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「おいしい鍋と愛の話」~HitoYasuM i~

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「おいしい鍋と愛の話」~HitoYasuM i~


   作:大村 仁望  演出:谷 澄希子

  ◎1月8日 14:00(1時間45分)下北沢OFF・OFFシアター

  女性3人のユニット。

  カフェ公演では恋愛を絡めたコントっぽい、作品を1回拝見してました。

  カフェ公演だからキャパも少ないので完売してて、その後観てなかったのですが

  初めての劇場公演が今回の第6回公演になるようです。

  会場時間に行ったら階段に人がかなり並んでいて、劇場に入って回りを見ると

  普段の観劇してる雰囲気となんか違い、凄いナイスミドルな男性ばっかり!

  女子が本当に少ない・・・、終盤にイケメン男性がチラホラ来てましたが

  タイプは違う3人女性のユニットだから、カフェ公演でファン増殖させたのかな?

  セットには布団が3組、しかも頭を舞台に向けて既に寝ている感じ。

  定位置につくと、案の定舞台の低い位置はホボ見えない状態で

  せめて頭の位置を舞台奥にしてくれたら見易いなぁと思いつつ

  開場には架空?のラジオ番組が流れるなか、ゆったりと舞台が始まりました。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

  表参道付近の賃貸マンションの1室に住む3姉妹の部屋が舞台。

  長女が学生時代に憧れていたハセガワの持つマンションに同居してまもない3人。

  浪費家な三女の提案で、次女が3年同棲した男と別れたタイミングで同居した様子。

  12月のある朝、ハセガワに遭遇する事を考えて化粧をしてゴミ出しに行く長女。

  血相を変えて戻ってくると、三女が仕舞い込んでいた封筒を発見。

  東京五輪に伴いマンション解体する事になり、マンションを1月末へ退去する事。

  まだ入居して数か月なのに・・・・、

  クリスマス・年末が近い時期に飛び込んだ引っ越し命令から騒動が始まる。

 <主な登場人物>

  伊智子:飯坂 泰子さん・・・長女、医者でしっかり者。浮いた話もない堅物

  芙  実:大村 仁望さん・・・次女、臨時の保険医で保健室登校の生徒が心配。

  紗  苗:川村 美喜さん・・・三女、アパレル勤務だが遊び人で夜のバイト兼務。

  岡  崎:佐藤 正和さん・・・紗苗が気になってる近所のコンビニの中年店長。

                           ・

  久しぶりの休みに、家の片付けを強いられる芙実。

  紗苗が帰って来ると、伊智子の荷物にあるSEX特集の雑誌や心のポエムを発見

  同様する2人の所に伊智子が帰ってきたりして、慌てる妹達。

  そんな中、紗苗の衣装から夜のバイトを知った伊智子。

  芙実には話していたと言い訳する伊智子だが、普段のフラフラした生活態度も含め

  母親にようの説教じみた話を始めると、紗苗は知り合いからの電話を取って

  そのまま渋谷の街へ遊びに出て帰って来ないのだった。

  翌日は、姉妹3人。大好きなプリン3個×3人が買ってきて直ぐに仲直り。

  一方、伊智子は時々かかってくる電話に恐縮しながら呼び出され

  妹達には「急患の連絡が来た」と嘘をついて出て行ったり。

  芙実の所にも、保健室登校の生徒から年末に従い頻繁に電話がかかるようになる。

                          ・

  姉2人が出かけたまま戻らない夜。

  近所のBARでコンビニの店長を偶然出会い、意気投合して泥酔したらしい。

  紗苗を肩車して送って来た店長:岡崎は帰ろうと遠慮しながらも紗苗の勢いに押され

  お茶をご馳走になっていったら、偶然に押し倒されてそのままゲロゲロ・・・・・

  仕方なくシャワーを借りて、服を乾かすまで芙実のガウンを着て戻る岡崎。

  紗苗は酔ったまま寝てしまい、所在なげにいる岡崎。

  伊智子が長谷川からネズミ講で買わされた「高級布団」の魔力に囚われ寝てしまう。

  翌朝、伊智子・芙実が帰って来ると昨夜の事は覚えてないまま起きる紗苗。

  伊智子に布団の不審人物に警察・消防・救急を呼び出しながら

  フライパンと十手で賊を撃退する伊智子・芙実だったが事情をしって平謝り。

  いい機会だからと気を効かせて出かける2人の姉。

  岡崎と真面目に話を始めた紗苗だったが、

  誠実な岡崎は死別した前妻が1番だけど、良かったら何でも相談に乗ると言う

  一番になれない部分に、少しだけ悩む紗苗でした。

                           ・

  そして、喪服姿の芙実。

  時々不在になったりしていた、例の生徒が亡くなったらしい。

  臨時職員から正職員になろうと頑張っていた芙実だが、鞄に退職願を忍ばせる。

  紗苗の洗濯方法に文句を言い出す芙実、

  退職願いを見つけて、芙実が逃げる事を反対する紗苗。

  お互い別々の文句を言い出すのだが、伊智子は2人に割って入ると

  「鍋しよう」と無理矢理鍋の支度を始める。

  冷蔵庫の余もので作った鍋の具を巡って、伊智子と紗苗の下らないやりとり

  芙実にふいに笑顔が戻ると

  出会い系で合ってた大学時代の教授と、経験を突然告白(ブッコミ)する伊智子。

  鍋をかこみながら、それぞれ別々に暮らすのを惜しむように鍋をツツクのでした。

                           ・

  引っ越しの朝。

  実家に戻る事を決めた伊智子。

  元カレに引っ越しの手伝いをしてもらう芙実。

  そして、近くに引っ越す事に決めた紗苗。(岡崎も手伝いに来る)

  短い共同生活を機転に、晴れ晴れとした新しい関係・生活が始まるのでした。


  唯一拝見したカフェ公演同様、ちょっと可笑しくもやんわりした感じの公演。

  客演の佐藤さんが、凄い情けなくも優しそうなオジサンなので

  そんな人が劇中に現れて、若い娘に好意を寄せられるなんて客相にも的中

  していたんじゃないでしょうか?些細な所では笑が起きなかったけれど、

  佐藤さんの所と、役者さんの自虐にも近い部分で笑いが起きてた感じで

  お客さんも優しい人ばかりなんだなぁと思いました。

  初の劇場公演としては成功しているんじゃないかと、お客さんも沢山だしね。

                          ・

  3人の姉妹も違和感なく、次女・三女の反応は息がピッタリでした。

  役割は意外性はないけれど、ハッキリしていて解り易のは良いトコだと思います。

  感情的な場面での緊張感が少し足りない場面がけっこう合ったかなぁ。

                          ・

  物語としては、年末年始にまたがる話だし、メインの紗苗の話が優しく着地

  したので、新年1回目で観るにはよい話だったなと、丁度良い感じでした。

  (多分、来週はもう酷く痛い話を観劇しそうなので)

  勿体ないのが、3姉妹それぞれに問題を持たせて、それぞれ突然感がある

  展開があって、無理矢理3人とも描くのは詰め込み過ぎ感はありました。

  伊智子の電話や雑誌はポエムで伏線も張っているし、

  芙実も手紙から電話になったり、探しに出て夜も帰らなかったりしてるけど

  ちょっと足りないかなぁ、実際は嫌な事って突然、気が付かない内に進むし

  起こるものだから、生徒は突然亡くなるし、姉も抱かれたりするけれど

  辞表を出す位後悔するほど、芙実が関わってた感じも、亡くなるまで逼迫

  した状況も出てなくて、学校からの緊急会議の連絡からだから

  芙実はそれほど頼られてた訳じゃないし、見抜けたかった事び自分が嫌に

  なるって事はあるけど、具体的な感情の台詞もなかったしなぁ

                          ・

  それと、最後「鍋」で元気を取り戻す姉妹なんだけど、冒頭とか映像でも

  鍋を出しておいて欲しかったかな、タイトルも鍋が入ってるし、最後には

  使われてるのであれば、やっぱり鍋って事に繋げるのにもあればなと

  開場から3姉妹は布団に入って寝てたんですけど、ラジオが流れるだけで

  特に最初から寝てる意味はあんまりない気する。

  頭を客席側にしてるので、後ろの席から見えなくて舞台奥側に寝てれば

  寝相でも寝言でも観えるんだけどなぁ。

  どうせなら、開演と同時に鍋囲んでる3人が居る位の方がイイかも?

                          ・

  優し目に書いたつもりだけど、結構厳しく書いちゃったみたいですが

  終演後のアフタートークとか、物販とか、劇中のコミカルな演出とか

  サービス精神は高いので、人気は上がっていくかもしれませんね。

「メロン農家の罠」~桃尻犬~馬鹿で楽しい作品

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「メロン農家の罠」~桃尻犬~


   作:演出:野田 慈伸

  ◎1月14日 14:00(100分位)下北沢OFF・OFFシアター

  たぶん、王子の佐藤佐吉演劇祭で拝見した以来かな?

  久しぶりな桃尻犬さんの本公演。

  開場10分過ぎに到着も、結構余裕な座席状況でしたが

  開演時間には、しっかりホボ満席状態。

  徳橋さん、村上さん、堂本さんも出てるし当然ですね。

  フライヤーにはメロン模様のメイクをしている森崎さんの顔

  まさか、その顔で登場しないだろうな・・・そう思っていたら

  冒頭から、フライヤー画像のまんまのメイクで始まります。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

  10年間、メロンを何者かに盗まれ続け対策も成果があがらないまま

  顔にメロンメイクをしてTVのインタビューを受ける生真面目な30歳の男。

  今後の展望を尋ねられるも「ドロボウを捕まえて幸せになります!」

  ちょっとトンチンカンな回答で、TVクルーはガッカリしながら引き上げてゆく。

                       ・ 


 <主な登場人物>

  安喰 怜音(レオン)・・・森崎健吾さん、茨城のメロン農家の長男。両親不在・童貞。

  安喰 乃愛琉(ノエル) ・・・徳橋みのりさん、次女、妙にグレてる大人っぽい10歳。

  安喰 美津子 ・・・嶋谷佳恵さん、長女で一家の母親代わり、山岸と交際中。

  劉さん  ・・・成瀬正太郎さん、中国から来た農業研修生。ワナ等の制作も担当。



  山岸さん・・・村上誠基さん、近所のミカンのうか?美津子へ求婚するも保留中。

  堀渕   ・・・澤田 慎司さん、レオンの同級生で根性ナシなイケメン。怒鳴られると寝る。

  佐藤さん・・・櫻井みず穂さん、TVレポーターで副業により色んな怪しい商品も売る。

  店長   ・・・野田慈伸さん、個人営業のCDショップ主人、大阪出身で音楽にウルサイ。

  アマンダ・・・堂本佳世さん、大阪出身で店長の美人奥さん。生粋の日本人で尽くすタイプ

                       ・

  安喰家は元ヤンの母親が10年前にノエルを出産した後、男を作って失踪。

  父親も無く、長男のレオンが意地になってメロン農家を続けるがその頃から盗難が始まる。

  今回のTV取材を観て、同級生だった堀渕が安喰家を訪ねて来る。

  東京でホストをやっていたが目が出ず。30歳を期に実家に帰り苦手な野菜を作って

  レオンみたいにTVに出て有名になりたいと馬鹿な事を言っている。

  そこへ山岸がミカンを持って現れる。

  美津子に結婚を申し込んでいるが、メロン泥棒が捕まるまではと保留されている山岸。

  堀渕の甘い考えを聞いて怒鳴りながら全否定すると、堀渕は眠ってしまうのだった。

  レオンが戻ってきて直ぐ、何度も鳴っていた家の電話を受け取るとノエルが万引きしたとの事。

                        ・

  CDショップではテンション高い夫婦が、カゴいっぱいに万引きしたノエルへ説教。

  欲しくないのに万引きしたと言うノエルに、じゃあ好きになって貰おうと「世界の終わり」なCDを

  エンドレスで聞かせる拷問を始めようとするが、レオンがやってきてノエルを引き取る。

  帰りの車の中、ノエルの気持ちを知ろうと話すレオンだが、

  バカじゃないの?わかんないの?と問いかけて車から降りるノエル。

  家では中国人犯人説を唱える堀渕に、反論する山岸と劉。

  劉が中国人だと知ると、ホスト時代に自分の巨大なイチモツに中国人が勝手に龍の入れ墨を

  彫ったと言って2人に見せる堀渕。龍は繁栄の象徴だから感謝の印だよと諭す劉。抱き合う!

  (※この部分はもっと後だったかも?)

  そして、ノエルが帰った後にレオンが凄い剣幕でやってくる。

  ノエルが万引きしたCDを全部買い取り、店長同様に聞かせようとするレオンだが

  過保護じゃだめ!何も解ってない!そう言って割り込む堀渕。

  本音大会をしようと提案し、劉に審判を頼んで本音大会の開始のフエが鳴る。

  ノエルの質問は美津子の結婚話にも飛び火、レオンが幸せになりたいのなら自分は邪魔だと

  言い切るノエル、そして自分の幸せは家族が幸せに、結婚してくれる事だと意外に幸せな展開。

  丁度、回覧板でやってきた「お見合い大作戦」のチラシに、これだ!と思う一同。

                         ・

  半年近くが経過。

  美津子と山岸は数日のうちに入籍予定まで進展。

  畑には赤外線警報機まで設置して(今頃?)万全の態勢で、ドロボウ対策を始める。

  ノエルは初めて我儘を言って、友達と大阪へライブに行っていた。

  お見合い大作戦の前日、山岸と堀渕でレオンのプロフィールを作成。(大卒とか嘘っぱち)

  もしかして?と思っていた通り童貞だったので、風俗店へノエルを向かわせる。

  なにかトンデモナイDNAがあるのか?レオンは筆おろしした上で返金されて増長して帰る。

  順風満帆に見えた、安喰家の1日は赤外線警報の音で、崩れてしまうのだった。

                         ・

  メロンを盗みに入った小学生の女の子が劉の作った罠で飛び出したモノで片目を失う!

  その犯人はノエルの唯一の友人。

  貧乏で親に命令されたらしく、教室でも仲間ハズレだったにでノエルが一緒に居た感じだから

  ノエルはそんなに気にしていない様子だった。

  そんな事件が起こったのに、レオンはお見合い大作戦へ参加、しかし夜は誰も来ない・・・

  一方、ノエルは東京に戻るという堀渕に連れられ、SEXを迫られるのだがSEXが解らない。

  堀渕からSEXで人間は人間から創られる事を初めて知って高笑い!

  「合点が行った」と言って堀渕にSEXしてやるからガソリンを買って家に持ってこいと言う。

  途中、店が潰れて大阪に帰ろうとする店長とアマンダ(風俗嬢で赤字補てんしてた)2人に

  車に乗せられて実家へ向かい、走る堀渕を見つけて、ノエルが車を止める。

                         ・

  家では、山岸と美津子が美津子と堀渕の浮気問題で争い始め、

  劉くんは罠を作った自分が悪いと農薬で自殺しようとして、止められ、こんな状況で

  お見合い大作戦に行ったレオンを批判し、みんな悪いし、なすり合ったり、自己反省したり

  そこへノエルがやってきて、みんなを解放する。

  畑にガソリンを撒いて、火を放ったという、人間が作った人間だから不完全なのは当然。

  全て0にしてしまい、自分はどこかに行って勝手に生きて行こうとするのだが・・・・

  自宅は残すハズだったのに、延焼して家が亡くなり、店長の車に乗る一同。

  そんな中、そこかの畑でタイ人達がメロンを盗んでいく光景を発見するのでした。


  幸せになりたい、親代わりとしてノエルを立派に育てたい、馬鹿なりに頑張るレオン。

  インタビューでのメイクしたり、CD買って店長と同じ事したり、お見合い出たり

  馬鹿なんだよ~、そんな兄を見て、人間が人間を作ってるんだから幸せになんて

  なれる訳がないと、合点が行って豪快な一手を打つノエル、結構大きなテーマも

  現されてる気がしますが、馬鹿だから面白く拝見できましたよ~

  徳橋さん、森崎さんの配役もピッタリ。

  堀渕役の澤田さんも、あそこまで突き抜けたチャライ役が面白かったです。

  村上さんとかも居るから、会話が面白くて、チョイチョイ声に出して笑ってしまった。

  全体的に馬鹿ッぽい世界だから、身構えて観れ無いから、笑っちゃうのかな?

  本音大会の審判が好き、笛の音でウソとハッキリ否定したり、後半は微妙な音とか

  美津子は、元々山岸との結婚もノリ気じゃなさそうだったに、レオンの勢いに巻き込まれ

  レオンの馬鹿で生真面目さが、不幸の始まりなのかなと思います。

  店長夫婦が、ボコボコの女の子を見かけたシーンが、繋がりにくい部分ではあるけど

  大型会社をレンタルしたのは、ちゃんと繋がってるたからOKかな?

  TVのお見合い大作戦って、まだやってるのかなぁ?正直、茨城じゃ近すぎてTVでは

  企画通らなそうな気がするけど、レオンのTV出演も影響があったのかな?

  一番、真面な人間って、あの中だと劉さんか、アマンダじゃないかとすら思いますよ。

  不幸な現代に似つかわしい作品!

  なんて真面目な部分もあるけど、愛らしい人々が微笑ましい舞台でした。

  最後に、農家は裕福とは限らないけど生活が苦しくなるほどメロンが盗まれるとは

  ちょっと無理があるかな?出荷目前の集積場でゴッソリ盗まれるなら合点が行くのにな(笑)

「フォトジェニック」~鵺的トライアルvol.1~

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「フォトジェニック」~鵺的トライアルvol.1~



   作・演出:高木 登

  ◎1月14日 19:30(約1時間45分)SPACE梟門

  鵺的さんの番外公演?

