まりから終わりまでプンプン

  時々挿入される夢のような素敵な映像

  朝チュンのベット内のような近距離の小川先輩の笑顔とトーク。

  小川先輩の次回作の撮影が決まり日程も厳しくなる撮影。

  ユーチューバ―になっていた先輩の映像に写っていた家でロケ

  一空監督自ら「妊婦のお腹エフェクト」を撮影しているのだが

  突然入って来る家主(松本まりかさん)

  少々困惑するも芸術家らしく(現場はアトリエ)映画撮影に参加

  しかし、一空監督が玄関回りから探した鍵で勝手に撮影した事が判明

  小川監督は怒って、協力関係者は終了してしまう。

  南を消えてしまい、映画がとん挫した一空監督。

  大学内で南を見つけ、尾行するとそこには笑顔の小川先輩。

  倉庫で楽しそうに密会する2人を覗き見て悲し一空

  なぜかロケした松本の芸術家の家へ

  主人(まりかさん)にアフリカの部族の話をされ、黒塗りの身体になる

  7日後戦士になった一空は、小川先輩の撮影倉庫にあるセット

  早稲田駅前の建物をシン・イソラの如く破壊していく

  海に集まる、役者陣。

  ジャージ姿の小川先輩に、ハンディを奪われ!投げられ!

  今までの仕返しとばかりにマウントから攻撃を受けるのした・・・(笑)


 <感想>

  監督のキャラ(サイコメトラーエイジのフクシマミツル級)が登場から強烈。

  異常なローアングルでの青山ひかるさんの胸元映像から始まり

  本当にヒロイン級の出番の小川沙良さんの、困り顔・怒り顔

  そして、妄想的に挿入される可愛い恋人のようなシーン。

  (滝業ではドS監督?と思いましたが最後逆襲されてたのでOK)

  好きな女の子を撮れればいい!というポリシー?の監督ならではです。

  映画の半分は「小川沙良監督」を女優として魅力を写す作品でしょう

  早稲田なので身近に感じる風景。(早稲田OBじゃないですが)

  ゴジラあり、ホラーあり、百合あり、詰め込み過ぎ、重ね過ぎ感はあります。

  (セット破壊後、そのままの勢いで早稲田駅前に出てくる位のパワー欲しい)

  最初、小川先輩が宇宙の話をしてるシーンがあって

  まりかさんも宇宙の話をしていたから2人はグルになっていて、

  この映画を潰して、南さんで小川さんが映画を撮る計画なのでは?

  そう一瞬思ったんだけどね、考えすぎでした。

  (そういう通った筋書の映画じゃないですからね)

                      ・

  一空監督のキャラで笑を、小川さんで美を、というバランス。

  正直、狙った感じのある所では笑えませんでしたが

  劇中の映画は不条理な感じがあって、そちらが好みでしたね。

  「なっちゃんはまだ新宿」の池田さん

  「少女邂逅」の保紫さん、モートラさん

  「聖なるもの」の小川さん

  ヒロインが綺麗に映るシーンが、必ずあって、どれも素晴らしいです。

  南さんも瞬き少な目で、映画の妖精感を歩く姿からも作ってました

  大変だったと思います、一空監督は女優を虐めるの好きなのかもね?

  面白いと思う所もありますが、印象としては少し中途半端でしたね。

  解らないから面白くない、と言うのもでもありません。

  コンペとして比較映画がなければ、単体としては面白い映画だと言います!

  だって、解らないからツマラナイ、そんな昨今の世界こそツマラナイですよ

  訳解らない映画をそのまま受け入れてもいいし

  自分なりの解釈を楽しめる映画は楽しいと思えるから

                      ・

  ボンジュールさんの強烈な歌と、親和性じゃなく対立した感じでして

  音楽はあんまりその時以外、鑑賞後の印象には残りませんでした。

  ※爆音ではないけど、音量が大きすぎたのも原因かもしれない

  人気が有るので、何かしら賞は取れるのかも?

  正直、出演者が豪華な部分もあって、そこはズルいですよ。

  ムーラボ的には無冠の可能性あるかもしれませんね(笑)

  タイトルの「聖なるもの」

  映画!と言えたら素敵ですが監督的には「可愛い女の子」なんでしょうね!


短編「デゾレ」 監督:村田 唯×音楽:円庭 鈴子


  出演: 葉媚/円庭鈴子/村田唯



 STORY

  綺麗な草原?のログハウス。

  あき(村田監督)と、彼女の絵を描いているイーリン(葉媚さん)

  そして、フランスへ立つというナツノ(円庭さん)が最後にやってくる。

  寂しそうなあき、彼女へ最後の歌「デゾレ」を歌うナツノ

  彼女が去り、寂しそうなあきへ、私ではだめなのか?

  感情を露わにするイーリン。

  彼女の潤んだ人見を真っ直ぐに見つめるあき、

  3人の過去の楽しい(共同?)生活が回想される中

  ナツノが歌ったフランス語の歌「デゾレ」(ごめんなざい)が流れる~


 <感想>

  別れの一瞬と、愛の感情。

  詩的であり、絵画的、バルビゾン派あたりのフランス郊外の草原みたい

  美しい映像と別れ、涙、

  そして音楽と共に、過去シーンが流れると「デゾレ」の日本語字幕が

  映し出されてきて初めて、歌詞の意味と物語のリンクを知って

  短編だけど、悲しいカタルシスがありました。

  「ごめんなさい」って言われたらもう終わり、良く聞く台詞だけどね

  男女の仲じゃない、女性同士での作品だから意味合いも


  余韻というか、ちょっと違うよね、一人だけ好きな事の為に出て行く

  好きなら応援するしかないから、ごめんなさいって言われたら

  喜んで送り出すしかない、ごめんねって言ってごめんですよ

  最後のエンディングで、全てが解る所は短編ならではでしょうね

  長編でやってたら、訳解らないままですから(そんな事ないかな?)

  村田監督さんも女優として、魅力的な方でした。


  ここでは女優賞はお疲れ様でした!「小川沙良さん」と村監督へ投票

  男優賞はなし!(次点でスギムさん的ポストで岩監督かな)

  音楽は、デゾレの円庭さんにしました。

  「聖なるもの」はボンジュールさんの音楽を4~5曲使ってたかな?

  強い曲に負けない映画を作ったそうですが、

  濃い味を合わせた結果、音楽が引き立たなかった気がする・・・・

  (前述したけど、ウイスパーボイスは大音量に合わないと思う)

  6本観てる時点で一番笑が多い作品、でも内輪ウケ感もありますね。

  連日完売で人気なのは小川監督の「表情力」が7割でしょう(笑)

  驚いたのは南さん

  早稲田の劇研で観た「セツナイカラダ」のバイブリットハイジ座の方

  ろりえの2作品にも出ていて、アノ「さよならどらま館」における

  可愛いAIロボット役の女の子だとは全然気が付かなかったよ!

  本当に(瞬き少な目)異質な女性として、貫かれてました。拍手

  ここのプログラムは「デゾレ」を後にしてくれたら、後味スッキリでいいかも
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