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MOOSICLAB 2017 Fプログラム 「少女邂逅」「好きだから死んでください、お願い。」
8月15日19:00 新宿K’sシネマ
ミスIDのGP、保紫萌香さん主演の「少女邂逅」があるFプログラム
ミスID自体はあまり気にした事ないのですが、少女邂逅自体は期待していて
早い時期でCFの応援をしておりました。
予告動画が150万回再生されたそうで、驚きましたが
ロングバージョンが出ていたんですね、どう拡散していくのかは不思議です。
・
8月10日に試写会も行って来たのですが、本番も当然観る事に
朝から並んで1番取ってしまってハズかしいのですが、
早々に完売になったそうで、結果的に良かったです。
舞台挨拶が誰が出るかも知りませんでしたが、結果的に主演2人登壇
有給取って行った甲斐がありました。
同時の短編も、当初不明でしたが岡本夏美さん主演との事でラッキーです。
ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)
長編 「少女邂逅」監督: 枝 優花×音楽:水本 夏絵
出演: 保紫萌香/モトーラ世理奈/松浦祐也/松澤匠/土山茜
STORY
※色んな方に観て欲しい作品なので、ネタバレは良くないと思いますが
全国の方々に届くには、奇跡的な口コミ力が必要だと思います。
ここを読んでも、観る価値はありますので、興味が出た方は
地元の映画館へアンケートとか出してみてはいかがでしょうか?
<改めてSTORY>
山の中、3人の同級生にイジメられ、リストカットを試みても勇気が無い少女。
自分の腕に現れた蚕の幼虫に「ツムギ」と名付けるが
また3人にいじめられ、ツムギも投げ捨てられ、スカートを蝶々状態にされる。
スカート越しに現れた白い影、彼女を助けて徐にパンツを脱いで渡す彼女。
そして、学校に転校生として、白い少女「ツムギ」が現れるのでした。
※、上記予告動画で解ると思います。
<登場人物>
・小原ミユリ(保紫萌香さん)・・・緊張すると話せない真面目な少女。
・冨田ツムギ(世理奈さん) ・・・東京からの転校生、ミユリの親友(?)
・先生(松澤匠さん) ・・・理科の先生、群馬の土地柄か蚕の授業をする。
・清水(土山茜さん) ・・・ミユリのかつての親友で、今はイジメる側。
東京からの転校生「ツムギ」は一目置かれる存在。
彼女を目で追いかけるが、話しかける事は出来ないミユリ。
一人の食事時間
イジメ女子から虫型のお菓子を食べさせられ、携帯の上の嘔吐するミユリ。
逃げ込んだトイレからようやく出て来た放課後~
目の前にキラキラと光る糸。
たどった先には居たのは「ツムギ」、カッターで自分に付けた傷から出る糸
見つかってしまい山に逃げ込むミユリ、自分の手首にカッターを当てるが・・
追ってきたツムギに止められ、「死にたくない」と初めて本音を声にする。
「君のいい所、あたしが見つけてあげる」
そう言ったツムギは、ある日突然彼女の手を引いて学校を飛び出す。
「君の一番になりたいんだ」
お揃いのiphoneでお互いを撮る2人、
世界一美味しい飲み物を初めて飲むミユリ。
ツムギは蚕の友達(ツムギ)の化身から、ミユリの神様となっていく・・・
~この辺の映像は凄いキラキラで素敵です~
ツムギのスタイリングで髪をUPにし、クラスの女の子の仲間も出来て行く
ミユリはツムギが持っている「沖縄」のガイドブックを観て、行こうと提案。
2人で秘密の約束をするのだが、
時折、白いカーテンの先にいる妖艶な「ツムギ」の姿を目にするミユリ
「血が繋がっただけで家族は好きじゃない」と話したミユリ
昔の自分に似ていたと言ったツムギは両親は嫌いじゃないと薄笑い
放課後の喫茶店でツムギの父親と遭遇した辺りから、神様は失墜する。
・
放課後の付き合いが悪くなるツムギ
ある時、土手に現れた清水から、中年男性と歩くミユリの写真を見せられる。
突然の呼び出し、沖縄の航空券と大金を見せるツムギ
期末テストの前日の放課後、沖縄に行こうと強引に誘ってくる。
当日、遅刻して来たツムギは突然実験器具を薙ぎ払い保健室へ
出会ってから幾度か出されるツムギのクイズ、最終問題も落としたミユリ
それでも放課後、電車を乗り継いで東京(空港)へ向かうのだったが
駅のベンチで眠るツムギの隠れた傷から糸を引っ張るミユリ
~プツッ~
駅で一人目覚めるツムギ、大人達に囲まれて虚しく笑う彼女
地元の駅に一人降り立つミユリ。
翌日、遅刻して来るツムギは着席すると即、倒れて保健室へ
保健室のドア外で迷っているミユリは結局ドアを開ける事は無かった
どこか憮然とした表情で夏休みに色々経験
勉強して親元を離れようと東京の大学へ進学を目指す。
東京へ向かう駅で友人に見送られるミユリ。
ホームに不意に現れる清水~
彼女なりの祝辞、そして、報告された神様だった女の子の行方・・・・
昔とは違う無表情のまま、一人しか居ない電車の中。
ミユリは、痛覚を失くしたツムギ(蚕)のように、赤い糸を吐くのでした。
<感想>
舞台だったら、映像化も再演も無いから最後もキッチリ書くのですが
この作品は絶対、広がって行くと思うので、最後は少し抽象的にしてます。
・
10日の試写会では、2人の出会いに光は無いだろうと思って
常に気持ちにノイズを感じながら拝見してましたが、2回目は色々観えました。
だから2回は観た方がイイですよコレ!