  昨年の「悪魔を汚せ」は結果的に昨年の個人的1位に選んでしまいましたが

  今回は、美人で演技の上手い女優さん4人を集めての豪華な公演。

  早めに予約しておいて良かった~、前売り完売してましたもの。

  鵺的からは奥野さん、ロ字ックで強い印象を受けた堤さん、

  ゴシックロリータで人形役が凄かった川添さん、フロアトの小崎さんと

  凄い女優さんのラインナップですよ~、見た目もフォトジェニックなんですが

  題名は物語の舞台である写真スタジオの名前でした。

  狭い空間で、遺影のように4人の写真が並べられ、その下に椅子が置かれた中

  一人のカメラマンと、椅子に座り演技を始める4人の世界が黒く染まるのでした。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 START

  徐に現れる怪しげなカメラマン、客席を撮影しながら独白を始める。

  宣材写真などの小さな仕事を生業としながら、個人的に芸術的作品を撮っている。

  スクリーンに流れるのは、ネットで募集した個人撮影モデルを殴り、絞殺する映像。

  死に顔に薔薇を1隣、その一瞬の美を作品にして、捕まる前にはネット上へ

  写真をばら撒いて永遠に自分の作品を残したいと語りかけて来る。

  しかし、自分が殺していない女性が被害者として、世の中に出回っていると言う

  自分の美学を雑に真似された事が心外なカメラマンは、犯人を捜す事にした。

  歌舞伎町に勤めていた女はなぜか写真が出回らない、占いをしていたとか、

  写真スタジオでモデルをしていたとか、それなのに写真が無いのは不思議だと・・

  雑誌の編集者経由でその写真スタジオのモデルだった女と接触。

  写真スタジオ「フォトジェニック」は会員制、ボーイッシュな店長の対応を受け

  暫くは様子を見る事にして、モデル相手に写真を撮り始めるのでした。
 

 <主な登場人物>

  カメラマン ・・・橋本恵一郎さん、心が無いカメラマン、観えるモノしか信じない男。



  町田古雅音・・・小崎愛美理さん、フォトジェニックの店長。レズビアンとの噂がある。

  早船 月子・・・奥野亮子さん、フォトジェニック所属のモデル。メンヘラ系の美人

  打村 瑠衣・・・堤 千穂さん、モデルの一人でタレント気取りの馬鹿っぽい女

  三崎 彩名・・・川添美和さん、フォトジェニックの専属カメラマン。コガネに怯えてる。

 

  面接した女・・・美樹本佐季さん、(念の為、前回役名で表示)モデル志望の女子大生。

                           ・

  個人的にも趣味に合う月子から、指名して通い始める男。

  時折、瑠衣も指名しながら、色々聞き出そうとするが、なかなかガードが堅い。

  カメラマンの彩名に接触を図るも、怯えながら警告するだけで埒が明かない。

  ネットの住人に盗聴器と隠しカメラを付けてもらったが、

  写っていたのはモデル達がコガネと関係してる事、瑠衣が月子を見下してる事。

  月子が自分の事をコガネに何か告げたらしい場面で故障してしまう・・・・。

  オカルト雑誌のライターから、亡くなった女が本物の黒魔術師であり、

  殺された訳じゃなく、自分を生贄にしたのではと、信じがたい話しばかり集まる。

  あの写真スタジオも、元々の家が火事で全焼し、その跡地に建てた老人も

  突然死んでしまい、どこからともなく現れたコガネが開店したらしく

  土地柄的にも呪われた地形で、最近野良ネコも減ったと言う。(蠱毒系だね)

                            ・  

  とうとう月子に金で情報を聞き出そうと持ち掛ける。

  殺された女=コガネの彼女は今もこの世界に居て、月子は彼女が見えるから

  利用されているだけだと言う。

  信じないと言うカメラマンに、あなたの後ろに4人の女性が居る・・・

  殺人犯でしょう?最初から分かっていたという月子。

  コガネにもその話をしたらしく、もう疲れたので自分を殺して欲しいと言い出す。

  死ぬつもりの女は殺す意味がないと、断るカメラマン。

  思い切って、コガネに真意を尋ねる事にする。

                             ・

  コガネは彼女に頼まれて殺した事。

  彼女のお腹の中に居た子供は自分の子供だと言う。(コガネは男だった)

  コガネは容姿端麗なせいか男子校の時に同級生に犯されて殺害した事がある

  そんなコガネが出会った運命の彼女。

  彼女は妹が両親の虐待で亡くなり、両親を呪い殺し、妹の復活を目指す。

  その後も、悪い人間を呪い殺し、彼女の力で運命的に人が集められたと言う。

  彼女を殺した際に、連続殺人を模倣したのは犯人を導く為だと言う。

  専属カメラマンになってもらい、材料も提供するから、殺人とその写真に残る

  負の力を貯めるの為に、カメラマンは導かれたと言う。

  彼女は、妹の復活を成し遂げ、妹がコガネの前に現れるのを待っていると言う。

  一旦保留するカメラマン。

  彩名にも話を聞くと、前職で写真を撮ると心霊写真になってしまい、仕事を失う

  そして、彼氏に紹介されたこのスタジオに居たの女は心霊写真に写ってる女だった。

  その後、彼氏が行方不明になり、実家に一度だけ「助けて欲しい」と電話があっただけ

  もう逃げられないと嘆く三崎の話にも信じないカメラマン。

                               ・

  凍り付くような事実を聞いても半信半疑なカメラマン。

  とりあえず受け入れる事にして、コガネから瑠衣を提供されるのだが

  空き家に連れ出した瑠衣のノーテンキさに殺す気が失せて帰らせると月子を呼び出す。

  カメラマンの言葉で少しは生きていく希望を見出した月子に、笑顔でクビに縄をかける

  事が終わると、どこからともなく電話がかかる。

  雑誌編集者からも最後の警告の電話・・・・。
  死体安置所から胎児が消えたのだという、腹が咲かれ、血が点々と床に散らばる

  決定的なのは、腹は内部から刺されたようだと言う事。

  それも無視するカメラマンの所へ、不明の着信が入る。

  月子を殺しましたね?と話始める女の声はカメラマンに会いたいと言う。

  初めて同様しながら、イライラして対応するカメラマン。

  今までの作品(写真)を奪ったので、会いませんか?と脅迫してくる。

  たった今撮ったカメラのデーターは消え、スマホのデーターも勝手にロックされしまう。

  仕方なく会う事を約束したカメラマンに、

  あなたの希望する神や仏の居ない場所へお連れしましょうという声。

  そして、もうお目にかかる事はないと舞台を去っていくカメラマンなのでした。

                               ・

  フォトジェニックに現れた、女子大生。

  コガネと面接して、運命的には行って来たという彼女に即採用を決めるコガネ。

  コガネに彼女を採用するのは辞めた方がいいと怯えて忠告する彩名。

  禍々しい気が見えると言う彩名に、もう月子は不要かな?と言うと

  彼女はもう居ないと思う・・・そう答える彩名。そこへ直ぐに瑠衣が入って来る。

  昨日の仕事はと聞くと、仕事して帰ったと言い、カメラマンには今日は死なないと

  言われたと、笑って席に座り化粧をし始める。

  すると笑顔で挨拶する新人の女子大生。

  彼女は、ある噂を聞いて近所を捜し歩いていたという。

  親に虐待されて死んだ妹を蘇らせようと、何人も人を殺して力を蓄えて 

  最後に自分を捧げて死んだ女がいたと言う場所を探して来たという。

  まさか、そんな目で見るコガネ。

  妹は姉が嫌いだったんですよ~と語る彼女。

  コガネにやり過ぎたんですよ!と言うと

  カメラマンは先に行った暗い場所にみんなを連れて行くと宣言するのでした。


  いや~、当然役者さんが上手い人ばかりだから、重厚感があるのも当然ですが

  1時間45分(ピッタリ)しか経ってないとは思えないボリューム感でした。

  怯える川添さん、不安定な奥のさん、ひたすら嫌味な女の堤さん、上手いですね

  役柄上もありますが、多分一番年下の小崎さんがその中で光ってましたね~

  負けてないというか、ちょっと暴走気味の支配者感を好演されてました。

  最初から、妙に胸はペタンコだったので、ワザとやってるのかと思ったら男役でした。

  橋本さんの不気味で、揺るがないカメラマンと、独白もいいし

  4つの席に座ったまま、照明と場面で登場人物を使い分ける演出もテンポ早くてイイ。

  映像も多様されてますが、スクリーンの下げ上げが早くて、舞台が途切れないです。

                            ・

  「悪魔を汚せ」人間と言う悪魔でしたが、今回は魔女モノですね。

  高木さんだからなのか、最後の展開とかもご都合会いすぎな感じでがあって

  ダークファンタジーであるけど、漫画・アニメ的な展開で緊迫しながらも面白く拝見。

  正直、カメラマンが消えた所でENDかな?と思いましたがね(個人的好み)

  まさか、最後に追加でマリカさんが出て来たのはビックリだし、

  エンタメとしてのサービス精神がかなり入って下さったんだと思います。

  悪魔を汚せで消えたサキ役のマリカさんを使ったのも大サービスでしょ?

  最後まで、解説も含めて終わらせてくれる所が、アニメ的と思う部分でもありますよ。

  最後に登場した妹。

  映画のオーメン3では、生まれ変わった神は子供ではなく成人だったんですが

  今回の妹は、胎児としてお腹から出てきながら、数か月か数日で成長したのでしょう。

  彼女は姉が嫌いだったって事で、私怨で姉を封じ仲間も全部闇に送ってしまうらしく

  やり過ぎたって言ったけど、悪魔側の発言ではなく、魔女個人としての仕返だから

  3人を送った後はどうするのかな?

  本来胎児としては死んでるハズだから消えるか、魔女として、世間に残るのかな?

  個人的には、消えてしまう派だけど、彼岸と現世を行ったりきたりすると面白い。

                             ・

  本当に、個人的なんですが、前日に「エコエコアザラク」のコンビニ本が売ってて

  思わず買ったんですよ~12月に発売したらしいケド今ままで近所の店じゃ見か

  けなくてその日のうちに読んだから、黒魔術師「黒井ミサ」とマリカさんの服装も

  含めて似てる、流れ的にも最高のタイミング。

  黒井ミサは罰も与えるけど、失敗はお茶目な黒魔術もかけるので、復活した妹は

  まさに黒井ミサ的な存在ですね、悪魔じゃないから、事由なんだよね~。

                             ・

  今回、演技の上手い小劇場界の美人女優勢ぞろいでしたが

  挿入される映像でも豪華!冒頭で長めの殺されるハマカワフミエさん

  死体カットだけだけど、井神沙恵さんとか、本当に豪華な映像が盛りだくさんでした。

  最初に見た幻戯もそうだけど、高木さんのファンタジーは好きですね。

  コリッチでの評価はラストで賛否があるようですね。(私の好みは前述の通り)

  確かに、見る側に想像する予知がある方がゾクゾクしますが、サキ役のマリカさんが

  またあの不敵な表情(目が見開き過ぎな感じ)で登場してくれただけで感謝です。

「ミラクル祭’17 Bversion」~シアターミラクルpresents~

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「ミラクル祭’17 Bversion」~シアターミラクルpresents~



  ◎2月25日14:00(1時間50分)新宿シアター・ミラクル

  昨年から始まったのだっかな?忘れましたが

  シアターミラクルの授業員さんはみんな作・演出が出来る方々なので

  それぞれ短編作品を持ち寄るかたちの見本市的な公演。

  当然と言っては申し訳ありませんが、MUのハセガワさん作品のある

  Bバージョンを拝見してきました。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



「CANDY CITY」~ハセガワアユムグループ(MU)



CAST
・加藤 なぎささん、森口 美香さん、モリサキ ミキさん

・榎本 純さん、兎洞 大さん、 織田 裕之さん

<START>

○意識高い系女子「加藤なぎさ」さんを軸に、短編3本が展開。

 区切りの為、勝手に題名をつけて紹介いたします。


1.フリマ

  手芸倶楽部せ作った作品をフリマで並べる彼女。

  その向かいでは、中年の男性が乱雑に品物を並べている。

  フリマ初参加という男性。

  そろそろと現れるお客さんに「定価かよ!」と思える値段を提示

  しかも「コレ、全部要らないモノなんでどうですか?」と笑顔で営業(笑)

  一方、なぎさは上手く作者の飼い犬の話から上手く販売していく・・・・

  彼女を褒める男性に「モノのSYORYを語ってみては?」とアドバイス

  そこへナギサの同僚が息子を連れて現れる。

  折角だからと、向かいのフリマを勧めたなぎさ

  今度は「STORY買いませんか?」と両手を広げて、逃がさないシフト。

  とりあえず、水筒を取って尋ねてみると「別れた妻が置いてったモノ」

  ・・・・・

  逃げていくナギサの同僚。(笑)

  話が重いですよ!と注意するなぎさ、

  ココあるものは全部奥さんのモノだという男性。

  同情からか「売れなくても私が奢りますから飲みに行きましょう!」

  そう提案するナギサへ

  医者に止められてて飲めないんですけど・・・それでもいいかかと

  確認を求めるのでした。
 

2.ひろこさん

  スーパー「KINOKUNIYA」のバックヤード。

  フリマに来ていた同僚・モリサキと森口が、ナギサの件で話をしている。

  フリマの男性は医者だったらしく、飲んで家へ誘ったんだけど・・・

  ご主人と喧嘩して家出中の同僚・ひろこさん(鮮魚の捌き担当)

  森口の家に2~3日と言いながら、長期滞在して祖母の入歯まで洗う

  位に凄い家政婦的な事をしてくれるんだけど、限界が来て今はナギサ家へ

  フリマの中年を連れ込んだ時は丁度、トイレ掃除をスッポン・スッポン中。

  ナギサも戻ってきて、ひろこさんにはもう出て行ってもらうしかないね~と

  話始めると、今度は順番でモリサキの家に来るって事になる。

  息子の受験だからそれは避けたいと言うモリサキ、そこへ現れた店長。

  ひろさんの悪口中?と尋ねる店長に「心配してるんです!」と反論。

  丁度、店長は離婚したばかりだからお願いしますよ~と言うと

  誰か探してみると消えていく・・・そこへひろこさんが現れる。

  やっぱりモリサキの家にお願いしたいと言い始めるひろこさん

  仲直りして帰った方がイイと、根本的解決を進める3人だが

  サプライズでひろこさんの為に購入した車が気に入らなくて(隠し事に)

  ガラスを叩き割ってしまったひろこさん、自分からは謝らないといい

  みんな自分の事を煙たがっているんでしょう?とスネ始める。

  受験生のダイ君に聞いてみないと・・・とりあえずLINEを送るモリサキさん

  ひろこさんと入れ替わりで入って来た榎本さん。

  彼女は店長に聞いて、家事担当のご主人が出張中だから丁度いいと

  ひろこさんにやってもらいたい事リストを作り始める。

  居候の代わりに色々やってもってたけど、それは違うと反論する3人。

  モリサキが意地になって、自分が預かると言うと店長の所へ行く榎本

  追う3人

  誰も居ないバックヤードに戻るひろこさん、そこへ大くんが現れる。

  先生の経験もあると言ひろこさんは、大くんに勉強教えてあげると提案。

  ブツブツ呟くように喜ぶ大君、そして大君はひろこさんへ一言。

  「ひろこさんは何でも出来るんだから、謝る事もだって出来る~」

  ハッとするひろこさん、戻って来たモリサキさん、

  大君はひろこさんに勉強教えて貰うと、居候の件を了承する。

  ひろこさんは一言「大君に愛し方を教わっちゃった」(素敵)
  

3.プレゼント~待合室~

  病院の待合室に来たナギサさん。

  森口さんの次女と遭遇、彼女は手袋を包もうと包装紙と格闘している。

  アパレルの経験を生かして、手袋を梱包してあげるナギサ。

  森口曰く、病院の先生が明日誕生日だけど休診日だからプレゼントを

  先生の大好きな黄色の包装紙で包みたかったらしい。

  先生は優しくて人気があるのに、なぜか最近離婚している。

  診察しつから看護婦と現れた先生。

  一緒に出て来たのは同僚の榎本さん!先生が好きなシェイクスピアの

  原書(レプリカをプレゼント)、そこへもう一人、同じ本を神保町で安価で

  購入したという女性がやってくる。

  森口はバイク好きな先生へ手袋を渡して、好感触。

  ナギサの番だが、誕生日も知らず手ぶらで帰ろうとするナギサ。

  飛ばしてもう一人が先へ入っていく、

  先生がもう1冊同じ本を受け取るか優しさを試したいと、チャレンジ。

  しかし、同じ本貰ったから受け取れないと言う先生の誠実さがまた好感度UP。

  実は今まで、先生に会いたくて仮病で通っていたというナギサ。

  手ぶらでも気持ち(お祝い)だけでいいじゃない!と励ます森口ちゃん

  意を決して診察室へ入るナギサ。

  すると外へ漏れる「好きです」の声を聴いて狼狽する森口さん

  エンディング曲?が流れるような世界の中。

  看護婦と一緒に診察室から出て来る先生。

  みんなに2人で謝りながら、頂いたプレゼントを返却して深々と謝る看護婦。

  女性4人の阿鼻叫喚の風景が無声状態で映し出されていくのでした。(笑)


<感想>

  最後にマキシマムザホルモンが流れてはいなかったと思いますが(笑)

  最後の先生と冒頭のフリマオジサンは別人でいいんですよね?

  だって、フリマでの態度から人気のある優しさの片鱗がありませんから!

  時間の経過が解らないから、なんとも言えませんが。

  3作とも、ナギサさん中心に素敵な流れで、最後に大オチって感じが見事です。

  男と女は高齢になっていくと性差が無くなっていきますよね~

  (オバサンみたいなオジサン、あごら劇場の人とか)

  今回は、問題ある女性を男性が演じてたんですけど、そこが良かったですよ

  見た目から怪しいいオーラを表現出来ますし、部分的な図々しさには

  男っぽさが似ている部分もあるんでしょうね~

  今回は、新規投入された兎洞さん(ポーカーフェイスのキャラ)が面白かった

  ナギサさんも別居中のご主人があり、30歳~35歳位?の女性心が中心に

  描かれてた感じですね、ホテルミラクルではJKだったし、

  その前の森口ちゃんは25~30歳な感じだったし、アダルトになったかな?

  バックヤードものは根本宗子さんが得意だけど、

  意識高い系で主婦となると、ハセガワさんの方が経験上も上ですね。


  女版CityBoys Mixみたいでした。

  だから、対バンの作品途中とか終了後に、小策を差し込んで欲しい位です。

  「その頃、地球上では?」みたいに、全然違う話あると爆笑しますよたぶん。

  

「やねうらコスモス」作・演出 奥田悟史 (劇団ミックスドックス)



CAST

・久保 麻介さん(シュン)、竹内 なつきさん(アカリ)、 沼田 天音さん(ヒロム)

・倉光 亮輔さん(博士)、安藤 優花さん(ハル)、林 弘平さん(フランク)


<START>

 久しぶりに再会した幼馴染の3人。(シュン・アカリ・ヒロム)

 17年前、博士の家の屋根裏コスモスで、宇宙遊泳をしていた。

 その博士は17年前のある日失踪してしまっていた。

 最後に博士の家に行った時、「大人になったら来い」と伝言を残して

                     ・

 目が覚めると、17年前の博士の家。

 車で出かけた3人は訳もわからず車ごと崖下へ落下したハズだが・・・・

 博士は丁度時計型のタイムマシンを完成させていた。

 しかし、そこには同じタイムマシンがもう一つ

 博士の家に昔からいるアンドロイドのハルとフランクに認識された3人。

 博士が現れ、物事を整理し始めるが理由が溶けない一同。

 そんな中、博士かは一つの事実が告げられる

 巨大な惑星が衝突する為、NASAが攻撃して消滅させる計画だったが

 周囲の隕石群が邪魔して、失敗してしまったという。

 地球も滅亡かと思ったが、消えない未来(3人)を目の前にして

 2つあるタイムマシンの理由を考える博士はある結論に至る

 そしてタイムマシンの一つを金庫に仕舞い

 自分は17年後の未来へ向かうと言う博士

 博士は3人に再び屋根裏コスモスを起動して、隕石群を超えて惑星へ

 そこで惑星を別次元へ転送させる爆弾をセットして地球救出を依頼

 怖がってしまう3人だが、意を決して屋根裏コスモスを起動。

 久しぶりの宇宙遊泳から、爆弾セット

 急速反転して脱出した3人。

 しかし、博士はタイムマシンで17年後へ行ったまま帰って来ない

 NASAからは惑星が原因不明で消滅した報告があるだけ・・・・

 当方にくれ始めた頃、博士はやっと帰って来る。

 17年後、3人が謎のタイムトラベルを出来るように車に細工したらしい

 そして、金庫に守らせていたタイムマシンを使い3人と一緒に

 17年後へ帰ろうと言う博士。

 3人が閉塞感を感じていた未来を、素晴らしいと賞賛する博士

 帰れば3人の眼にはどう映るのでしょうか?


<感想>

 ちょっと疲れてて、ウトウトした関係もあり

 内容見過ごしてる部分あるので、そこはスイマセン。

 博士のテンションはバックトウザフューチャーのドクそのもの

 そこにキャラメルボックスのタイムトラベル系のノリとテンション。

 元気に演じている役者さん達が、本当にキャラメル作品ぽいですね。

 元気でスカッとする感じではありますが、時間が短いので

 宇宙飛行士になりたかったのに挫折した事とか、人物的には

 消化しきれない部分も多いし、ちょっと博士のテンションが高すぎ!

 トリックというか博士が未来に行く理由は簡単に解る事だし、

 それを理解できない3人なのはちょっと不自然な感じです。

 博士が未来に行く目的を告げて、パラドクス的に起点不明な謎とか

 未来に行ける時間帯がギリギリとか制限を設けたりすれば

 博士が帰って来ない事に対してハラハラ出来るんだけどね

 解説的には今更感あるので、そこが勿体ないです。

でも、元気になれる劇団さんって事は伝わりましたよ。

女版CityBoys Mixからのキャラメルボックスって感じでした。
  
  異色の対バン公演ですよ。CANDY CITYって「SATC」みたいな

  甘~い女性達のゆる~い街なんでしょうか?

  加藤さんがキャリーみたいな(笑)
 
  加藤さん→大竹さん、モリサキさん→きたろうさん、森口さん→斉木さん

  そっちの方がピッタリな気がします。なんて、失礼しました。


 

「未亡人の一年」~シンクロ少女~

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「未亡人の一年」~シンクロ少女~


   作・演出:名嘉 友美

  ◎3月11日 14:30(2時間10分)ザ・ズズナリ

  「THIS Is 30」の再々演は観に行けなかったシンクロ少女さん。

  今回は、未見作品の再演でしかもスズナリですから必見の舞台ですよ!

  出演者も「日本のラジオ」・「劇団普通」・「桃尻犬」をMIXしてるような

  個人的には豪華な出演者の方々。

  ちょっとゆったり目な客席、ド真ん中で拝見させていただきました。

  今回もやっぱり、素敵な作品でしたよ。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

  舞台は夫に先立たれ、忘れられずに何も手につかない2人の未亡人の家。

  妻に先立たれて若い奥さんと再婚した隣人の家。そして、路傍のベンチ(笑) 

                        ・

 <先生の家>下手

  先生:石黒麻衣さん・・・3か月前に夫と死別、作家活動も家事も停止中。

  お母さん:泉政宏さん・・・先生の母、週一回の「未亡人の会」に参加している。

  兄さん:田中麦平さん・・・作家志望の「母の兄(叔父)」部屋に籠り、書き続けてる。

  アカギ:諫山幸治さん・・・母が雇った男の家政婦。元・販売業、バツ1、料理ベタ。

  エリ:田中のり子さん・・・先生の友達。早熟で付き合う男はDVとかばかり・・・。

                         ・

  先生の所へ尋ねてくる友人エリ、今度の男は直接DVはしてこないが、物に中る

  奴なので、跳ね返ってエリが怪我するらしく、眼帯姿で登場。

  今度の男はまだマシ、といいながら2Fに居るお兄さんの部屋に行って、自分より

  ダメな人を見て気持ちを落ち着かせに来たらしい。

  そんな彼女を見て、毎回原稿を渡す兄さん。

  未だに夫を忘れられない娘の為に、家政夫を雇い、娘を頼むというお母さん。

  母さんは兄さんの書く原稿の唯一の読者。

  感想は「○○に似てる」位しか言えないほど、駄目な感じらしい・・・

  母さんに娘を託された家政夫のアカギは、元オートバックス勤務なのに愛想なし

  開き直った性格で焼きそば・炒飯しか作れないしし、しかもマズイ。

  テーブルの「夫に椅子」に他人座られるのを極度に嫌がる先生。

  忘れたいと泣いたり、全部覚えてると泣く彼女を見て、彼女が泣いてる間に

  椅子をゴミ置き場に捨てて来るアカギ。

  それを聞いて、更に泣き出す先生。

  狼狽しながら、置いてきたばっかりだから、俺が取り戻してくる!  

  自分がやった癖に、強気でゴミ置き場へ向かったのだが・・・もう消えていた。

  謝るアカギに対して、「匂いを嗅がせてくれたら許す」と首筋を抱きしめる先生。

                          ・

 <ミツコの家>上手、上段

  ミツコ:川崎桜さん・・・ご主人を失くし、会いたいが口癖。家事も何も出来ない。

  キホ:三澤さきさん・・・ミツコの娘で中学2年。毎日、隣の家で夕食を食べてる。

  ハナ:伊達香苗さん・・・男運が悪いミツコの友人。ミツコに再婚を勧める。

  セイ:横手慎太郎さん・・・ハナの彼氏。ミツコの生活を激しくリスペクトする。

  ヒロシ:吉岡そんれい・・・ミツコの隣人、女心に鈍感な再婚したてのノンビリ男。

  ソノヤ:野田慈伸さん・・・ヒロシの息子23歳で日産に就職。キホが好き。

  シズカ:堂本佳世さん・・・ヒロシの再婚相手。家政婦扱いの状況に不満増加中。

                          ・

  ミツコは夫を亡くしてから何も手が付かず、陽気にビールを飲む日々。

  娘のキホには、毎日隣の家で夕食を取るように言って家事もなにもしない。

  唯一の友人、ハナは再婚を勧めて来るのだけど、私結婚してるからと指輪も見せる。

  母が何もしないから、朝食や弁当は自分で作り始めたキホ。

  今日は隣家(ヒロシさんの家)に行って料理を作ると台所へ向かうのだが

  ふいにリビングに戻ると、ソノヤお兄ちゃんが自分の体操着の匂いを嗅いでいた!

  気持ち悪くて、ヒロシさん家に寄り付かなくなったキホ。

  仕方なくヒロシさん家に行く事になったが、またソノヤ兄ちゃんが体操着を物色

  勇気を出して「何してるの」と言うキホ、支離滅裂になるソノヤに「変態!」と言って

  自宅に逃げ帰るキホ、嫌がるミツコにこの事を相談すると意外な答えが返ってくる。

  好きな人の匂いを嗅ぎたいと思うのは当然、自分とお父さんも年齢が離れてたと

  言って、ソノヤの純粋な気持ちを傷つけたキホが悪いと諭され、謝りに行く事に・・・

  戻って来たキホに驚くソノヤは土下座して謝るが、逆に「変態」発言を謝罪するキホ

  代わりに、ソノヤ兄ちゃんの匂いを嗅がせてと言って、首筋に顔を寄せる。

                           ・

  この少し前からの演出で、キホ=先生が繋がるようになってくる。

                           ・

  栗拾いデートをする先生とアカギ。夫と良く行っていたらしい。

  初めての栗拾いデートをするキホとソノヤ兄ちゃん。

  8歳の頃からキホちゃんが好きで、自分でもロリコンも疑ったけれど、大学でヤリまくり

  ロリコン系の雑誌やビデオでも一応イケたけど、それはキホちゃんの事を思ってだから

  そんな身も蓋もない告白から、ずっと一緒に居たいと言うソノヤ兄ちゃん。

  キスをせがまれ拒否するキホ、「大人になってから」と言って、代わりに母に教わった

  鼻を合わせるエスキモーキスをするのでした。(以外にエロくて喜ぶソノヤ)

  先生もアカギからもらった手編みのマフラーを巻いて、鼻を付けるのでした。

                           ・

  ミツコの家には、作家志望のハナの彼氏:セイがよく訪ねて来るようになり、

  ミツコの生き方に変なリスペクトをするセイは、自分の作品を読ませるようになる。

  ある日、デートなのみミツコに家に来て新作を読ませようとするセイに怒るハナ

  就職してちゃんと結婚を望むハナに対して、

  「結婚してやるから死んでくれ!そしたら俺も経験から良い作品が書ける」と

  最低な事を言うセイに、もう見切りをつけて出て行くハナだった。

                           ・

  先生不在の中、腕に包帯を巻いた状態でやってきたエリ。

  ある日、お兄さんに一緒に家を出ようとか、後を付けられたりして

  毎回、お兄さんの部屋に行くと渡される謝罪文をお母さんに見せると

  彼は本当のお兄さんではないと昔話を始める。

                           ・

  セイに最低な事を言われてしまったハナ、事故と思われるが本当に死んでしまう。

  自分のせいだと泣き続けるセイ。

  夫を亡くし、酷い消失感をもうしたくないと思ったミツコは、自分の娘でさええも

  愛さないようにしていたのに、ハナが死んでやはり防ぐことが出来ない事を知ると

  セイに一緒に住むよう提案、自分の為の作家になってと言い、ガムシャラにミツコ

  に体を重ねるセイ、そして ソノヤ・キホの前でセイが生き別れの兄だったと発表。

  ハナが語ってくれた、セイとの出会い話(嘘)

  赤坂見附で光る男と遭遇したという創作話から、これから一緒に住むと宣言する。

  急に家事を再会して、元気になり始めるミツコ。

  ソノヤはキホとこの事には何も言わず、受け入れる事を提案。

  これから色んな事があっても楽しい思い出を2人で作ろうと改めて傍に居ると誓う。

                           ・ 

  一方、エリとハナを混同して迷惑をかけた兄ちゃん(セイ)

  改めて、本当のお兄さんじゃないと発表するお母さん、セイを解放して、

  アカギにキホ(先生)を託してリビングから消えていくのでした。



:
  流石、今回も笑えるし、終盤でハナの葬式後に「今日大人になった」とキスを解禁

  するキホ、同時に先生とアカギもキスしたり。

  セイとミツコの慰め合いと兄さんの背中から、申し訳なさそうに覆いかぶさるお母さん

  その編の同時多発的なシーンには、なんかジワリと泣けてくる。

  上には書けなかったけど、ヒロシとシズカのすれ違いとか、寂しさから再婚は認めた

  ヒロシだが、再婚相手もシズカじゃなきゃダメと言ったり。それでも前妻には勝てない

  宿命をアカギに教えにくるシスカとか、ちゃんと言わないと解らないヒロシとか、そこ

  の会話もなかなかよかった。(堂本さんの怪しさ、そんれいさんの軽さがイイ)

                           ・

  中国の理から、から夫と一緒に死なない妻「未だに亡くならない人」だったミツコ。

  「未来を失った人」になってから、同じ未来を失ったセイを取り込んで生きたまま心中

  するような気持だったのかもしれません。

  母みたいに成りたくなかったキホですが、先駆者ミツコのお蔭で、またまた年上の

  不器用な男と暫くは幸せな生活が出来る事でしょう。

  野田さん演じるソノヤの変態っぷりは、潔くて見事です。

  でも一番驚いたのは、三澤さんでしょう。ヤリナゲ・日本のラジオとかで不気味な役も

  こなす凄い方なんですが、13歳のキホが妙に可愛い!可憐です。

  違和感がなくて本当によかったです、声質もあるんでしょうけど、下心が声に乗ってる

  ソノヤと対局的で、13歳で23歳に洗脳的な恋愛ですが、結構感動的でした。

  相変わらず、感覚がおかしい男役が上手い横手さん。

  冷たくハナに言い放つシーンは本当に酷い、その「成れの果て」が麦平さんとはねぇ

  なんかそこは笑えます。

  泉さんの母親、なかなかチャーミングでした。

  駄目女ミツコベースがあるから、違和感が無かったのかもしれませんが、彼女も作家

  というか物書きだったのかな?アカギを選んだ千里眼はちょっと神っぽいですね。

                           ・

  過去と未来を同時に、台詞も同調したり反対だったり、毎回上手い演出。

  金を返さないセイにハナが拗ねるシーン、多分TVで少し見たララ・ランドからかな?

  そんな緩急あるシーンが笑えます。

  今回のテーマ楽曲?QEENの「 I Want To Break Free」忘れて自由になりたいって事

  そうじゃないかもしれませんが、最後のアカギの妙に合わない所は笑ってしまいました。

                           ・

  キホで観ると、可愛い純愛モノであり、ミツコで観ると物凄く寂しく哀しい感覚になる。

  ミツコはセイを囲って死んで一時的に別の世界として生まれ変わったたつもりなのかな

  とにかく、今回も面白かった事は確かです。

  7月も楽しみ。

「蛇の足がき」~栗☆兎ズ~

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「蛇の足がき」~栗☆兎ズ~


   作:演出:本橋 龍さん

  ◎3月4日 12:00(約2時間)新宿眼科画廊地下スペース

  栗☆兎ズの新作公演。

  第二回からなんとか皆勤を続けております。

  今回は地下に降りると縦長になった女性の部屋と楽屋。

  そして手前には、眼科画廊の柱の段の上にうずくまる男

  この部屋でなにが起こるのか?

  チケットシステムが止まってて、受付大変な中舞台が始まる。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 START

 <主な登場人物>

  ヒバカリ:本橋龍さん・・・小劇団主宰・今回はラップを使うカフカの「変身」を上演が目前。

  アオタ:黒澤多生さん・・・客演の男優、色んな劇団とソツない付き合いをしている。

  シラブチ:善長まりも・・・客演の女優。今回の舞台を最後に来年就職予定。

  ムグリ:オオヤヨシツグさん・・・主演の自称:ラッパー。シラブチに一方的に別れを告げる。

  シマ:渡邊まな実さん・・・・演劇好きな美大生。蛇の絵を執筆中。

  カガシ:伊藤拓さん・・・映像系の仕事している、シマの彼氏でかなり幼い性格。

  タカセ:山中美幸さん・・・ カガシの同僚で、ヒバカリの意中の人。かなり忙しそう。

                           ・

  カフカの「変身」をモチーフにした舞台も、もう直前に迫っている。

  しかし、ラストのラップが出来ず、台詞も決まらない状態。

  主役でラップ担当のムグリは今夜中に作ると断言して、楽屋を出て行く

  向かったのは、意中の女性シマの家。

  押しかけた形で彼氏が居るのに、上から襲い掛かるとぎっくり腰が発生。

  金がなくて救急車も呼べず、動けないまま、彼女の部屋に厄介になる。

  トイレに連れて行こうとした時に、彼氏のカガシが入ってるが動じない

  こんな状況でも彼にし対抗して、自分は120%シマを好きなんだけど、あなたは?

  その問いに70%と回答するカガシ、呆然とするシマ。

  カガシは、120%のムグリと付き合った方がいいと言ってくる。

  それでも、自分はカガシが良いと言っても無視されるシマ。 

  ムグリはメールで病欠とだけ連絡。

  シマの家で四つん這いのままの生活が始まる。

  普通に部屋に出入りするカガシ。

  カガシはシマに対して強い思い入れは無いらしく、

  彼女とか結婚ってタダでSEX出来る位しかメリットが無く、VRゴーグルしたまま

  シマとしたとか、心無い価値観をムグリには話してくるのだった。

                               ・

  一方、ヒバカリは片思い中の女性タカセさん思いは伝えつつ、

  答えてくれない彼女に嘘でもいいから応援の言葉を言ってほしいと頼みながら

  舞台の不安を拭おうとしていたが、主役のムグリが消えてしまい大混乱のハスだったが

  自分が出演し、無理矢理上演した作品が高評価を得て連日大盛況、調子に乗る。

  千秋楽のマチネには、憧れの銀杏BOYSまで観に来てくれる事になり人生最高潮。

  楽屋でアオタの来た女優志望の人に、嫌いな劇団のファンでもあると聞くと雑言連発。

  失言をしてしまうが、取り繕う事もせずに、楽日を映像に残そうとタカセさんに頼む

  忙しいと言うタカセさんにも喧嘩になりながらも観に来てほしいと頼むのだった。

                               ・

  一方、シマはカガシの態度や言動に不安とショックを感じ

  徐々にヒモ(犬)みたいな態度のムグリを飼育しながら決断を下す。

  蛇に足を掻き足した作品をカガシに見せると「蛇の2本ある生殖器」に似てると言われ

  ガッカリしながら、カガシにその作品を黒塗りしてもらうのでした。(痛みを感じながら)

  そして、別れたのだから部屋に来ない事と、家賃を半分でいいから払って欲しいと言う。

  約10万円、事務所に所属するにもプチ整形したいと言うシマ。

  その話を聞いていたムグリはある行動にでる。

                               ・

  千秋楽を前日に控えて、ハイテンションで飲んで楽屋に止まっていたシラブチ

  暗闇にライトが光り、半歩ずつの足取りで楽屋に入って来たムグリは金庫から金を取る。

  目覚めたシラブチに、どこに行ってるのか?

  なんでシマなのか?一方的に別れたつもりか?

  そんな嫌味をまくし立て、ムグリは腰を曲げられず、不遜な態度で謝罪し帰っていく。

  千秋楽当日、シマの部屋に10万円の封筒を置いて消えるムグリ。

  一方、前日にヒバカリの嫌いな劇団主宰と飲んでいたアオタが遅刻で現れず

  マチネ公演は中止、対応も悪く、以前楽屋でヒバカリが悪口言った事なのか

  SNSで叩かれまくり、夜公演もキャンセルが続き親戚だけが残った事から夜も中止!

  折角、会社を辞める事を決め、仕事予定を抜け出して来たたタカセにも観せられず。

  涙目で現れるアオタに怒るヒバカリ、映像セッティングに来ていたカガシも帰る。

  そこへムグリが現れ、遅いのはか解っているケドと完成したラップを聞かせようとする。

  そして、余った1万円をヒバカリに返すムグリ、ヒバカリは首をかしげる。

                               ・

  もう撤収するだけの舞台だが、タカセさんが観る中で芝居をする事にする。

  折角だからとムグリも舞台へ案内し、タカセを楽屋に残して舞台へ行く一同。

  そこへムグリを探してなのか?楽屋に現れるシマ、2人がモニターで観てる中で

  噂になった舞台の千秋楽が始まるのでした。


  演劇アルアル、ではないと思いますが、楽屋の様子とか差し入れ(ヤクルト)とか

  マチネ中止でノコノコ現れたアオタに、置いていった差し入れだけど渡す虚しい場面は

  ちょっとホントならありそうとは思いました。

  流石に寝坊→遅刻で公演中止はありえないですよね。

  制作も居るし、開演数時間前に来てなければチェックなり自宅に行けるでしょう?

  お金なくて制作も不在、役者が兼任で色々やってるならあるのかぁ、でも確認するよね!

  アオタ・シラブチも微妙なテンションで、みんなダメというか不器用で

  相手を責めるのがあんまり得意ではない弱い人の集団群像劇です。

  タカセとヒバカリの関係とか、タカセの気持ちは謎の部分が多いケレド、

  カガシの価値観とか、執着のなさには正直嫌悪感よりも諦めを感じました。

  それだけにシマは凄く可哀想だし、これからも幸せには貪欲になれそうにないと思う。

  きっと何物にもなれないのでしょうね~。

  ヒバカリとアオタは今後、この世界で生きていけるのか心配ですが、

  本当に面白い作品なら映像に残して、将来売れるでしょう。

  金庫が小さすぎるのと、保管がズサンなのは、現実味ないけど、まあOKでしょう。

  シラブジ役のまりもさん、体当たりのハイテンション演技が面白かったな。

                               ・

  正直ぎっくり腰ってのは、想像の下を行ってたのが残念。

  舞台に行けず、連絡も出来ない位、酷い状態になってるのかと想像していたので

  でも、ある意味地味~に地獄なのかもしれない。

  コーラーをペットみたいにお椀からすすり飲むのは、面白い!

  どんどん、行動が退化していけば本当に「変身」出来たのに、でもある意味「変身」

  出来るのが今回の登場人物達なんじゃないでしょう。

  ある人は強制的に居られなくなって立場が「変身」していくって事でね。

  でも、弱い感情は変わらないんですよキット(笑)

  栗☆兎ズは可笑しくも可哀想な可愛らしさがあると思います。

「ボディ」「ラクエンノミチ」~日本のラジオ ~

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「ボディ」「ラクエンノミチ」~日本のラジオ ~


  ◎3月19日 12:30(35分位)シアターシャイン

  ◎3月19日 14:00(80分位)シアターシャイン

  作・演出:屋代 秀樹~

  日本のラジオさん、2本立ての公演。

  忙しくて3連休の初日時点で予約してなくって、(死んだように寝てたし)

  日曜の公演がまだ予約可能だったのでマチネに行ってきました。

  中野シアターシャインの地下を解放して待合室にしてくれてました。

  2本の合間にアフタートーク的なものも行ったり

  過去公演の台本や資料・屋代さんの私物の漫画なんかもありました。

  ムーアの原型となるゴーゴリの恐るべき2人もありました。

  あれは、絵本と言うには悲惨な内容ですよ。

  そして、20分前の開場で舞台へ。

  安定のBGMなし、緊迫感アリアリの舞台が2本続くのでした。



ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)






「ボディ」(上演時間35分)



○登場人物


  木佐貫ヒロヒト(うんこ太郎さん)・・・木佐貫組組長次男。チョコ工場勤務のゲイ。

  今枝コウゾウ(栗林まんぞうさん)・・・木佐貫組組員。組に内緒でヤクを流してる

  藤田アツシ(浅田鎮歩さん)・・・特殊清掃業者、先輩・今枝に色々使われてる。

  倉科ススム(勃起崎鋼太さん)・・・今枝のパシリであるが、ちょっと犯行気味。

                       ・

  散らかっているヒロヒトの部屋。

  倉科に話しかけるヒロヒトが引きずってきたのはシーツ包まれた肉塊。

  倉科だった塊に語りかけながら、頬を摺り寄せるヒロヒト。

  部屋にやってきた今枝。

  藤田を招き入れ、部屋の掃除と腐る前に死体も処理するように告げるが

  子供が生まれるので、もう危ない橋は渡れないと抵抗する藤田。

  突然ジャンケンで決めようと「堅いパー」で、藤田のチョキを痛めつける今枝。

  今枝が去ってヒロヒトと2人になる藤田。

  自分で処理したい!一部だけでも残して欲しい!と我儘を言うヒロヒト。

  愛していたと言うのに、解体が出来るのか?と投げかける藤田だが仕方なく

  2人で風呂場に死体を運び、処分を始める。

                        ・

  片手に紙袋を持って戻って来る今枝。

  今枝がクスリを扱ってる噂を他の組員(篠原)に伝える事も出来ると暗に

  ほのめかした倉科。倉科を面倒に思ったのか、今枝は紙袋をヒロヒトの所へ

  持っていくように倉科に指示して、一目惚れしれ殺されたらしい。

  紙袋からサイレンサー付の拳銃を取り出し、組長がもう手に負えないと言い

  始末を頼まれたと告げる今枝。

  父親からは他に何も言われてないと知ると覚悟した様子のヒロヒト。

  最後に今枝の心臓の音を聞かせて欲しいと、耳を今枝の胸に充てると

  右手から倉科の骨を出して、今枝の心臓に突き刺す。

  そして拳銃は、ヒロヒトのこめかみを貫通し、ヒロヒトは倒れる。

  よろめきながら藤田に「悪いけど3人になったから頼む」と倒れ込む。

  そして、子供が生まれるんだ・・・と繰り返し呟き藤田は遺体を運び始める。 


  アフタートークで質問が無くてグダグダな感じがまず面白かった。

  まんぞうさんが狂喜な組員役だったのに、腰が低い感じで

  新橋のサラリーマンですからと、優しそうに話していたのが面白いですね

  屋代さんが告知で「ただ美しいだけの物語」と言ってたのが、ムサイ男だけで

  どこが美しいのか解りますか?と浅田さんが効いてきたりユルかったです。

                       ・
  真面目に感想。

  最初から、不気味な入り方で倉科がもう死んでいるのが解ります。

  今枝は倉科が邪魔で始末したかったんじゃないでしょうか、手に負えないと

  言われるって事はヒロヒトは初犯じゃなさそうです。

  今枝は組長から頼まれて内緒でヒロヒトにクスリを流して、精神的な安定を

  保つようにさせたんでしょうけど、限界だったのかな?