冒頭の階段の視点(ツムギに手を引かれるツムギ目線ですね)
夕暮れの車窓、多分最後のリストカットの前後、ツムギの回想してる視野かな?
邂逅=カイコとかダジャレ?みたいなツッコミツイート散見しましたが(笑)
邂逅つまり出会いだけ、結末が良くても悪くても出会いから始まる思春期
煌めきと残酷性が、綺麗で静かに激しく魅せてくれる作品だと思います。
養蚕が盛んな土地柄だから、蚕の授業があって、例えとして使われ方がエグイ
養蚕の女工さんも辛い日々を送った映画もあった気がしますが
1)虫には痛覚が無い=短命な為必要無い。(羨ましいと思うミユリが悲しい)
→ツムギは痛覚が無い見たいに簡単に赤い線を引く(色々麻痺)
2)蚕は壁を作って置かないと、近すぎるとお互いの糸が絡んでダメになる
→ツムギとミユリの事。
3)蚕は誕生しても飛べない、足が退化してて何の為に生まれたのか?
→父親に性的虐待を受けて、最後は閉じ篭ったツムギの自問自答。
4)蚕は人の為に生きている昆虫、人無では生きられない。
→ツムギの自問でもあるけど、ミユリの為に生きたツムギなのか?
・
好きなシーンは沢山あって、
・2人で映像とiphoneの映像2分割で見せるキラキラした日常風景。
・ツムギが手を取り連れ出して行くシーン、自転車とノンストップ。
・雨の中、電話BOXを飛び出してく2人。それを電話BOXに写る像だけで
魅せる所が一番好き、鏡の中央に消えていく感じがファンタジー
・ミユリが綺麗になって行く瞬間、ツムギが少し照れる所。
・キミって言う言い方も久しぶりに聞いて、好きですね。
・沖縄旅行の事で、少し言い合いになる2人、ミユリが上の階段なトコ
→冗談でも嫉妬を見せる時点で、神様は消え立場は逆転
・図書室で図書委員により、ツムギの後では無く別の路を行くミユリ
→もう、2は完全に別れ路を進むしかなくなったよね~
・細かいけど、最初は授業で答えられないミユリが
ツムギを置き去りした翌日、スラスラ教科書を読んでる→ミユリがIN
・直接手を下さないし、やれとも言わない清水のギコチナイ接触の場面
・
夏休み、SNSで大学生と経験を済ませようとする短いシーン。
経験すれば、ツムギの気持ちを少しは理解できるのかなと思ったのかも?
2人の邂逅は別々の結末のようで、ミユリはツムギのようになるかもしれない
清水とミユリの過去も知りたいし、色んな想像も膨らむ作品です。
・
ツムギ目線で考えも湧いてきて、マユの中に居ればサナギのまま居られた
でも、ミユリと出会い心の中にあった、生まれ変わりへの希望「沖縄」
そこへ行こうと言ったミユリの言葉に、マユを破って羽化してしまった・・・
ツムギの心は助けてくれる人間(ミユリ)も居ない、
しかし、マユの中のサナギには戻れない
羽化し、筋肉も退化して歩けないツムギはマユの中に戻っても
食事をする器官さえ持たないカイコ同様、衰えて行くしか無かったんだよ
邂逅(出会い)はどこの学校でも起こる事。
出会って、友達になって、突然別れてしまう事もある思春期の少女。
ただ、この物語では環境と結末が普通のレベルでは無かっただけなのかな
(評価については最後の欄で)
CD買っちゃったけど、転校生(水本夏絵さん)のエンディングテーマ
「ほうかご」
歌詞の全編がリンクしている気がする(90分のPV)
最後の3行が、作品そのものですね。
・
♪大切な宝物は誰が壊したの(ミユリ?父親?)