  コミュニケーションが出来無さそうだがら、ゲイの上で死体愛好者というか

  生身の人間では受け止めてもらえない人じゃんじゃないかなぁ

  父親から始末される事を聞いてもあまり動じないし、死ぬことになっても

  慌てない今枝も、「外道」=人の道を外れてるけど、そこは真っ直ぐ生きてる

  純粋でいつ死んでもいいと、自分の妄想を進んでいたのでしょう。

  そういう意味では、美しく生きたいと思っていた物語じゃないでしょうか。

  藤田はちゃんと組からお金貰えるといいなぁ



「ラクエンノミチ」(上演時間80分)



○登場人物

  野間(坂井宏充さん)・・・デート型ヘルスの店長。中学の時兄が両親を殺して自殺。

  福永(堀 靖明さん)・・・野間の幼馴染で店員。ゲイで野間をずっと好きみたい

  篠原(村山 新さん)・・・木佐貫組の組員。行方不明の今枝を探して、店に現れる。

  椎名(中野雄斗さん)・・・今枝の手下だが、行方不明の為、篠原につく事になる。

  武田(家田三成さん)・・・常連客でタクシードライバー。基本みく指名

  る り(豊田可奈子さん)・・・ベテランのヘルス嬢、サムスペシャルを新人に教える。

  み く(田中 渚さん)・・・No1人気のヘルス嬢、ちょっと情緒不安定な感じ

  あや(大田彩寧さん)・・・駄目彼氏と同棲する為に、体験入店してくるド素人。

                                ・

  舞台はヘルスの受付・待合室。(なぜか聖闘士☆星矢の単行本が多い)

  今枝が管理していた店舗だが、今枝は2ケ月前から行方不明らしい

  今枝の代理として集金していた椎名は、着服していた事が発覚して、今枝を探しに

  やってきた篠原にボコボコにされた末、今枝が内緒でやっていたクスリに売買の

  ルートを調べる為に、このヘルス店の従業員や客を調べる為、篠原の手下になる。

  体験入店でやってきた「あや」は野間を何故か避ける。

  理由は初恋の人で、強制猥褻で捕まった隣のお兄さんに似てたらしい・・・

  野間の悲惨な話(引きこもりの兄が両親を殺して自殺した話)を聞いて態度が変わる。

  あやは出金を増やし軌道にのってくるのだが・・・・

                           ・

  篠原と一緒にやってきた椎名、たまには遊んでいけと言われてNo1のみくを指名。

  篠原から魔法の言葉を教えられ、みくとホテルに向かった椎名はし死体となって

  川に流れていったと言う、椎名に売人が判明するようカマかける言葉を教えた篠原

  ミクを呼び出して欲しいと店にやってくる、そしてミクを指名していた武田が

  他の組の集会で観た事があると、2人疑って野間に色々聞いてくるが

  自分がまず聞くからと篠原を追い返す野間。

  しかし、福永の推測では今枝が行方不明になった2ケ月ほど前から、ミクを指名して

  いた常連客が来なくなったと指摘する。

  信じたくない野間は、連絡が取れないミクを探しに自宅へ向かう。

  お客さんが居ないと愚痴って待合室に来たルリの所へ、荷物を持ったミクが現れる

  ルリさんが好きと別れを惜しむようにキスするミク。

  そこへやってくる福永。私は言われた通りしただけど、弱弱しく言って出て行こうとする

  ミクを捕まえる福永、そして「連絡ありがとございます」と現れる篠原とミクは出て行く。

                           ・

  数日して、店にやってくる武田。

  驚きながら話しかける野間へ、「篠原さんへ連絡しなくても大丈夫」と言う武田

  小指を覆う包帯を見せて、コレで手を打ったからとヘラヘラ答える。

  そして、指名されたアヤと一緒に店を出て行く。

  しかし、すぐ戻って来るアヤ、彼女は赤く染まった小さいナイフを見せて

  「篠原さんに教えて貰った」と同棲相手だった椎名の敵を取った事を暗に告げる。

  すると野間は兄が自殺する時の事を思い出し、助けようと思えば助けられたのに・・

  そう言って、自分には不幸せの道しかないような考えに頭を抱える。

  そんな野間に向かって「やり直したいなら私を助けて」と言うアヤ、彼女の手を引き

  店から飛び出していく野間だった。

                            ・

  数日が経ち、客も女の子少なく、ルリと福永だけの店。

  2人でどっか行こうか?と話していると篠原が現れる。

  支援しますのでこのまま続けて下さいと言う篠原に、「はい」と返事はする福永。

  そして、血に染まったネクタイ(野間の形見)を差し出す篠原。

  受け取ってから、みかじめ料を支払うと篠原を事務所へ連れて行くと鈍い音が響く

  血みどろのバットを持って現れた福永は、ルリに一人で行ってくるわと告げて


  店を出て行くのでした。

  好きだった待合室を名残惜しそにしながら、客席に降りて一礼して去っていくルリ

  そして誰も居なくなるのでした。


   こちらは美しくなろうとした人の話。

   確かですが、福永・ルリ・アヤは自分達の過去を道中に話しています。

   みんな楽園というか楽な道を進もみたいと選んで今、ここにたどり着いてる感じ

   福永は、11歳で好きになった野間と、彼と一緒に一家が死んだ日を共有して

   笑顔で傍にいようと決心して生きて来た、ルリは流されるように生きて

   アヤは男運が悪いのが続いていたみたいだけど、それでも幸せを目指していた。

   正直、椎名を殺した武田は軽率な行動だったと思うのですが、それは別にして

   表向きはエンコで手打ちにした武田を邪魔だから、篠原はアヤを利用したのだから

   アヤの代わりに野間が自首すれば、アヤは助けられたんじゃないでしょうか

   野間のネクタイを見た以上、アヤもこの世には居ませんよね。

   ミクの情緒不安定な感じは、屋代さん作品での田中さんには常にある気がします。

   そういう雰囲気がピッタリなのでしょう。

   ミクは男は嫌いだけど、考えるのも出来ないから言われたら断れない傀儡のような

   そう、人形感があります。

   ラストでルリが一人で居る感じは、楽園とはほど遠い、楽なだけのふきだまりでも

   ぬるま湯のようなこの待合室が「凄く名残惜しい」思いが見て取れて寂しくなったよ。

   寂しいというか、悲しいというか、みんな何か欠落しながらも少しでもいい道を

   選んでいきたかったのに、みんなここで終点になってしまった。

   凄く寂しいラストでした。

   最初見たとき、日めくりカレンダーに違和感を感じたんですが、日数経過の演出に

   納得だし、最後はめくった紙をギュッと拳で乱暴に握り込む福永が印象的。

   静かで激しい、福永の気持ちが切ないですね。

   ルリはそんな福永が同情かもしれないけど好きだったんじゃないかなぁ。

                             ・

   終演後のアフタートークで篠原が生きていて、ゼロゼロゼロに登場していたのが

   同一人物だと知りまして、ちょっと観方が変わりましたね。

   初演とはキャラがかなり変わってるらしいので、今回の篠原は吉田そんれいさんの

   篠原とはかなりタイプが違いますね。

   そうそう、今枝が亡くなった事は清掃者の藤田が組みには伝えてるんじゃないかと

   思うのですが、組長の個人的な事からの事故だから篠原には内緒なのかな?

   ヒロヒトの行動が8人の運命を大きく変えてしまったと思うと、迷惑な奴ですね(笑)

   今枝が生きてたら、今枝・武田・ミクだけの粛清で済んだでしょうに・・・

   アヤと椎名はどこで出会ったのか?そこは不思議です。

「青春の延長戦」~冗談だからね~

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「青春の延長戦」~冗談だからね~


   作・演出:安保 泰我

  ◎3月25日 20:00(90分)王子小劇場

  この期間、アガリスクの時掛け2.0は観るとして他1本はどうするか?

  今、舞台を土日4公演とか観れる精神力がないので、悩みました。

  同じ下北沢でピーチボーイズもあったし、気になる処もあったけど

  現役高校生が将来恥ずかしいと思える舞台を作るって所に

  アンテナが立ってしまい観劇へ、

  王子を裏から入場して、バナナかゴミくずちゃん可愛いを思い出す。

  池亀さんが総合プロディユースなので当然でしたね

  舞台は3方向で待機用の椅子に役者さんたちが座っていく

  そうして始まる、関連性もあるのか?ないのか?3つの時代

  そして、本当に将来はやらなそうな結末を迎えるのでした。

  なんで22時以降働けない年齢なのに、20時開演?


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 START

  上手、下手、正面のブロックで順番はそれぞれ物語が展開 

                     ・
 <1988年・秋の「消失」>正面

  出演者

  近藤ナオト(曽根来怜久さん)

  間富士ドコモ(津嘉山珠英さん)

  遠藤トメオ(七戸和也さん)

  間富士ヤオコ(大石洋子さん)

  藤マイ(堀川茉子)

                        ・

  大学生か20代前半位の苦しそうな劇団。

  ある時、行き場のない家出少女っぽいのを街で拾い

  自分の借りてる部屋へ来るように案内する。

  劇団の仕事も手伝うようになった彼女

  そんな中、劇団関係者と2人きりになる時があり

  やがで彼女は誰の子なのか?妊娠して消えてしまう。

  同時に劇団員男性も消えてしまう。

  母親が後からやってきて、消えた劇団員を訪ねて来る

  問題なのか?苦悩なのか?

  意味もなく熊のぬいぐるみを背負ったり抱えたり

  そして投げつけたり・・・たぶん活動は停止してしまう。



 <2008年・冬の「消耗」>上手

  出演者

  志田いお(志村りおさん)

  相田よう(相原洋平さん)

  海江田たあ(井田純平さん)

                          ・

  演劇の制作をしてお金を稼ぐ女性。

  彼女に好意を持つ男性、素人なのに公演を打ちたいと

  結構な金額を提示して、彼女と打ち合わせと言うなの交流を始める。

  脚本を書いて公演を打ちたいと願う同棲中の男。

  何も生み出さず、彼女と貯めた500円貯金箱のお金に手を出し

  彼女に三下り半をつくつけて、半裸のまま家を追い出される

  もう一人の男は、公演中止を申し得て彼女の為なのか?

  演劇の勉強の為にフランスへ旅立っていくのだった。  

  ただ一人になる彼女、何も残らずふっとため息。  

                          ・

 <2018年・夏の「消失」>下手

  出演者

  安藤悠馬(安藤悠馬さん)

  小島あすみ(小島あすみさん)

  土橋美月(土橋美月さん)

  鈴木茉唯(鈴木茉唯さん)

  石澤希代子(石澤希代子さん)

                          ・

  オーディション企画で共同生活に生き残っ女優2人と俳優一人

  そこへ合格したのかもわからない、

  過去からやってきた女優「石澤希代子さん」

  女には基本手を出す俳優

  一人脱落する女優、その先に進まないオーディション

  

  ***********************************



  そんな状況も桜?(紙吹雪)とともに一斉にクリーンにされ卒業式の雰囲気。

  何かを大声手主張する2人

  そして、全員女子高生になって(女装もあり)

  目標の30回の大縄跳びを1度失敗するが、カウントダンンの暗転直後に成功させるのだった。



 <アフタートーク>

 ○前川 麻子さん

  高校演劇キライと断言する前川さん

  前回、ここと組んで舞台をしたそうですが、今回の方がマトモと言ってました。

  完全なダメ出しばかりで、大縄跳びだけが面白かったとの評価。

  縄跳びだけでもよかったんじゃない?とキツイ言葉に、連日のアフタートークで

  比較的褒められていたから、少なからず落ち込んでいました。

  22時以降仕事できない高校生なので3人だけ早めに出ていってました。


:
  将来は恥ずかしくて出来ない舞台、ま思い切りが足りない所でありますが

  若いですね、羨ましいかぎりです。

  前半は芝居しているように見せたかったというえ3つの世界。

  なぜか全部劇団のお話なのが不思議というか勿体ないですね。

  いっそ、一か所は定期的に縄跳びでもいいし、舞台関係ない話でも良くないかな?

  熊のぬいぐるみとか、もったいないですよ、負担かけるだけだし

  お金かかって赤字分の募金はして、缶バッチをもらいましたが

  もっと、観る側が考える事もないような、事をやってもよかったんじゃないかな

  一番面白かったのは、前川さんのアフタートークとダメ出しなのは間違いない

  昔、いわき市に転勤していた時、いわき総合高校の作品を見ましたから

  高校生演劇でも侮れない事は経験しております。

  主宰さん、名前はカッコイイよね。

  一時引きここもりで、演劇のせいで留年してしまったらしい。

  そこはなかなか大物感ですが、演劇の呪縛からもう少し逃れて、

  演劇と対決して欲しいです。

「つぎはぎ」~劇団水中ランナー ~

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「つぎはぎ」~劇団水中ランナー ~


  ◎4月1日 14:00(105分)八幡山ワーサルシアター

  作・演出 堀之内 良太

  初見の劇団さん、1月に拝見した「HitoYasuMi」の2人が出演されてて

  コリッチの「観たい」コメントもかなり沢山あって人気あるみたい。

  久々の八幡山、アメコミの旗揚げとか、アロッタのBUNGAKU以来

  地下の階段に入ると、かなりの人が並んでいました。

  満席予定の中、優しい作品が繰り広げられました。



ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

 ※カラーの綺麗な当日パンフは入っておりましたが、役名等は記載が無いので

  一部の役名は覚えてるのですが、漠然とした感じで覚書を残します。

                       ・

 男が書類にサインする。

 それを見守る人々。

 幼少期を共に暮らした者たちが織り成すつぎはぎの物語。(フライヤーより)

                       ・

 児童養護施設で働く男。

 同僚のシングルマザーと、結婚を考えている関係ではあるのだが、

 自身も児童施設で育ってきた事から、家庭を持つことに自信が持てないのか?

 その話題を同僚男性にふられても、なぜか口が重くなってしまう。

 2人を見守る同僚の男、飄々とした性格だが幼い頃に父親を亡くし、

 母子家庭で育った彼は結婚もして家庭を気付いている。

 少し不安そうに、彼の返事を待つシングルマザーへ彼が手渡した本「つぎはぎ」

 (実は彼の母親が執筆した本)

                          ・

 園長が亡くなって閉鎖した児童養護施設。

 7年後、その延長の息子(親友の子供で血は繋がっていない)が結婚して子供が

 生まれると言うタイミングで、かつて一緒に暮らしていた子供達と共同生活を始める。

 有名な画家に上り詰めた男。

 児童養護施設で働く男、そして付き合っている幼馴染の彼女。

 元気でお菓子ばかり食べる女性。

 馬鹿ばっかりでひたすら明るいバイト生活の男。

 そして、誘ったけれど参加しなかったが時々顔を見せる医者になった女性。

 画家の男の紹介で、この状況を興味を持って取材を始めるシングルマザーのライター。

 普段の明るい会話の状況や、失恋した理由が孤児だからなのか?等

 興味にしては細かすぎる取材をするライターの女性。

 そんな中で、ちょっとギスギスしてる女医と画家の会話(以前、付き合ってたらしい)

 付き合ってる2人は結婚の話題を始めるが、自分に自信が持てない男。

                          ・

 ある日、ライターが共同生活を始めた切っ掛けを尋ねると

 あっさりと「私の余命があとわずかだから」と答える園長の息子。

 血は繋がっていない父親と同じ難病が判明し、残り半年と持たない命。

 参加しなかった女医は、少しでも延命出来るよう入院を勧めるが、

 奥さんからも断られ、納得できないまま、見守る事しか出来ない。

 唯一、知らせなかったお調子者の男。(作家さんが演じてるアキラ)

 彼に、やっと本当の事を告げると、アキラは納得が行かないと施設を出ようとする。

 納得できない彼とライターも居る目の前

 かつて、奥さんプロポーズしたこの部屋。

 奥さんと子供(家族)を幸せにすると言ったのに、余命がない事に行き場のない

 感情を噴出しながら、仲間達に彼女と子供を助けて欲しいと訴えるのだった。

                          ・

 もどって、児童養護施設となっている現在。

 「つぎはぎ」を読んだシングルマザーの女性、そして今度は彼にも一読を勧める同僚。

 自分の父親の事がかかれている事は判っている様子の、男。

 読んでからじゃ本のせいだと思われたくないから・・・

 そう言って、かつて父親がプロポーズしたこの場所で、彼女に同じような言葉を口にする。

 そして、婚姻届けに名前を書く男、

 それを見守る父の友人だった、叔父・叔母とされる人々が優しく見守る姿が

 透けて浮き上がって来るのでした。


  優しい人ばかりが出て来る、優しい舞台でした。

  (舞台以外の場所でガサガサ・ゴソゴソとなかなか物音が多いのは残念でしたが)

  久しぶりに中野で公演していた頃の「東京セレソンDX」みたいな感じの舞台です。

  作家さんが、元気なアキラ役をやられてて、逆でしたが、「パイの実」で日替わり

  的なムチャぶりされてる所とか、そう思っていたら、大村さんに伺った所本人は

  セレソンファンって事で納得しました。なので、少々厳し目の感想がなりますネ

  終演後も役者さんと観客の方々で一杯のスペース。

  7~80人のキャパですし、出演者も多いから、当然ではありますがファンが徐々に

  増えて行くんじゃないでしょうか、でも劇的に増やすには、色々勿体ない作品です。

                           ・

  なかなか優しくて、泣ける作品です。私は泣くまで行きませんでしたが客席はかなり

  すすり泣く音が聞こえました、宅間さんや三谷さんみたいに大きな伏線を回収した

  劇的な事実が終盤に欲しかったですね、彼が最後に放った本心は、聞かずとも

  みんな解っている事だから、それを初めて泣きながら言われても、響かなかったな。

  フライヤーに書かれた「書類にサインする」は最後無理矢理挿入した感があって

  必要なかったかなぁ、やるのなら、冒頭でサインを躊躇したり、破ったりするシーンで

  最後にちゃんと書ける状態にするとか、施設を始めるサインとか別にするとか

  先入観を逆手に取ってくれてもいいかな、プロポーズ後即エンドロールで書いてる

  から、なんか付けたし的でした。

  アキラがジャンケンでパーしか出さないなら、グーを出すシーンを作って欲しいね

  凄い盛り上がると思うんだけど、彼を入院させるジャンケンとか・・・それはダメか

  アキラと主人公以外は最初から最後まで感情が平板(同じ)感じが気になったな

  特にライターと女医は終始、批判的な話方で、時には優しさとか弱さのある口調で

  本心を見せる所が欲しい。

                           ・

  ライターさんは夫を亡くしてシングルで生活してる苦しい生活状況なのに

  まだお金になるとも解らない取材をしているのに、理由があるハズなんだけどね

  (主人公が無職っぽい事にはツッコミなかったなぁ)

  女医さんも主人公が病院から戻る時、一緒にやってきて、全員の前で入院するよう

  求めるシーンとか、覚悟決めて同居して最後まで助ける約束するとか、悪い奴じゃ

  ないんだから、その位の見せ場も欲しかったかな?(贔屓目かもですが)

  個人的には、現代のシーンをもっと多く、そして、過去と同時展開とか欲しかったな

  登場人物が多いので、ちょっと時間が足りない気がします。

  冒頭に、みんなの情報を早口で自己紹介させるのもちょっと野暮というか疲れた

  観客を信じて察してもらいましょうよ、要らない情報多いし。

  舞台手前で観ているライターさんとか、後ろから見えないから、舞台上が良かったかもね

  アキラが女医から実は聞いてて、みんなを欺きつつ気を使ってるような展開がね

  個人的には好みかなぁ、キャッチボールの時、理由付けておんぶするとか、

                            ・

  やばい、色々批判的っぽい感想になってしまった。

  いやいや、優しくて素敵な劇団さんだと思います。最近は痛い内容の舞台多いし

  貴重だし、人気も出ると思いますが、色々続けるには大変です。

  ぜひ頑張って欲しいです。

  ファンクラブか会報を作ってもいいんじゃないですか?

「上野パンダ島ビキニーズ」~堤幸彦&山田佳奈~

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「上野パンダ島ビキニーズ」~上野パンダ島ビキニーズプロジェクト~



   作:山田 佳奈(ロ字ック) 演出:堤 幸彦

  ◎4月1日 18:00(100分+20分)品川プリンスホテル クラブex

  ロ字ックの山田さんが女性7人の無人島生活を脚本。

  しかも堤幸彦さんの仕掛ける新ユニットの第一弾、

  今後の展開がどうなるのか解りませんが、まずは観ないとネ

  前日に当日引換券を購入。(完売はしなったみたい)

  円形になった劇場、なぜか恥ずかしい最前列の席でした!

  2FにはTVカメラや映写機と、堤さんが客席を凝視してました。

  そんな中、とりどりのビキニを着た女性達が現れました。

  あ、抽選会あったの無視してしまった・・・当たってたかなぁ


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 START

 微妙なルックスの男性アイドル「タクル」

 彼のファンがOFF会として、タクルのPV撮影で使われた宮古島付近の

 1日に数時間しか浮かばない島へ向かったが、漁船が壊れて漂流中。

 色々文句を言いながら、ある島をにたどり着くとそこは無人島。

 水も食料も無いが、ヤンキーのくせにボーイスカウトの橙子が島を散策へ

 なぜか非日常に喜ぶ朱里、そこへ原住民みたいな男と、猿が現れる。

                     ・

 <登場人物>

 暁島朱里(西川美咲さん)・・・地味だが好きなものに貪欲な妄想ヒロイン

 紫岡スミレ(矢萩春菜さん)・・・フェリス出身の高圧的なお嬢様、友人いなそう

 柿次橙子(小野瀬真由さん)・・・ヤンキー怖くて、ヤンキーになった優しい人

 雛菊りん(水原ゆきさん)・・・13人大家族の長女でギャル(実は三十路)

 蒼井雫久(石原千尋さん)・・・黒魔術が趣味で口数が少ない女の子。

 桃山つき乃(松岡里英さん)・・・女性が好きなお色気担当

 金平もえぎ(小田切瑠衣さん)・・・コミュ障でネガティブな女の子

 オッサン(野添義弘さん)・・・元芸能人で借金で乗ったマグロ漁船から脱出

 神???(小野寺ずるさん)・・・猿?猿の神?不思議でズルい存在。

                     ・

 先に漂流していたオッサンに妙なテンションで教えを乞う朱里。

 なぜかパンダの着ぐるみと謎のジェラルミンケースがあるこの島を

 「上野パンダ島」と命名、橙子が見つけた不法投棄用らしいTVカメラに向け

 上野パンダ島ビキニーズとして毎日、動画を送って助けを求める7人。

 妙にリーダーシップを発揮する朱里に、面白くないスミレ。

 なぜか猿と話した橙子が言うには、この島に居る猿の神様はなんでも

 願いを叶えてくれるという。

                     ・

 つき乃・もえぎが痴話喧嘩したり、つき乃のブラが消えたり。

 オッサンが暴走したり、そんな中でスミレが救援が来ない状況を招いた

 元凶は朱里だと糾弾、もえぎや他のみんなの事も嫌いと関係性が崩れる

 悲劇的な状況からもタクルと言う共通点の仲間との生活が楽しい朱里

 スミレの言葉に耐えかねて走り出す。

 そんな折、雨と嵐に見舞われるパンダ島。

 橙子に諭されて、改心したスミレは朱里を探しに行くのだが、

 酷くなる天候にスミレを止めようとした橙子が崖から転落してしまう

 フェリス力という訳解らない火事場の馬鹿力で橙子を助けるスミレ

 しかし、人工呼吸をしてもスミレは目を覚まさない。

                     ・

 一方、空腹からマズイ果実を口にする朱里(実は禁断の果実)

 朱里は不思議な猿と会話を始める、願いを叶える猿の神様なのか?

 蘇生しない橙子の所に戻った朱里、猿に願いをかけてみんなで

 この島で仲良くしたいと願いをすると、朱里の人工呼吸で橙子が生き返る。


 現金が入ってるかもしれないジュラルミンケースを奪おうとしたオッサンの

 だったが、嵐の後に目が覚めるとケースが無くなっている事に気が付く

 そして禁断の果実(ホレ薬?)と手紙だけが残されているのだった。

 そこへ急に電波が届かないハズの携帯へ

 タクルの熱愛報道のNEWSが流れて来るのでした・・・・

                     ・

 それから、島の監視カメラの動画が世界に拡散。

 人気者となって歌とダンスを続ける7人。

 オッサンはマネジャー気取りで借金を返済するまでに至るのだが

 朱里の願いが変な方向へ行き

 脱出しようとすると不思議な力があ働いて、救助の人も来れない状況に

 猿の神は一生、この島で仲良くする願いを叶えてしまったらしい、


 そんな時、島に一人の男が流れ着く

 以前、この島に流れ着き猿の神に願った事から歌がヒットしたのだが

 彼女の事がバレで大変な状況になったと言う男。

                     ・

 観客の予想どおり、漂流してきた彼を争奪しようと

 禁断の果実を奪い合うビキニーズなのでした。

                      +

 終演後のライブ4曲観賞                    

  


  宮原さんやボブ美さんも来てましたね。

  普段のロ字ジック公演と違い、一応アイドルの公演ですから女性同士の

  本音対決とか細かい不思議な設定とか、堤さんの事も関連する笑える

  ワードが散りばめられてて、華やかで面白い公演でした。

  渡部篤郎からキムタクとか、不思議な芸能人の名前を使った呪文とか

  山田さんのエンタメは、軽やかだし音楽との融合がいいですよね~

  根本さんよりふり幅が広いな~と感じました。

  野添さんとするさんの強烈なキャラだから、

  華やかな7人の姦しい会話に埋没しないんですね。

  野添さんのミュージカルシーンに対する細かいツッコミが好きですね

  ずるさんはついに神になったり、なかなか凄い公演でした。

  ライブではみなさん、役名で自己紹介していましたが、

  今後の活動も役名で展開して行くのでしょうか?

                        ・

  冒頭で紹介があったのですが、温かい気持ちで演技は観賞。

  堤さんと言えば、昔キバコの会で真野恵理奈さんをスズナリ最前で拝見

  真面目に演技に取り組んでいる姿が好感もてました。

  そして、今は女優さんとしてもなかなかになっていると思います。

  今回選ばれた方々も、将来しっかりした女優さんになる可能性大ですね。

  役柄とは変な先入観を外すと、みなさん素の表情とかは綺麗だと思う。

  美人系、小野瀬さんは凄い綺麗そうだし、矢萩さんはそのまま綺麗

  水原さん松岡さん、小田切さん、石原さん、役柄上のメイクは濃いけど

  素顔わみなさん可愛いですね、好みだと小田切さんかなぁ

  石原さんの眼鏡姿も捨てがたい、なんて

  主演の西川さんは、胸が言われがちだけど、フライヤーのロングより

  舞台で髪をUPにして出て来たからイメージ違い過ぎだし、可愛いです。

  一生懸命な妄想女子の役柄と相まって、相乗効果的に良かった。

                        ・

  最前列だったので、本当にみなさん水着で直視してくるから

  目のやり場に困る所ではありましたが、普通に見るべきと開き直った

  昔、毛皮族の「銭は君」も目のやり場に困りましたが

  最後に「すりガラスの20代」歌ったりして、なんか似てる気がしますね。

                         ・

  最後にお見送り会と、抽選会があったらしいのですが

  帰ってしまったのは勿体なかったかなぁ。

  物販がCDとブロマイドとガチャしかなくて、パンフとかあれば買ってた

  と思うのだけど、将来プレミアムが付くグッズを買い逃した事になるのか?

  5年後位には解るのかなぁ、楽しみです。

  山田さん脚本で深夜連ドラとか、現代劇で島から帰った話とかよくない?

「時をかける稽古場2.0」~アガリスクエンターテイメント~

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「時をかける稽古場2.0」~アガリスクエンターテイメント~



   作:演出:冨坂 友さん

  ◎3月25日 14:00(約130分)下北沢関前劇場

 ※ブログ書いてたのに、UPが漏れてたので今ごろになってしまいました。

  時をかける稽古場。

  ナイゲンと次の作品として、凄い面白い作品でした。

  それが2.0となって若干のバージョンUPした上

  客演はハマカワフミエさん!

  元々、アガリスクを観始めた切っ掛けは、磯川家を観た事と

  ハマカワさんが「余命1時間の花嫁」を観たいとコリッチに

  登録していた事から、気になってミラクルに行ったんですよね

  なので観に行かない訳には行かないので当然行ってきました。

  駅前劇場、終演後は凄い人でした。

  ま、安定の面白さに新たな部分も含めて130分に増幅した

  タイムマシンコメディが始まりました。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 START

  初演のと内容はぼぼ同じではありますね、簡単に紹介。

  初演版感想↓



  ソコソコの人気劇団っぽい「第六十三小隊」

  次回公演はバックスペースと言う宇宙ものなんのですが公演2週間前の現在

  台本がペラ紙1枚しなかない状態!

  主宰、アサコシが来ても何も書けてない上、書けてる部分も大幅カット

  しかたなく自主稽古を始める面々、

  そんな中、黒いビニテで床をバミるカシマ、一瞬暗くなったかと思うと

  あるハズのない公演Tシャツを着たカシマが、もう劇場行かないと!と変な事を言い出す。

  また一瞬暗くなったかと思うと、着替えた?鹿島が、今はいつか?と軽いパニック。

  アサコシの助言で同じ動作を再現した結果、黒いビニテで囲んだ中に入ると

  1度だけ本番3日前の自分と入れ替わる、タイムマシンであることが判明するのでした。


 <登場人物>

  【劇団員:第六十三小隊】 

  アサコシ:淺越 岳人さん・・・主宰・遅筆でSF好き、今回は脚本難産中。    

  シオバラ:塩原 俊之さん・・・生え抜きの俳優、ノリと悪だくみが良い。  

  コータ:斉藤 コータさん・・・調子よい男で、シオバラとの悪乗りは得意

  カシマ:鹿島 ゆきこさん・・・真面目で雑務も担当する真面目な子。  

  ツワノ:津和野 諒さん・・・毒舌で小さい人物、同棲してる彼女が居る。  

  クマガイ:熊谷 有芳さん・・・看板女優で、真面目だけど割切りも出来る。  

  アツシ:さいとう 篤史さん・・・真面目そうだ後輩役者。
  

  【客演俳優】  

  ユキ:榎並 夕起さん・・・・インディースアイドルメンバー20歳

  ヤブキ:矢吹 ジャンプさん・・・フリー俳優で深夜バイトの為、稽古場で寝る。

  ハマカワ:ハマカワ フミエさん・・・映像でも活躍する女優でクマガイの同級生。

  ネコソギ:甲田 守さん ・・・・航空会社に勤務する先大学の輩、今回代打登場。


  【スタッフ】

  シム:沈 ゆうこさん・・・・制作スタッフで、後半に現れる飛び道具的約。  

  マエダ:前田 友里子さん・・・将来はパルコ等で演出しそうな演出助手。  

                           ・

  最初はコータやシオバラはタイムマシンにはしゃいで、未来に向かうのだが

  アツシがユキちゃんに手を出して降板した事が判明し、断固否定するアツシ

  話は台本の事になり、未来に行って台本を持ってこようと提案するシオバラ

  未来で人数分の台本を貰って来たのだが、内容はスーパーのバックヤードものへ

  アサコシは自分の構想にない作品として拒否するが、未来のアサコシと交換

  未来のアサコシを説得して、演出をお願いするのだが、未来の面々に出し抜かれ

  全員本番3日前の時間に入れ替わり、一番危機的状況になるのだった。

                           ・

  シムやマエダには事情を説明し、劇場入りを伸ばしてなんとか抵抗するのだが

  数年後の結婚式の余興で稽古場に集合したたコータ・シオバラ・クマガイの3人

  3人から、ハマカワのインフルエンザで公演中止になった後、劇団は活動中止

  ハマカワは海外に行って行方不明、アサコシは実家の北海道で役所勤め

  3人はあの公演をやり直したいと思っているという。

  3人にビニテを渡して、未来の全員を呼び出して話あいをさせる事にする。

  無事に話し合いは済んだらしく、全員はとりあえず本番3日前の世界へ戻る。

  この事件の影響でタイムマシン(ビニテ)を手に入れた面々。

  2週間前の世界に戻ろうとするが、ハマカワが自分一人入れ替われば

  両方の世界で公演が打てるから行かないと一人残ろうとする。

  アサコシのタイムマシンがもしもBOX的な要素を持つという指摘と

  クマガイの今、一緒にやってきたハマカワと共演したいという思いが伝わる。

  そしてみんな元の世界に戻ると、とりあえずインフルエンザ予防を始めるのだった。

  一番印象的なのは舞台以外の所でした。

  架空の劇団「第六十三小隊」でさいとう篤さんとハマカワさんが共演してる所  

  (五十六号戦線に似てる)そして、最後に挨拶でハマカワさんがセンターな所。

                           ・
  舞台は当然面白いですよ。

  アツシさんが降板して何度もイジられる所とか、津和野さんが彼女と別れたり

  コータさん、シオバラさんの悪乗り具合とか、ネコソギさん訳解らす登場とか

  定番の部分の笑いは当然として、入口のトラップとかジャンプさんの寝起きで

  解ってないのに普通に出来る所とか、

  付け加えた部分も色々、早替えが大変でしたね~並木さんのすき家衣装とかね

  (元アイドルがワンオペはねぇ、正直、メイド喫茶とかの方が納得だけど・・・。)

  最初にもしもBOXとタイムマシンの話があったり、

  ネコソギさんの上司が奥さんだとか、アツシさんがユキさんを庇ってたとか

  (庇ってたならパチンコ店でいじける必要もないんだけどサ)

  未来のみんなのシーンも増えてるし、色々足りない部分を補完してありました。

  初演で帰らないと主張したクマガイさんがハマカワさんを説得する役になったり

  そこは2人に分けたのが、自然でとても良かったと思います。

  でも、正直補完しすぎて、もう少し想像出来る部分を残して欲しい気もします。

                           ・

  物語同様、2.0は前作とはまた別のお話なんじゃないかとも思えます。

  その後、現実にアツシさんが京都公演に行けない事になったりも驚きだけれど

  ピーチボーイズも体調不良で3公演中止したり、キネマと恋人もそうだったし

  演劇の現場はけっこう、色々起こるものです。

  いいシーン(ハマカワさん、クマガイさん)もあるのは当然OKなのですが。

  今度は裏のバージョンを観たいですね、本番3日前の彼らの状況のパターン

  完全なコメディとして、イイ泣けるシーン0で、元気に馬鹿馬鹿しく展開して行く

  3日前で焦ってる所に突如現れる2週間前の奴ら、それを出し抜いて  

  最後は戻されたけど、上手く行ったのか?

  公演中止になったのか?

  何か変化が現れたのか?

  裏バージョンが出来たら、交互に公演するとか色々広がるよね~

  3年後とか、色々期待してもいいなな?

  終盤投入のシムさんのテンポは、飽きさせない店でいいタイミングですね。

  長くなった事で少々、間延びする感じも否めないのでやっぱり100分位が理想

  どんどん良くなった、5.0とかが将来お目見えするかもしれないですね。

「1999の恋人」~NICE STALKER~デートにも最適サ!

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「1999の恋人」~NICE STALKER~


   作・演出:イトウシンタロウ

  ◎5月6日 19:30(90分)下北沢駅前劇場

  え~個人的に「上野パンダ島ビキニーズ」を観劇して以降1ケ月以上

  映画とかはチラホラ観ていたのですが・・・。

  観劇再会の1作目はナイスストーカーさん、笑って来ました。

  何気にOFFOFFかと思っていたら、駅前劇場でした!

  しかも満席で、人気が上がって来たのか?嬉しい限りです。

  川本真琴から始まる客入れの曲で、期待が高まる中

  イトウさんの青春恋愛世界が始まるのでした。
                  ・
  蛇足

  久しぶりの下北沢、また色々変わってましたね~

  久ぶり過ぎて、フライヤーも色々GET出来たので、

  また観劇ペースを少しずつ上げて行きたいと思います。

  丁度1年位前から、ブログ書けなくなって、UPしてない作品があるけど

  最悪、ロ字ックの本多劇場公演までには書きたいなぁと思ってます。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

 今回の舞台は、ノストラダムスの大予言がもう懐かしい1999年。

 ウサギ年で携帯電話が11桁になった年。

 地球滅亡前に告白するか?しないかの女の子達。

 そして、2017年7月の公園のベンチ。

 予言の言葉を信じて運命の美少女を待つ男の子のお話。

                     ・
 <登場人物>

 ○1997年
  ・光(山本光さん)   ・・・口調がキレ気味のJK。実は兄貴が大好き。
  ・萌子(池田萌子さん)・・・光と仲良しな近所のJC。真面目な性格
  ・仁(南米仁さん)   ・・・光の馬鹿兄貴。萌子ちゃんの成長にドキドキ
  ・男子生徒(大森翔吾さん)・・光の同級生。光に好かれていると勘違い中。
  ・帯金(帯金ゆかりさん)・・・光の同級生で元気な女の子。

 ○2017年
  ・イグロ(イグロヒデアキさん)・・・1999年の予言に従い公園来るモテない男。
  ・美少女(帯金さん)・・・・予言者で、イグロの運命の人。

 ○予言コント(?)
  ・藤本(藤本沙也香さん)・・・・佛淵が好きな女の子。人類滅亡を阻止出来る鍵。
  ・フジタ(フジタマコトさん)・・・・予言者。人類滅亡を予言。
  ・佛淵(佛淵和哉さん)  ・・・・藤本さんと結ばれる事で人類滅亡を阻止出来る男。

                         ・

  「予言は、予言を伝える事で他者の行動が変化し、予言は阻止される。」

                         ・

  ノストラダムスの大予言7の月が近づく中、同級生男子から話を聞くヒカル。

  思いついたように恋愛相談を持ち掛ける。

  良く会って、それなりに毎日話して、悪くない相手

  でも告白したら「その先」へは行けなくなる相手、そんな禁断の愛の話。

  男子生徒は自分の事だと勘違いするが、実はヒカルの兄の事。

  自宅に帰ると兄には馬鹿にしたような話かたしか出来ないヒカル。

  しかし、久しぶりに現れた近所の後輩JC:モエコの登場でピンチが始まる。

  馬鹿兄貴はモエコの「大きな成長ぶり」をガン見しながら挙動不審。

  モエコは地球が滅亡するかもしれないから・・・、

  それが本当の理由なのかは解らないが、真面目な自分を変えようとする。

  ヒカルの兄を誘い出し、意味深な言葉+KISS顔で翻弄してくる。

  そこへヒカルが現れたり、電話をして阻止してくるのだが、

  モエコに「ハッキリして下さい」と釘を刺されるのでした。

                          ・

  一方、相手も解らない「運命の人」の電話番号からLINEを送る男。

  一方通行のLINEを送ると、運命の場所。

  公園のベンチに座るイグロヒデアキ

  そこへ現れた予言者の帯金さん。

  帰ろうとするイグロに予言パンチを浴びせながら、言葉巧み絡んでくる。

  運命の美少女を待ってるというイグロ。

  私がその運命の人、人類滅亡を阻止する為にやってきたと言う。

  2人の会話の最中、運命の人からかかって来る電話。

  イグロはなぜか電話を取らないのでした。

                          ・

  劇中で例えも含めて挿入される予言者コント?(笑)

  予言者フジタは人類滅亡を防ぐ為、佛淵に藤本さんと付き合うよう勧めるが

  佛淵は、フジタが好きだと言い、フジタは口では拒絶するが抱き合う2人。

  結局2人はちょっと付き合うが、人類滅亡阻止の為、

  ここからは藤本さんと愛し合う運命だと佛淵に別れを告げるフジタ。

  しかしそれでも拒む佛淵。

  藤本さんは、2人の酷い仕打ちが嫌になって崖っぷちまで来てしまう。

  自殺を止めたいのか?止めたくないのか?フジタの心無い説得に崩れる藤本。

  果たして、滅亡から人類は救われるのか?
                          ・

  1999年。

  一緒に座った男女が結ばれる・・・・そんな噂レベルのベンチ。

  モエコに呼び出され、翻弄されて、ベンチで逆に覆いかぶさられる馬鹿兄貴。

  そこへヒカルが現れるのだが、

  世界の滅亡のよに真っ赤に染まる西の空。

  夕陽のせいなのか解らないけど、世界は結局滅亡しないのか?