虚ろな目のままで 少女は大人になる。(時期は違うが2人)
思い出は汚れたまま 少女は天使になる。(別の意味で2人共通)
試写でも主演2人は、たどたどしい挨拶だけでしたが、
(世理奈さんのお勧めは、クリームソーダ飲む所でした)
本番もフリートークは苦手みたいでしたが、可愛かったです。
終了後、Gプログラムが直ぐだったのですが、監督にサインを頂きました。
改めてありがとうございます。
同級生とのシーンでもいい所あるのですが、書ききれませんので、ここまで!
短編「好きだから死んでください、お願い。」 監督:かとうみさと×音楽:ミオヤマザキ
出演:岡本夏美/花沢将人/岩田 華怜/池田 大
STORY
大学生で占いが好きな女の子。(岡本さん)
大好きな男の子(花沢さん)が話しかけて来ると、突然気を失ってしまう。
目が覚めると、彼の兄(医者)に思春期にある病気だと告げられる。
その帰り、雑誌に載っていた占い師のテントを見つける。
占いの結果は、その好きな彼を殺す事・・・
彼の隙を探して追いかける彼女。
屋上で彼に近づくと、ごめんなさいと言いながら占い師からもらった
短いナイフで彼を刺してしまうのでした。
そして、「大好きだから」と言うと、ムクリと起き上がる彼
好きな人の前で緊張して気を失ってしまう彼女
彼女を好きな彼は、占い師のフリをして、自分に近づく事が出来るよう
計画したのが見事、成功するのでした。
<感想>
パンフとかの予告はミスリードだったのかもしれませんが
OPの音楽と、手術台に乗せられた彼女と囲むバンドのシーンは好き。
岡本夏美さんの、儚い声の女の子が良かったね
占い師が登場した際、彼だとバレバレなので結末もモロバレでしたが
(もうちょっと工夫して欲しかったなぁ)
15分なので王道もありかなと思います。
音楽とテンポが大事なので、良くまとまっていると思います。
でも、最初から始めないで、彼を殺さないとならないと言われた過去と
彼を殺す為に研究したり、妄想したりするシーンを長めにした方が
良かったかもしれません。(占い師を最初に見せない方がね)
ここは「少女邂逅」に持っていかれたプログラムかな?10点満点!
女優賞は保紫さんと、土山茜さんの2名としました。
世理奈さんは当然良かったのですが、演技というより本人の雰囲気とか
魅力が映し出された感じで、監督の手腕による所も大きいと思いました。
徐々に表情を変化させていく保紫さんを推す事にしました。
土山さんは場面は3回程度しかないけど、本来の女優さんとして
キーとして、いい演技だったと思うので
男優さんは、正直不在だったです。でも、嫌な感じが出てた紬の父としました。
アーティスト賞は当然、水本夏絵さんとなりました。
正直、好きで舞台を観ている「根本宗子さん」がミスIDの審査員してますが
あんまり注目してないんですよね、舞台でもミスIDとかって沢山賞があって
冠が付いてる人多くでますが、色々な人居ますよね~
でも、今回の保紫さんに舞台上(映像上)邂逅した事で少し見直しました。
ムーラボとしては「なっちゃん」と「少女邂逅」を10点にしました。
映画として「少女邂逅」が1番だと思ってますが×音楽を考えて両方満点。
活動休止中の方の曲だから、劇伴としてしか使えないから
歴戦の審査員が映画としての完成度でGPにしてくれるかな?
個人的には「ほうかご」の歌詞と共に、ミユリ&ツムギの該当するシーンを
流れていって、最後の少女は大人になる~に重ねて
ミユリが電車で自傷するシーンにすれば、×音楽の印象強くなったかな?
なんて思っていたのですが
この作品は「ほうかご」の90分PVという関わりと考えればムーラボ的には
GPもOKじゃないでしょうか?
まぁ、こんな与太感想は審査員い伝わらんでしょうけどね。
8月23日、東京出張で夕方行ったらチケット取れたのですが
18時40分頃、目の前で完売してしまい
その後、遠くから来て、完売でガッカリしてた方に譲ってしまいました。
でも、8月6日楽は会社休んで行きますぜ!