  モエコにとって、今その瞬間が終わったように、急に覚めた態度に戻る。

  ちょっと馬鹿でカッコイお兄さんを誘惑しただけと言って、帰っていく。

  一方、ヒカルはもしも(if)の話を兄貴に投げかける。

  にアタシ(みたいな女)から好きって言ったらどうるすか?

  馬鹿兄貴はすんなりお前みたいな可愛い女なら、当然取るとアッサリ答える。

  ヒカルに付きまとっていた、キモイ同級生男子に兄弟そろって拒絶するのでした。

                           ・

  残された男子生徒・イグロ。

  彼を追いかけていた元気な女の子、ユカリちゃん。

  彼女は予言を残す、本当の人類滅亡はもっと先。

  イグロには可愛い運命の美少女が待っていると電話番号を渡すのでした。

                           ・
  そして、2017年。

  運命の人からの電話を無視するイグロ。

  途中から思い出していたから取らなかっただけみたい。

  結局イグロくんはユカリちゃんと付き合うしかないのだ!

  イトウシンタロウさん(=イグロさん)と帯金さんの運命の2人は

  今回もメデタク結ばれるのでしょうね・・・スマホの中の予言通りに♥     

  一か月ぶりの観劇でしたが、まさにイトウさんの作品が堪能出来て笑った。

  イグロさん帯金さんの一方的な恋愛感はもう定番ですね、好きです。

  イグロさんの学生時代がちょっと体型的にピント来なかったで今回は騙された。

  ヒカルさんの「キレデレ」と言うらしい可愛さは今回も健在。

  流石に、貫録がついてきてる感がありますが、素直じゃない可愛さですね。

  ロリコンの全てでも好演してた仁さんの馬鹿っぷりと

  狼狽ぶり、そっちなの?とか、あのワザとらしい展開が凄い似合います。

  しかも全然カッコよくない所がまた良い良い。

  モエコさん可愛いですよね~、成長(胸とか)の行と幼い怪しさについては

  白勢未生さんや、やっぱりナイスストーカーと言えば・・・秋月愛さんを思い出す。

  イトウさんが好きな女の子と作る舞台だから、

  定番のキャラ設定ポジションは、受け継がれていくんでしょうね。

  個人的には、歴代のロリポジション女優さんの共演とか企画して欲しいです。

                          ・

  今回は別世界に飛んでいた、藤本さん・フジタさん・佛淵さん

  いや~藤本さんVSフジタさん面白かった。

  フジタさんのワザととしか思えない追い込み方!

  まあ予言した時点で不発なわけだから達成してるとはいえねぇ

  クスクス笑ってたんだけど、藤本さんが崖から飛び降りかねない瞬間

  「海が汚れる!」って止めた台詞には吹いたね~

  その後の、私じゃなくて良かったと思うだろうけどとか冷酷な追い打ちも素敵。

                          ・

  本当に劇団というかユニット名には抵抗する人居るかもですが

  可愛らしいデートにも使える作品だと思います。

  シアターKASSAIとかでアイドル系女子が演じるにもいいと思う。

  その場合、私は観に行かないけどね~(笑)

  藤本さんの可愛らしさが解る舞台でもあると思います。

  最後、舞台が兎(年)のスマホカバーになってる理由が解ったり。

  まだ、5月だからラストシーンは7月の出来事の予言だって所もしゃれてます。

                           ・

  駅前劇場からもっと大きな所へ進出して欲しいですね。

  DVDも購入しましたが、今度はパンフとか作って下さい

  山本さんとかイグロさん、常連さんの対談とか読んでみたいです。

  神宮寺さんがモテモテなのも観たいし、みなさんのやりたいポジションとか

  アンケート取って、1公演位シャッフルするのも楽しそうです。

「少女ミウ」~M&Oplays~作・演出 岩松了

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「少女ミウ」~M&Oplays~作・演出 岩松了



  ◎6月3日 14:00(2時間5分)ザ・ズズナリ

  岩松さんのM&O公演は出来る限り観たい作品の一つ。

  小劇場では「拓悦とお岩」以来、主演が売り出し中の黒島さん

  でも客席はたぶん、俳優さん目当ての女性客が多い感じ

  D列とちょっと前過ぎて、ちょっと違和感のある高いレベルの舞台に

  白いテーブルと中央に花が飾られたセット。

  開始される意味が解るのですが、手前の客席と同じGLの世界と

  高い所舞台は、カメラのシャッターのように上下左右で開閉される

  過去とTVの中の世界に別れている、考えられた2段階世界。

  そんな中、タイトルから想像してなかった物語が始まりました。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



 STORY

  悲劇から6年、いや7年経過した避難指示区域内の森の中の家。

  ミウの前に現れた、初めて会う母親の違う少女。

  彼女が帰った後、

  妊娠中の姉、母、義理の兄、が拳銃による心中が展開される。

  少女だけを残し、姉の血が、白いテーブルからしたた落ちる・・・・。

                      ・

  事件を起こした会社の代表者。

  かれが失踪した後、避難指示区域の他人家に住んだその家族達。

  消えた主人との婚前旅行で歩いた森ににた場所む事を決めた母

  主人が帰って来るを願っていたのか?

  向かいの赤レンガの家に出入りする謎の男。

  家の玄関へ石を置いていく不気味な行動。

  ある日、主人が他の女性との間に作った子供、ユーコがこの家に来た日。

  計画されていた悲劇が、少女の世界を固定したようだった。

                      ・

<出演者>

  黒島 結菜さん(少女ミウ)・・・一人残された少女、TV番組で成長を追われる。

  堀井 新太さん(広沢)  ・・・ジャーナリストかアナウンサー、ミウを追いかける。

  川口 覚さん(吉岡・部長)・・・ルンバを抱く、チャライ部長。

  富山 えり子さん(秋山・家政婦・栃木)・・・時に丸いスタッフ、道化役が素敵。

  金澤 美穂さん(ユーコ)・・・ミウの腹違いの姉妹、ミウ同様、TV出演する野心家。

  篠原 悠伸さん(義兄・山内)・・・心中で母と妻を撃ち、最後に自害する。

  新名 基浩さん(大竹)・・・ドラマ部へ異動した企画担当、広沢のドラマを企画中。

  藤木 修さん(運転手・安西)・・・落ち着かないTV曲AD、基本落ち着かない役。

  岩井 七世さん(姉・小田切)・・・ミウの姉、そしてTVの女性インタビュアー。

  安澤 千草さん(母・宮本)・・・寂しげなミウの母。そして派手なライターっぽい

                      ・

  TV曲では復興と共に、少女達の成長を追っていく企画を始める。

  部長がどこからか連れて来たユーコと、ミウ。

  広沢に好意的なユーコ、口数も多く、仮設住宅に住んでいたハズなのに、

  ミウの記憶を自分のものとして、大衆に訴えかけて人気者になっていく

  一方、ミウはなかなか口を開かない、インタビュー形式の番組の中、

  少しづづ当時の事を思い出しながら、過去が舞台で展開されていくのだが

  恐らくそこはインタビューで答えていないと思われる。

  少しずつ話始めるミウにも応援する大衆が増えて来る、

  一方、ユーコは人気もあるが、捏造している過去への批判も増えて来る。

  ミウは一見明るくなっていくが、復興していくNEWSに関するコメントも

  どこか他人事・・・・ワザと修正するような発言でTV側を困らせる。

  ユーコが演じる「大衆が望む被災者少女」を部長は中心に進めていく

  逆にユーコはもう終わりにしたいと言い始め、部長や宮本に引き留められる。

                      ・

  ミウにのめりこむ広沢。

  2人の悪い噂が流れ始め、当初の企画を担当して現在はドラマ部の大竹は、

  広沢をモデルにドラマの企画を提出していた。(優しいドン・キホーテだったかな?)

  広沢がトイレに忘れたハンカチを届けに来る大竹。

  捨てたと言う広沢、そのハンカチはユーコが広沢に渡したモノ。

  あの心中の日、玄関へ石を置いて逃げた男が落としたハンカチだった。

                      ・

  ドラマの設定を考え始める大竹。

  その奥では、妊娠中のミウが鍋の準備をしている。

  避難指示解除になっても人が戻らないアノ家?で誰かを待つミウ。

  そこへ帰って来る広沢。

  これからの話をしながら、ワインを傾ける2人。

  そして、足りない者を取りに行く広沢(行かせたのでしょう)

  その間に拳銃が入っていた同じ場所から薬を取りだし、広沢のワインへ入れるミウ

  あの日のように窓の外を眺めるミウ、椿の花が見えるとは冬らしい(夕食が鍋だし)

  あの日は、羽の生えた奇形の雲、不気味なカラス、向かいの不審な男が見えた窓

  広沢は母がここに住むと言い出した事を知っていた。

  復讐したい一家を観察していたのかは解らない、

  ワインを飲んで暫く、苦しみだし動きを止める広沢。

  周囲の復興ではなく、目の前だけが自分の世界だと言うミウ。

  その世界を終わらせたのか、やり直せたのは、ドラマの中の話なのか?

  物静かに立つミウ、母親の血がそうさせるのか?舞台のシャッターが閉じるのでした。


  岩松さんが震災関係の舞台をするとは正直驚きでした。

  個人的に福島の関連は知識が多いので、桜が咲いてみんな観に来た(夜の森)

  洋上風力発電とか、点在する知識を並べただけの感じが少しムズムズしましたが

  結末は、ヴーンと心に違和感が残るような好きな終わり方でした。

  あの部屋は2Fらしく、やっぱり岩松さんには階段が必要なんですね~(笑)

                       ・

  国民傘は観れ無かったんですが、危険な雨から国民を守る傘置き場を設置する

  という話だったらしく、その直後の震災で放射能が降った事に驚きつつ

  現実の悲劇に、台詞が追い付こうとする恥ずかしさを表現したかったそうです。

                       ・

  本物の中に居たミウが語らず、それを編集して伝える外部のユーコ

  ユーコの真実は関係なく、発言に感動する民衆の感動は本物だという部長。

  台詞のが生き物のように変化して、意味も変質していく、

  ユーコの恥ずかしさというか気まずさと重圧(罪悪感でも良い)かキモかな?

                       ・

  広沢とミウの最後は大竹の台本の中の話か?

  もうミウを切り捨てる部長の会話から、現実の時系列でも取れる虚ろなシーン。

  想像だけど、母があの屋敷に逃げた主人を終わらせて、そこへ住み始めたの

  ではと思います、母と同じように、この家に来たミウは、広沢への復讐を終える。

  姉夫婦は避難解除前のアノ家で済んでいたから、生まれる子供の不幸も考え

  母と一緒に逝ってしまったのでしょうけど、ミウもそうするのかな?

  せっかく心中で、ミウを悲劇のヒロインとして世間で生きていける状態にした

  家族の思いを汲み取れるのは変わらないけど、彼女の語る言葉は意外と生死

  いずれか寄りなのか解らない雰囲気でした。

                       ・

  富山さん新名さんのコンビは楽しかったですね。

  岩松さんの難解なセリフを上手く伝える雰囲気があったし、富山さんの雰囲気

  パワーは凄い存在感でしたね。

  ルンバ部長も秋山と栃木に踊らされて、不思議なキャラが面白かった。

  主演の黒島さん、難しい役だと思うけどクールに真摯に好演されてました。

  偽伝・樋口一葉に出ていた満島ひかりさんのように、小劇場なんだけども

  一人厳しさを背負っていた感じがします。

  まぁ、アロッタは周りのレベルとの差が大きかったので、今回は脇もしっかり

  したメンバーですから、贔屓目になっているのかもしれませんが

  顔小さいし鼻も高くて、中学生的な少女でしたね。

                       ・

  怪しい背景が沢山、やっぱり愛は相手を殺して完結してしまう。

  岩松さんの感性は不思議と、面白く思える自分が本当に不思議です。

「たとえば君がそれを愛と呼べば、僕はまたひとつ罪を犯す。」~シベリア少女鉄道~

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「たとえば君がそれを愛と呼べば、僕はまたひとつ罪を犯す。」~シベリア少女鉄道~



  作・演出 土屋 亮一


  ◎6月3日18:00(2時間)赤坂RED/THEATER
    
  土屋さんがTVの仕事も多いので、REDシアターなんて

  業界向けな場所でやられてるのでしょうか?

   毎回観ると、少々飽きてしまう所もあるので久しぶりの観劇。

  篠塚さん、加藤さんが出て来るとホッとしますね~

  そして、年齢が重ねた事が凄~く実感してしまいます。(笑)

  ラブリーヨーヨーの名前がまだ残ってるのが嬉しいです。

  再演あるのかな?

  今回も大きなネタフリとしては、昼ドラ風の恋愛物語から始まるのでした。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



【START】

  夜の海岸。

  ワン切りで呼び出された彼女。

  何のようか尋ねると、指輪の入った小箱を隠し持つ彼氏。

  まさかプロポーズ?と言う彼女の言葉に怖気づく彼氏

  ただ会いたいって事じゃダメかな?と告白出来ずに座る彼氏。

  ~そう、ただきっかけを待っている~


 <登場人物>

  里山 雄一(加藤 雅人さん)・・・高校教師だったが、生徒の自殺で突然実家へ戻る。
  澤井美奈子(篠塚茜さん)・・・相談なく雄一が居なくなり、姉の病気もあり職場結婚。

  澤井啓一郎(浅見 紘至さん)・・・美奈子の夫、金で彼女を縛り、秘書と不倫中。

  西宮可奈恵(濱野ゆき子さん)・・・美奈子の姉、謎の病気で長期入院中。

  西宮 優奈 (小関えりかさん)・・・美奈子の妹、金の話をするとビンタしてしまう。

  高城 瞳(葉月さん) ・・・・雄一に言い寄っていた生徒、自殺事件の後、転校する。

  牧村 えり(川田智美さん)・・・澤井の秘書、実は澤井を手にいれたいと画策する。

  坂田 聡太(吉田友則さん)・・・可奈子の主治医。おっぱいとストレツチャーが好き

  東 まゆみ(風間さなえさん)・・・看護師、帽子を見れば美奈子と声をかけてしまう。

  北野 杏子(佐々木ゆきさん)・・・雑誌記者、自殺事件の真相を探り始める。

  吉住 剛史(大石将弘さん)・・・元刑事で自殺者の兄、拳銃を自殺に使われた。

  吉住 明良(川井檸檬さん)・・・自殺した生徒、小説家志望も瞳と雄一に嫉妬してた。

  山田 一(安原 健太) ・・・・謎のウエイター、そこにでも現れ、上着をかける。

                           ・

  序盤のフリのSTORYは一応、冒頭の5年後。

  病気の姉の治療費もあって、職場の同僚だった啓一路と結婚した美奈子。

  カゴの鳥として、貞淑な妻を強いられていたのだが、

  ふと思い出の海辺に来ると、雄一と再会。

  思いは変わらないまま、時々会って体を求めあう関係になる。

  合図は非通知のワンギリ電話。

  その不倫の気づいた夫・啓一郎はワザと離婚届けを美奈子に預け、釘を刺す。

  一方、別の学生自殺事件を契機に、記者の北野は5年前の自殺事件が

  殺人ではないかと、兄かから探りを入れ始める。

  雄一は美奈子に再度プロポーズをしようとするのだが、

  タイミング悪く、長女・可奈恵が倒れて、待ち合わせ場所に行かない美奈子。

  長女・可奈恵の病気が悪化。

  美奈子と雄一の復縁を望む可奈恵は、高額な海外手術を避けて今の病院で

  手術をしようと、雄一に手術同意書を書いてもらい手術を始める。

  美奈子は海外手術の費用の為、そして、雄一の彼女として現れた瞳の事もあり

  雄一と別れようとするのだが、未練が断ち切れない。

  雄一と瞳の真相は、自殺した明良がノイローゼ的に雄一を拳銃で殺そうとするが

  瞳が彼を妨害し、事故的に彼を撃ってしまうという真相。

  瞳を守る事を考える雄一だが、美奈子への思いをこちらも断ち切れない。

                           ・

  で!

  ネタとしては、切っ掛けでみんな同じシーンを繰り返し始め

  シーンがめちゃくちゃになっていく。

  雄一・・・愛と言う言葉で罪を犯し、あるポーズでキスしてくる、誘われると抱く

  美奈子・・・電話で海へ向かう、鳥と聞いて回想シーンからはしゃぎ始める。

  啓一郎・・・何かを閉じると、ただの男女の仲として抱き始める。

  可奈恵・・・抱きしめられると泣く、悲しそうな人の頭を撫でる

  優奈 ・・・金の話をする人をビンタして、金じゃないと言う

  瞳 ・・・ 愛と聞くと、だれかを殺そうとする。そばにいる回想で何か被る

  えり・・・ 誰かの落とし物を拾ってポケットへ、脱げと言われると上着を脱ぐ

  聡太・・・先生の声でストレッチャーで運ぶ、上着を脱がせて聴診始める。

  まゆみ・・いい天気でカーテンを開ける、病気と聞いて深刻に話始める。

  杏子・・・手を叩かれると、慣れていると言う

  剛史・・・水を掛けられると、弟に話したサッカーでの思い出を再現

  明良・・・面白いと言った人のものを奪って破り捨てる。

  山田・・・ワインを注ぎ、上着をハンガーにかける。

                          ・

  上手く言葉を選んで、かわそうとする人。

  思いがけなく飛び出して来て、バッサリ話が飛んでしまう人。

  正常な人物は高い舞台の上へ逃げ、舞台の下では何かを繰り返す人々。

  この物語を終わらせるには、下の地獄に居る美奈子に指を届けるしかない!         

  そんな困難な状況から、雄一の指輪が、瞳の当日券看板の上に乗り落下

  ウエイターの銀盆、えりの上着、ウエイターのハンガーに吊るされ、

  カラーコーンの片方を瞳が被るとスーッとえりの上着が移動して・・・・・

  はしゃいでいる美奈子の手の中にピタッと収まるのでした。


  雄一のバグが序盤から時々現れ始め、中盤からかなり崩壊し始める。

  ここからがかなり長くて、辛いし、どう落とすのか少々心配になりました?

  終盤、まゆみだったかな?繰り返して壁にぶつかる所とか

  繰り返すだけのゾンビ状態の舞台下が、ロメロのゾンビ状態になって

  最後、看板に指輪が乗った瞬間、オチはみんな解ったとおもうけど

  ピタゴラスイッチの如くの結末で、見事に落す事に成功するから

  評判はいいみたいですね、まあ見事とは思いますが

  やっぱり2時間は長いですね~

  90分位で、後半30分位の崩壊がスピード感あって理想かなぁ

  「ここでキスして」のエラー展開にも似てて、懐かしく思いましたよ

  意味ないかもしれないけど、

  個人的には裏設定として雄一が保菌者として、

  雄一の目の前でフライヤーにある手旗信号のポーズを取ってキスされた

  人から感染していくような展開する法則があったりすると面白いかも?

  最後のピタゴラ展開も、ドキドキ感をUPするのに、途中で止まってしまい

  動かす為に、考えて台詞を誰かに投げかけたり

  美奈子を動かすのにワンギリして、何回かチャレンジ・失敗の上成功

  そんなドキドキ展開があっても良かったかな?

  残酷な神が支配する、で拝見した怒涛のスピーディな終盤が最高かな?

  役者さん、常連さんが多くて安定しているのですが

  質感が一緒になってしまうので、新鮮さが欲しい気がします。

  面白いし、他に無いテイストなので

  また、タイミングがあれば拝見したいです。

「おうちにかえる・オブ・ザ・デッド」~サムゴーギャットモンテイプ・ソリッド~

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「おうちにかえる・オブ・ザ・デッド」~サムゴーギャットモンテイプ・ソリッド~


  作・演出:山並 洋貴さん

  ◎6月34日 19:30(80分)@東中野RAFT

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


  8月公演の「NAGISA巨乳ハンター」も楽しみなサムゴーさん。

  ソリッドと銘を付けての公演は、ホラーで硬派な会話劇でした。

  山並さんの腰の低い空調心配トークが織り込みつつ

  ペンションオーナー夫婦役の2人が会場を案内してくれます。

  フライヤーでは

  「先輩へ~、」で始まるUターンした女性から東京での先輩OLへ

  ジビエ料理の美味しいペンションへ山登りに誘う手紙の一文。

  舞台は、そんな3人が宿泊した初日に起こる悲劇?です。


 STORY

  雨で登山に出れなかったお客さん。

  オーナーは下手なオカリナでお客さんをおもてなし、奥さんは笑って窘める。

  憂いを帯びた女性とオーナーの2人っきりになると顔を近づけ、不倫の相談。

  5,000円のマツタケ狩り、もとい「山菜撮り」を背中に手を回して受付する。

  そんな夜、取引先のカズコさんが、車が脱輪して立ち往生していた東京の兄妹を助け

  レッカー会社へ連絡する間、雨宿りに現れた事で、世間が崩壊していく。

                           ☆
<登場人物>

 ・キノエ ノボル(安田侃司さん)・・・脱サラしてペンションを経営。現在不倫中!(猟銃所有)
 ・キノエ サキ(澤妙さん)・・・ノボルの妻、世話好きそうな女性、ジビエ料理がお勧め!
 ・ミズカミ ナツミ(杏さん)・・・常連の宿泊客=ノボルの不倫相手。チョット昼顔(上戸彩?)
                       
 ・ハルハラ アイ(カンボさん)・・・東京で心を病んで、Uターンした元気な女の子。
 ・アオイ ミスズ(平島茜さん)・・・アイの東京の先輩、山好き。アイに呼ばれて登山へ来た。

 ・スエタケ カズコ(五十里直子さん)・・・ペンションへ食料等を届けてくれる町の商店の奥さん。

 ・サガラ ナオト(大森翔吾さん)・・・山で車が脱輪し、カズコに拾われた東京の大学生。
 ・サガラ カナ(杏奈さん)・・・ナオトの妹、片腕に包帯を巻いており病気らしい・・・。

                          ☆

  東京ではデモか何かで暴動が起きているらしい、

  山奥のペンションではTVも見ない日常だから、詳細を確認していないが別世界ではなかった。

  サガラ兄妹の会話は深刻で、母親を置き去りにして逃げて来たらしい、妹は母に噛まれたらしく

  「感染するよ・・・」と兄や他の人達を遠ざける態度。

  明日、病院に行こうと言う兄ナオト。若いナオトが新鮮なアイはナオトを飲みに誘って大はしゃぎ

  理由は言わないが、大学も続ける見込みがなく、帰る場所もなさそうと言うナオト。

  ナオトを気に入ったオーナーも、ペンションで働くよう勧める、舞台から見えない食堂で進む話。

  リビングでは包帯を巻いた左手に力が入らず、黙っているしかない妹カナ。

  心配して現れたサキに、子供の頃、ナオトと行って迷ったホタルを見に行く話をする。

  近くでホタルが観れると言う話を聞くと、一人になった際、ふらりと外へ出ようとするカナ

  タイミング良くやってきたナオトに止められ、続いてやってくるアイ。

  ここで生活するよう勧めるアイ、カナを抱きとめた際に肩を噛まれてしまうのだった・・・。

                            ・

  レッカーは山道の倒木で塞がれてしまい、来る事は出来なくなってしまう。

  東京から来る連絡、連絡を返すと繋がらないと不安になるミスズ

  ネット上では本当かどうなのか?暴徒と化した人々の映像が流れ、人間でないような人々と

  それを狩る人のグロテスクな映像も流れ始め、ペンションの小さいTVで情報確認を始めるカズコ。

                            ・

  一方、不倫の2人は、我慢出来ずに夜の松茸狩りに出かけてしまう。

  その場面を目撃したカズコは、夫を探しに行こうとするサキを色んな理由で止めよとするのだが

  ドアを開けると、どこからか聞こえるオカリナの音(笑)

  TVの報道もあり不安な気持から、夫を探しに出かけると・・・戻って来るサキ、そしてノボル。

  オカリナで何しよとしてたの?あんな・・・

  そして部屋を出て行くサキ、追って入ってくるナツミ、結局は妻を取るノボルだが

  台所では、大きな破壊音・そして猟銃の銃声が響く

  停電になってしまい不安がるカズコ、ミスズ。

  そこへやって来た、ナオト。

  アイとカナは部屋に居ると聞いて、助けに向かったカズコ。

  入れ替わりに入ってくるノボル、奥さんが猟銃を持ち出して停電にさせてしまったと謝る。

  そしてまた出て行くと、暫くして入れ替わりで帰って来るカズコ。

  ナオトに「部屋に居たのはカナちゃんだよね?」と尋ねると

  「ボクノ大切な人です。」と、頷くナオト。

  噛まれたのか?右足を抑えているカズコ。

  震えて上手くボタンが押せないと、カズコにスマホで息子の携帯へ電話を頼む。

  電話は繋がったけど、母親の声じゃないからか、切られてしまいリダイヤルでは応答なし・・・

  「息子の寝顔を見たい」そう言って車で帰ると言うカズコ、途中で歩けば朝までに間に合うと

  猟銃を探しに行くナオト、別室で破壊音とまた銃声が成り、夜が過ぎて行くのでした。

                             ☆

  2週間程度した昼間のペンションに居るサキとミスズ。

  もう鹿肉は飽きた~というミスズ、電気も復旧し、ドアには赤い×が塗られてた。

  山頂の山小屋に避難した、サキとミスズ。不倫相手のナツミを一緒らしい・・・

  不倫発覚後に姿を消したノボルは、鹿を撃っては小屋の前に置いて行ってるらしい

  町もスッカリ感染しているらしく

  「やっぱり感染源はカズコさんなのかな?私が止めればよかったかな?」というミスズ

  特に希望も悲観もなく、幕が閉じるのでした。


  題名からしれゾンビ系だと思っていたから、

  最初から感染してるカナの動向を気にしながら、ゆっくり進んでいく東京での感染の事実。

  舞台の流れが、じわじわと期待感というか、発症するのか?を待ってるワクワク感が良い

  それでいて、発症する所、ゾンビ(ではないかもしれない)は見せないし、

  (感染=死人ではないかもしれません)スマホで見る残虐なモノは「人間の感染者狩り」

  人間の方が単純に噛み付き暴れる感染者よりも、もっと残酷なんだとも思えますよ~

  サムゴーさんだから、当然面白い下ネタもあるのですが

  全体として、凄い良い会話劇です。

  特に舞台上で見えない部分、それを見せる(伝える)台詞や、物音音が良いよね

  ガラスの割れる音、銃声、外からの襲撃やカナの発症も考えたけど奥さんの仕業であり

  最後のシーンはカナかアイで、それの後始末をするナオトの銃声かもしれない

  でも、後日シーンで2人が、「まだ生きてるかもしれないから気を付けて」と言ってるので

  殺されてないかもしれないし、感染者は最後弱って停止してしまうのかもしれません。

  戻って、見えない所で展開されるナオトがアイに絡まれる所、ノボルもアイに絡まれる所

  第三者がサキに伝える事は寂しさであり、ナツミに伝わるのは嫉妬として笑えるし

  笑えると言えば、オカリナで何を?どこに?とかの部分が緊張と緩和に凄い効果的でした。

  夜の松茸狩りに向かう前の会話が馬鹿馬鹿しいので、一瞬ホッとするんですよ。

                               ・

  フライヤーの文面が導入の手紙だったり。

  タイトルの「おうちにかえろう」は母親の元へ帰りたいサキの事かと思っていたけど

  感染して意識が亡くなる前に子供に会いたくなったカズコの事なのかなぁと思うと上手いね!

  少しだけ温かい意味にも思えてしまいます、最後の2人の会話が重くないのも一因かな

  カズコさんは果たして、息子に会ってから発症したのか?

  ナオトはどこに行ったのか?山小屋に居るかもしれないし、2人の部屋に居るかもしれない

  最近のゾンビ映画って怖いだけじゃないのが多いですよね、

  それに近い作品ですが日本のホラーの伝統である見えない恐怖が上手く融合してて

  しかも、怖さ少な目な日常系の作品として稀有な良作だと思います。

  流石、山並さん!新しいと思いますね、8月楽しみです。

  でもRAFTじゃ即完売かなぁ?今予定が直ぐ決められないのですが、困ります。

「逮捕(仮)」家Ver~ろりえ~作・演出:奥山 雄太~

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「逮捕(仮)」家Ver~ろりえ~作・演出:奥山 雄太~



  ◎6月23日 20:00(70分)ギャラリースペースしあん


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


 この年の八月、師匠はおんなのこをいじめて、逮捕されてしまった~

 かつて、シアターグリーンで「師匠の部屋」という企画で行われた作品の再演

 昔の記事を見ると中井さん批判と共に、あんまり人が居なかったみたい・・・

 個人的には面白い作品で、ギャラリーしあんで公演は場所的に良い良い

 ろりえメンバー0人の中、前回のヒロイン「洪 潤梨」さん出演

 直前にノーメイクス辞めて女優に進むと宣言もあり、最初がこれでいいの?

 いや、もう応援したい気持ちですよ、ホント。

 斉藤可奈子さんが手伝いに来ていて、ちょっと嬉しい中舞台が始まりました。



<参考:初演記事>


 STORY

  ある高座の日、下げの部分で言葉に詰まり、オチを言えない噺家。

  「お時間です」の一言を告げ、高座を降りるとそのまま高座に上がる事は無かった。

                      ☆

  落語家、満腹亭の師匠の部屋から悲鳴が聞こえる。

  兄弟子が駆けつけると、服をはだけた女性(奥さんの妹ユミ)

  警察官のフルタが呼ばれ、師匠は暴行容疑で逮捕されてしまうのだった。


 <登場人物>
  デシオ(安藤 理樹さん)・・・前座の末の弟子。逗子出身で本名:ズシオ
  アミ(岩田 恵里さん)  ・・・師匠の妻、元ロック座のストリッパー
  ユミ(洪 潤梨さん)   ・・・アミの妹、元々落語好きで姉を頼って上京。
  フルタ(橋口 勇輝さん)・・・ウザイ警察官、離婚して娘と月一の面会が楽しみ。


  容疑は認めるも、何も話さない師匠。

  取り調べに時間がかかり刑が確定するのもいつになるのか?

  トラブルに得意な笑福亭の奥さんから、アドバイスの電話と麦茶が届く

  兄弟子のアニデシオ・アニデシオ1・アニデシオ2の三つ子達は

  実家の沖縄に逃げるように帰ってしまった。

  少し落ち着いたおかみさん(アミ)とデシオだったが1週間後には一門会の予定が!

  アミが1時間ストリップしよかとノリノリになる所で、フルタが現れる。

  デシオの落語にめんどくさいツッコミをするフルタだが、1目で落語を習得


  天才的な話芸を見せ、おかみさんのオッパイにも釣られたフルタは

  兄弟子3人の代わりで一門会へ出る事に・・・

  練習の成果と実際のリアルさが加わったフルタの「子別れ」×3回と

  おかみさんのストリップで一門会は無事終了。

  祝杯を挙げて、BLみたいな絡みをするデシオとフルタ。

  おかみさんは疲れて寝てしまったいた。

                         ・

  ふと現れる妹ユミ。

  忘れ物(ピアス)を取りに来たという、気丈に振る舞っていた姉・アミだけど

  謝罪しつつも「死ね」と思うような心もあって、慟哭してしまう。

  気を効かせて、フルタがアミを飲みに連れて行く

  ユミと2人きりになったデシオ。

  ユミは元々落語が好きで、姉に演芸ホールを教えたの私

  先に好きになったのは私なのに・・・・そうつぶやくユミ

  (ストリップ後に演劇ホールで寝てたから師匠と出会った姉)

  ユミになぜ満腹亭なのか聞かれたデシオ。

  小さい頃から友達も少なく、親に貰った落語のテープを何度も聞いていたデシオ。

  落語家を目指して初めて寄席に向かい、一番面白い人に弟子入りするハズだった。

  途中でカツアゲあれて、隠してたお金でトリに滑り込んだデシオ。

  そのトリで現れたのが満腹亭師匠、あのテープの声そのものだった。

  話が終わると、ユミはあの日の事を話始める。

  師匠は部屋で練習している様子だったが、下げになると必ず止まってしまう

  マズイ所を観てしまったと思った・・・そして。

  思い出したからと言って、師匠の座布団の上で、ユミは師匠にされた事をするユミ

  デシオ覆いかぶさり、下を這わせて、股間をまさぐり始めるのでした。

                         ・

  師匠の刑が確定し、落語協会からは破門。

  おかみさんは当然離婚。

  フルタは転勤が決まり、娘が海外へサッカー留学が決まり空港へ送りに向かう。

  デシオも師匠以外の人の弟子になる気は無く、実家の逗子に帰る事に

  荷物整理中、アミと田舎に帰る事にしたユミが現れる。

  「初めてだったんです」と最後に告白してくるユミ

  「初めてがその、強姦とは・・・」と戸惑うデシオだが「イヤ、あなたとが初めて」と言う

  混乱するデシオ、

  師匠はデシオみたいに立たなかったと、そして、最初に好きになったの私なにの・・・

  悔しかったと告白するユミ

  でも、師匠は認めてるのに!嘘をつく理由はないと一瞬否定したデシオだが

  ハッ、と気が付いたデシオ。

  「お時間です」とお辞儀をしたユミはアミと帰っていくのでした。

  初演と比べて、シリアスな舞台になってました。

  初演は当然ろりえのメンバーがテンポ良く、抑揚の少ない会話をする雰囲気もるし

  徳橋さん、小倉ケントさん2人の若さと軽快さが全体的に面白い印象となってました。

  今回は岩田さんのアミも大人っぽいし、安藤さん、洪さんの演技も良かった事

  奥山さん自体、作品ごとに成長してきたから、(最近感動作多いし)経験上積み上げた

  演出のなせる業かなと思います。

  今回のフルタさんが元気キャラなので、ちょっと違和感がある部分もありましたが

  小倉さんと比べて観てしまったかなぁ?キャラとしてはちゃんと成立してました。

  まぁ、師匠は落語を終わらせたかったのだと思うけど、周囲への影響を考えるとね

  違う方法もあったんじゃないかと思います。

  拒否しない理由は、ユミの気持ちを昔から知っていたとか?他にも理由がありそう

  洪さんと安藤さんの終盤は結構淫靡な感じが良く出てました。

  初演と違って、部屋の中から見ている感覚も新鮮でした。

                            ・

  終演後、ろりえ初の物販があってビックリしましたよ!

  初演のDVDと今回の上演台本(CD付)、そして前回公演(家族物語)DVD予約

  ろりえの映像なんてNHKの渋谷JK内で行われた、コーヒー以外なかったので

  喜んで全部購入してしまいました。

  ツイートしましたが是非「三鷹の化け物」か4人娘が勢ぞろいならなんでもいいけど

  映像販売して欲しいです。亭バージョンも観たかったなぁ

  洪さん、今後も舞台頑張って欲しいです。

「髑髏城の七人」Season花~劇団☆新感線~

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「髑髏城の七人」Season花~劇団☆新感線~


  ◎5月20日 18:30(3時間30分)IHIステージアラウンド東京

   作:中島かずき  演出:いうのえひでのり

  今頃、花の感想ですいません。

  鳥を観て来たので、その前に急遽UPしております。

  ステージアラウンド、本当に何もない不便な交通の所ですねぇ

  店内でも飲食スペース少ないし、大変な場所ではございますよ、ホント。

  ステージを色々歩いてみると、そこの席でも見易そうではありました。

  ただ、回転する事を考えると、後ろの席はどうなのか?

  いのうえさんポジションは一番後ろの音響・照明席の上手側みたい

  舞台の関係上、舞台を降りた通路演出はありませんが

  セットが沢山固定式でコストが安い?本当なんか解りませんが

  なかなか体験出来ない劇場公演でした。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  再演を重ねた作品ですが

  アカドクロ・アオドクロの頃はブログ始めてなかったから無かった・・・

  なので早駆けで簡単に書いておきます。

 <参考・過去記事>



 STORY

  本能寺の変から1年

  関東平野に突然現れた髑髏城

  天魔王を名乗る王が、豊臣家に反旗を翻していた。

  無頼で粗悪な盗賊のような関東髑髏党

  そんな奴らに追われてる少女「沙霧」

  着流しのヤサ男「捨之介」に助けられ、

  強引に連れていかれる隠れ家が「無界の里」という色町。

  極楽太夫を筆頭とする女達(秀吉に滅ぼされた鉄砲衆の娘達)

  それを束ねる男が無界屋蘭兵衛。

  かつて信長に仕えた3人の男達。

  「天の男」天 魔 王(ポジション不明・明智光秀に謀反を囁く)

  「知の男」捨 之 介(民間の出来事を探る隠密・草)

  「人の男」蘭 兵 衛(森蘭丸・又は人切り蘭丸)

  沙霧はクマキ衆という築城術の長、髑髏城の絵図面を持って逃走していた。

  無界の里には後にも人物が集まる。

  浪人と称する狸穴二郎衛門(徳川家康)

  坂東武者と称する間八衆荒武者隊と頭目の兵庫(太夫好きな元・百姓)

  兵庫を探しに来た兄・礒平(兵庫は村娘を襲った侍を殺して村を出ていた)

  荒武者隊でありながら髑髏党へ寝返るキャラ・三五(友人は鏡だけ)

  無界の里に現れた天魔王、信長秘蔵の無敵の鎧(南蛮製)で傷も付かない・・

  3日時間をくれと去る捨之介
                         ・

  無敵の鎧と2百人斬れる刀を求めて、刀鍛冶の鴈鉄斎へ頼みに行く。

  一方、蘭兵衛は単身髑髏城へ乗り込み、鉄砲300丁で里の安全を持ちかける

  しかし、天魔王は芥子の実の入ったワイン?と口車を使って蘭兵衛を凋落。

  森蘭丸として天魔王の参謀になってしまい、後を着けていた沙霧をも襲う

  隠し通路で逃げる沙霧、囲まれた所を捨之介が助けにくるのだが

  天魔王にクマキ衆の事を教えたのは捨之介であり、クマキの不幸の原因は

  捨之介であると天魔王に告げられ、信頼は揺らぐのだが、

  捨之介の必死の応戦に信じる事にする、居合わせた三五を再度・寝返され

  沙霧を連れて、無界の里へ逃げ帰る。(途中・兵庫と鴈鉄斎に合流)

  一方、蘭丸との対戦に躊躇した捨之介は、切られて捕まってしまう。

                         ・

  蘭丸・天魔王は無界の里を襲撃。

  自分の清算として娘と荒武者隊を切り殺す蘭丸と天魔王。

  みんなに守られた太夫と礒平だけが生き残り

  合流した沙霧達、家康を探しに来た服部半蔵の登場で、髑髏城へ戻る2人。

  里は焼かれ、遺体をと貰う一行。

  天魔王が言い残した捨之介が髑髏城に捕まっている事を聞いた沙霧は

  兵庫に捨之介奪還を依頼、沙霧・太夫・兵庫・三五・鴈鉄斎と後を追う礒平

  6人が髑髏城へ潜入捨之介の居る天守閣下の牢屋を目指す。

  ※髑髏城は秀吉の軍20万人(家康が先陣)が迫っており、

   その隙に大阪をイギリス軍に攻めてもらうハズがイギリスが政変で来れず。

   天魔王は一人逃げる計画に切り替える。

   捨之介に天魔王の鎧(偽物)と仮面を着せ、芥子の実の毒を沙霧達を襲わせる。

  沙霧の恋吸する女の感と拳で捨之介は正気に戻り、天魔王を目指す。

  蘭丸は天魔王に切られていき絶え絶え、裏切り者になりたくないと

  太夫が天魔王に放ったマシンガン(リンドウ轟雷筒)の盾になって絶命してしまう。

  200人斬りを鴈鉄斎の同時刀研ぎで達成し、天魔王を斬鎧件の奇襲で倒す。

                          ・

  城に豊臣軍が押し寄せる中、なんとか城の外へ逃げ出す7人。

  天魔王の最後の罠で、黒幕が「地の男」との噂から捨之介の首を取りに来る家康

  この首で戦争が治まるならと覚悟を決める捨之介

  沙霧が待ったをかけ、天魔王の面(信長の頭蓋骨制)を天魔王の首だと主張。

  了解した、家康は調子に乗って要求してきた金500枚も渡して去っていく。

  そして、7人はそれぞれ、散っていく

  金を受け取らず、名前も捨てると去る捨之介を追って、

  この金であんたの城を作ると言って追いかける沙霧

  「ガラじゃないぜ!」との一言が舞台上に残ります。

                        ・
  <補足>

  アオドクロまで、捨之介と天魔王は一人二役。

  信長の影武者でもあり顔が似てる設定なので、髑髏城に忍び込んだ沙霧は

  同一人物だと思い込み、出口で再会した時に捨之介を刺してしまったり。

  城で捨之介に変装して助けてもらおうとする天魔王を、女は切らない捨之介が

  無界の女だったスパイを切った事で偽物と見破ったり、ロジックが違います。

  最後は捨之介から本物の天魔王の首にすり替える手品も使いますよ~  

                          ☆

 <CAST・ポイント>

  捨 之 介☆小栗旬さん・・・ワカドクロより殺陣は上手です。一生懸命さは相変わらず。

  無界屋蘭兵衛☆山本耕史さん・・・一人頼りがいある年上感のある蘭丸、でも良かった。

  天 魔 王☆成 河さん・・・ある人曰く「小物感」のある天魔王、忍びっぽい笑える魔王。

  極楽太夫☆りょうさん・・・今回は、蘭兵衛との恋愛感情がある太夫、死後も殴ります。

  三 五☆河野まさとさん・・・まぁ、手のひら返しはいつも通り。

  兵 庫☆青木崇高さん・・・太夫にフラれる若者、ラストは恋人を失った太夫を支える宣言。

  礒 平☆礒野慎吾さん・・・今回は釜使いでした、仁さんじゃないとクワはないのか?

  沙 霧☆清野菜名さん・・・凄い、運動能力で最強の沙霧と言っていい、小ささも良い!

  狸穴二郎衛門☆近藤芳正さん・・・安定してますね、今回も変わらず。

  鴈鉄斎☆古田新太さん・・・発明家を追加したキャラ、100人切りはローラースケート(笑)

                           ・
 <変更点・他>

  大きな違いは、やはり蘭兵衛と太夫の恋愛感情でしょう。

  2人で作った決めたという台詞も多く、天守閣では殴りながら泣いてる太夫。

  それを見守る兵庫、最後は自殺しかねない太夫を、生きて欲しいと励まして

  あんたを支えたいという、健気な兵庫。対等じゃなく年上を慕う若者兵庫になってます。  

  ワカドクロとそう変わらない印象ですね。 

  最後城から抜てだしても地上で徳川軍と戦う7人が描かれたり、

  ワザと河を作って、「三途の川に捨之介」とばかりに濡らす感じがあります。

  一番変わってるのが鴈鉄斎ですね、

  発明家という設定もそうですが、刀への愛情表現が独特で、女の名前を付けたり

  ドラゴンロック2のマムシ郎が、姉さんと対話する一人2役的な所がツボでした。


  小栗さん、殺陣は上手になってたので終盤はなかなか良かった。

  でも一生懸命頑張ってる感は健在、信長に憧れた若者設定だからいいのかもしれないが

  やはり余裕のある捨之介が好きなので、台詞はまだハマりませんねぇ。

  山本さんは年上で凄い頼りがいがあって、美少年蘭丸とはイメージ違いますけど

  太夫との恋愛感情を考えると、バランスはいいし、殺陣も立ち振る舞いも良かったです。

  ワカドクロとl比べると天魔王VS蘭丸の殺陣は落ちますが、1回は観て良かったと思います。

  ステージアラウンドについては、最初回転が良く解りますが、後半はゆるやかでしたね

  ステージサイドではチームラボ状態の映像が映し出されてて、

  凄いかもしれないけど、今までのLEDやスクリーン映像でも変わらない感じでした。

  (鳥ではかなり改善されたと思います。)

  個人的にステージアラウンドが良い!と思ったのはズバリカーテンコールの良さです。

  最後はセットをグルリと回転して、最後に無界の里にたどり着くのですが

  各セットに、その役者さん、キャラが立って挨拶してくれるのが非常にカッコイイ!

  特に蘭丸は白い花の中で笛を吹く姿で現れる、一番いい姿と場面で一人登場が良いです。

  今回の収穫は鴈鉄斎と沙霧の清野さんですね、本当にサンバイザー兄弟と同一人物か?

  と思うほど凄いアクション、映画「東京トライブ」に出演されてたと初めて知りました。

  今後レギュラーとしても、期待してよいような、酒井真紀さんポジションかな? 

「髑髏城の七人」Season鳥~劇団☆新感線~

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「髑髏城の七人」Season鳥~劇団☆新感線~


  ◎7月1日 13:30(3時間30分)IHIステージアラウンド東京

   作:中島かずき  演出:いうのえひでのり

  つに来ました、阿部さん版の鳥。

  成志さんの鴈鉄斎もあってレッツゴーっぽいですが

  森山さん、早乙女さん、殺陣師2人が居るのですから

  そこまでユルくなる事は無いと思って向かいました。

  正直、グッズを楽しみにしていたんですが

  仮面モチーフなので購入するものはパンフだけに留まる。

  対抗して、着て行った捨之介(古田さん)Tシャツで観劇。

  阿部さんでは定番の逆手の殺陣でどうなる事やら・・・

  歌と踊りとネタと、かなりアソビつつも懐かしい舞台でした。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



  再演を重ねた作品ですが念のため、STORYは

  前回の「花」の記事の部分をコピペしておきます。(一部役名が変わってます。)


 <参考・過去記事>
  ワカドクロ
  https://blogs.yahoo.co.jp/minamonitokeruhikari/60749411.html



 STORY

  本能寺の変から1年

  関東平野に突然現れた髑髏城

  天魔王を名乗る王が、豊臣家に反旗を翻していた。

  無頼で粗悪な盗賊のような関東髑髏党

  そんな奴らに追われてる少女「沙霧」

  着流しのヤサ男「捨之介」に助けられ、

  強引に連れていかれる隠れ家が「無界の里」という色町。

  極楽太夫を筆頭とする女達(秀吉に滅ぼされた鉄砲衆の娘達)

  それを束ねる男が無界屋蘭兵衛。

  かつて信長に仕えた3人の男達。

  「天の男」天 魔 王(ポジション不明・明智光秀に謀反を囁く)

  「知の男」捨 之 介(民間の出来事を探る隠密・草)

  「人の男」蘭 兵 衛(森蘭丸・又は人切り蘭丸)

  沙霧はクマキ衆という築城術の長、髑髏城の絵図面を持って逃走していた。

  無界の里には後にも人物が集まる。

  浪人と称する狸穴二郎衛門(徳川家康)

  坂東武者と称する間八衆荒武者隊と頭目の兵庫(太夫好きな元・百姓)

  兵庫を探しに来た兄・礒平(兵庫は村娘を襲った侍を殺して村を出ていた)

  荒武者隊でありながら髑髏党へ寝返るキャラ・三五(友人は鏡だけ)

  無界の里に現れた天魔王、信長秘蔵の無敵の鎧(南蛮製)で傷も付かない・・

  3日時間をくれと去る捨之介

                         ・

  無敵の鎧と2百人斬れる刀を求めて、刀鍛冶の鴈鉄斎へ頼みに行く。

  一方、蘭兵衛は単身髑髏城へ乗り込み、鉄砲300丁で里の安全を持ちかける

  しかし、天魔王は芥子の実の入ったワイン?と口車を使って蘭兵衛を凋落。

  森蘭丸として天魔王の参謀になってしまい、後を着けていた沙霧をも襲う

  隠し通路で逃げる沙霧、囲まれた所を捨之介が助けにくるのだが

  天魔王にクマキ衆の事を教えたのは捨之介であり、クマキの不幸の原因は

  捨之介であると天魔王に告げられ、信頼は揺らぐのだが、

  捨之介の必死の応戦に信じる事にする、居合わせた三五を再度・寝返され

  沙霧を連れて、無界の里へ逃げ帰る。(途中・兵庫と鴈鉄斎に合流)

  一方、蘭丸との対戦に躊躇した捨之介は、切られて捕まってしまう。

                         ・

  蘭丸・天魔王は無界の里を襲撃。

  自分の清算として娘と荒武者隊を切り殺す蘭丸と天魔王。

  みんなに守られた太夫と礒平だけが生き残り

  合流した沙霧達、家康を探しに来た服部半蔵の登場で、髑髏城へ戻る2人。

  里は焼かれ、遺体をと貰う一行。

  天魔王が言い残した捨之介が髑髏城に捕まっている事を聞いた沙霧は

  兵庫に捨之介奪還を依頼、沙霧・太夫・兵庫・三五・鴈鉄斎と後を追う礒平

  6人が髑髏城へ潜入捨之介の居る天守閣下の牢屋を目指す。

  ※髑髏城は秀吉の軍20万人(家康が先陣)が迫っており、

   その隙に大阪をイギリス軍に攻めてもらうハズがイギリスが政変で来れず。

   天魔王は一人逃げる計画に切り替える。

   捨之介に天魔王の鎧(偽物)と仮面を着せ、芥子の実の毒を沙霧達を襲わせる。

  沙霧の恋吸する女の感と拳で捨之介は正気に戻り、天魔王を目指す。

  蘭丸は天魔王に切られていき絶え絶え、裏切り者になりたくないと

  太夫が天魔王に放ったマシンガン(リンドウ轟雷筒)の盾になって絶命してしまう。

  200人斬りを鴈鉄斎の同時刀研ぎで達成し、天魔王を斬鎧件の奇襲で倒す。

                          ・

  城に豊臣軍が押し寄せる中、なんとか城の外へ逃げ出す7人。

  天魔王の最後の罠で、黒幕が「地の男」との噂から捨之介の首を取りに来る家康

  この首で戦争が治まるならと覚悟を決める捨之介

  沙霧が待ったをかけ、天魔王の面(信長の頭蓋骨制)を天魔王の首だと主張。

  了解した、家康は調子に乗って要求してきた金500枚も渡して去っていく。

  そして、7人はそれぞれ、散っていく

  金を受け取らず、名前も捨てると去る捨之介を追って、

  この金であんたの城を作ると言って追いかける沙霧

  「ガラじゃないぜ!」との一言が舞台上に残ります。

                           ・

  <補足>

  アオドクロまで、捨之介と天魔王は一人二役。

  信長の影武者でもあり顔が似てる設定なので、髑髏城に忍び込んだ沙霧は

  同一人物だと思い込み、出口で再会した時に捨之介を刺してしまったり。

  城で捨之介に変装して助けてもらおうとする天魔王を、女は切らない捨之介が

  無界の女だったスパイを切った事で偽物と見破ったり、ロジックが違います。

  最後は捨之介から本物の天魔王の首にすり替える手品も使いますよ~  


                       ☆

<CAST・ポイント>

  捨 之 介☆阿部サダヲさん・・・最初は「うつけもの」で登場、衣装も忍びの黒

  無界屋蘭兵衛☆早乙女太一さん・・・相変わらず上手い、今回は地蔵使いです。

  天 魔 王☆森山未来さん・・・自身も白髪で洋風の魔王として君臨、強力です。

  極楽太夫☆松雪泰子さん・・・まぁ、安定の存在感。今回も、蘭兵衛LOVE設定。

  渡 京☆粟根まことさん・・・荒武者隊ではなく北条氏勘定方から裏切り設定へ

  兵 庫☆福田転球さん・・・オヤジと呼ばれる、老けた兵庫です。(実はハゲ)

  少 吉☆少路勇介さん・・・兵庫の息子として、そしてエロ息子設定です。

  沙 霧☆清水葉月さん・・・ノーマル設定の沙霧、演技と呆れた感じは良かった。

  狸穴二郎衛門☆梶原善さん・・・今回は下働きの力持ち女を見初めます。

  鴈鉄斎☆池田成志さん・・・雷に打たれて、毛先ツンツン、聖死神かバッテンか?

                           ・
 <変更点・他>

  大きな違いは、阿部さん向けの捨之介設定。

  最初はボロを着た「うつけもの」として裸の大将風な言動で沙霧を助ける。

  無界の里への登場シーンも、太夫が脱ぐ所で兵庫は乱入し

  「わしが脱ぐ!」と言った所へ、飛び入りで脱いで歌いダンスに乗せて助けます。

  衣装は黒の忍び装束で、天魔王が無界の里へ来た時に「うつけ」として

  スキを見せた天魔王に襲い掛かる、小型の爆薬使いもする完全な忍び 

  それから、普通に話出し、天魔王を殺す目的が一貫しています。

  沙霧を助けるのも贖罪の気持ちが強いです。

  天魔王が蘭丸に仕掛ける仕打ちも少し変わりましたね

  信長の今わの際に立ち会ったと言う天魔王、蘭丸に意思を継ぐよう気にかけてた

  そう言って仲間に引き入れるのですが、切りつける場面で本当の事を言います。

  何もかも忘れて自由に生きろと言ったらしく、自分の事は何も言わなかったと

  天魔王の嫉妬心が垣間見えます。

  蘭丸となった蘭兵衛は無界の里に、家康だけを殺しに向かうのですが

  抵抗するから、里の女と荒武者隊を殺す設定にもなっています。

  今回の裏切りキャラ渡京、最初は北条氏の武士として沙霧を保護、

  そして絵図面を秀吉軍に献上するつもりで登場してきます。

  相方はそろばん「ころすけ君」ですが、城攻めのシーンでは巨大化はしません。

  兵庫もおっさん・ハゲ設定で、死ぬつもりで村を飛び出したけど太夫を見て

  留まった事、そして太夫に死んで欲しくないと、最後懇願して家族が出来ます。

  鴈鉄斎は本当、酷いくらい卑怯でした。

  雷の多い谷で、雷に打たれ過ぎて耐性が出来、電気まで貯めれる体質に

  捨之介の要請も嫌がり、心臓に仕掛けた爆薬針で強制的に参加します。

  最後は背中グルグル状態、100人斬りで他のみんなも研ぐのを手伝うのが

  新しく、凄いバタバタした感じです。

  最大の相違点は、斬鎧刀そのものが、カモフラージュに使われている事。

  本来は大剣でヒビを入れ、仕込まれた薄刃でとどめなのですが、躱されます。  

  そして、捨之介こと地の男は、生前に信長から、天が暴走した時の為の

  抑止力として、鎧の弱点を教えていたと言う事でした。

  いや~、ワカドクロ・花と違って歌と踊りが入るから余分なシーンが少なくてイイ!

  冒頭の天魔王VS豊臣忍びのシーンもなく、追われる沙霧を助ける所から始まり

  テンポが良い、右近さんが敵として現れ、歌い始めると新感線だなぁと懐かしい感覚

  カナコさんの歌も入り、城突入から入る歌声はタキさん(阿修羅城の夢桜でお馴染み)

  タキさんの歌声から盛り上がりますよホント、ラストは神田さんだし豪華です。

  阿部さんの忍び捨之介は新鮮で、逆手の殺陣は独特だから、

  本当に超一流の早乙女さん、森山さんの殺陣といい意味で、比較出来ないから

  レベル的には差異は無い感覚です、ギターを弾いたり、阿部さん大変そうですが

  大活躍な舞台ですね、当然殺陣師の2人は今回も凄いです。

  登場時の早乙女さん、刀に槍に枝、最後は地蔵まで使う殺陣さばき

  圧巻なのは、2人が対決するシーンでありますが、個人的には黄泉の笛を使う所

  二刀流もやってのける所が素敵でした。

  もう、森山さんは言う事なしです。ハイ

  笑っちゃうのは2点

  鴈鉄斎は成志さんだから、雷で一時死んでみんなにハンマーで打たれたり

  放電すると急に老人になったり、兵庫におっさんと言われて、オッサンに言われたく

  ないと返す所とか、余計な一言が多すぎて笑えます。

  台詞が飛んだり忘れたり多かったみたいですね、ネタもの風だから許せるけど

  髑髏党2万人(ぶん殴るだけ)幸せにするみたいに言ってしまう転球さん

  小路さん、転球さんの殺陣がもう酷く遅くて、上手くなくて笑ってしまった!

  100人斬りでも刀を落とすし投げるのも届かないし、酷いもんです、微笑ましく

  見守るしか無かったですね~

                              ・

  今回はステージアラウンドの回転を良く感じる演出でした。

  動線が大きく取っているのかもですね

  そして髑髏城を上下する映像シーンでは、回転してないけれど周囲の景色が

  上下していくので視覚が騙されてしまい、ふわっと浮く感覚になります。

  この効果は大きいですね、今後も使い方が改善されていくと月の頃には益々

  劇場のポテンシャルが上がると思います。楽しみ!

  あと2回は観る予定なので、後日記事追加予定です。

                              ・

  余談、終演後パンフ観て笑ったのが

  未来さんのワカドクロ時にこのメンバーで大丈夫か?と思った所でした。

「シンクロ・ゴッサム・シティ」~シンクロ少女~

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「シンクロ・ゴッサム・シティ」~シンクロ少女~


  作・演出 名嘉 友美

  ◎7月15日14:30(1時間50分)シアター711
    
  久しぶりの下北沢。

  ポケモン?か何かのスタンプラリーをしているような人々がチラホラ

  アンゼリカが閉店すると聞いて、終演後に行ったら閉まってた・・・

  また老舗が消えてしまったねぇ

  そんな中でシンクロ少女、711でゆったりとした客席。

  満席にならないのか?とちょっと心配になってしまいましたが

  始まってしまえば、名嘉さんの世界にまた心が踊らされてしまうのでした。

  今回はPOPな悪の世界への招待状って感じです。


ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)



【START】

  日本のどこかにある都市、治安の悪い町「ゴッサム」

  貧しくも「正しい生き方」を信条としている兄弟

  老舗焼き鳥屋の3姉妹が、出戻りの次女を迎えに行った帰り。

  兄弟の兄を車で引いてしまった事から起こる、悪魔の誘惑の物語。

                     ・

  町一番の金持ち、孤独に生きる一人のヒーローが

  悪の化身達に「悪い世界への招待」呼びかけられるミュージカルシーンから開始。
  

 <登場人物>※役名忘れた

  泉政広さん・・・俳優、ハットマンとして町のヒーロー的な存在。孤独な金持ち


  小日向星一さん・・・貧乏ならが真面目に生きる15歳の少年。兄を尊敬している。

  横手慎太郎さん・・・俳優を目指して複数のバイトをこなす兄、弟を一人で育てる。

  宮本奈津美さん・・・兄の元カノ、小卒で悪行を平気で行うが、本質は優しく笑顔の女性。


  中田麦平さん・・・常に傘を持つ不気味な虐められっ子。少年と唯一の友人になる。

  田中のり子さん・・・不気味な少年の母、なかなか業の深い怖い女性。
  

  しまおみほ様・・・焼き鳥屋の長女。35歳処女、植物栽培が趣味で特技。

  堂本佳世さん・・・美人次女、京都から出戻り。車でひいた兄に一目惚れして急接近

  西田麻耶さん・・・三女、理由があって大嫌いな男と結婚している。

  用松亮さん・・・町で「当たり屋」をしているチンピラ。焼き鳥屋の常連客の一人

                           ・

  車でひかれても、とりあえず何ともないからと家に帰って来る兄。

  お詫びに焼き鳥をご馳走になり、三姉妹とも仲良くなった少年。

  毎日、お金も無いから公演の水道で水を飲み、大好きな兄の元カノが来るのを待つ日々。

  ある日、真面目に告白するんだけど、やはり兄に未練がある様子で笑われてしまう。

  花火大会の日、焼き鳥屋の次女と勝手に出かけてしまう兄にスネル少年

  突然、人生が一変してしまう運命の日がやって来る!

                           ・

  小さい子供の缶ジュースを力ずくで奪う友達に「正しい事をしよう」と言い聞かせる少年。

  その結果、友達はイジメっ子の眼を傘でくり抜いて反撃してしまう。

  数日前からバイトを休んでいた兄、焼き鳥屋の次女が心配して病院へ取れて行くと

  片足が動かなくなってしまっていた・・・・・・。

  事故が原因かもしれないが、その事情を分かっても証拠が無いし、そんな財力もない

  焼き鳥屋の三姉妹は、少年の「助けてよ!」の言葉に反応こそ違いはあっても断る。

  そして、三女の提案で「もう1回他の車にひかれてくれれば」と次女に告げさせる。

  丁度、兄の所には田中さん扮する母親が責任を求め、兄は金を払うと約束。

  次女の囁きをがトドメとなって、ゴッサムランドのダンサーから「当たり屋」に成っていく。

  用松さん扮する堕ちてしまった兄と、麦平さん扮する裏社会の人間になった友達。

  次女は2人にひき殺され、長女は副業の「魔法の茸」栽培を警察に通報され投獄。

  三女は焼き鳥屋存続の為、不気味な友人の方と無理矢理結婚してしまう。

                           ・
  大人になった少年。

  兄が慣れなかった俳優となりヒーローと言われながら、孤独に食事をする毎日。

  時々、窓から入って来る兄の彼女。彼女を今でも思い続けているのだが

  真面目だった頃の兄の面影には勝てない・・・・

  なんとかしようと彼女は兄の所へ説得に向かうのだが、兄は意を決して車を盗み

  その車でどこかへ突っ込んでいく!

  そして、弟と再会した兄は彼女のトレードマークだったゴーグルを投げて来る。

  俺をこんな風にしたのは兄ちゃんだ!

  俺はお前(弟)の為にやってるんだ!

  主張が敵対する2人、兄が欲しいのはお前(弟)だけだ!

                         ・
  そう言うと

  冒頭と同様に、ゴッサムの悪い奴らが現れ歌いながらダークサイドへ誘ってくる

  体がゆらゆら引っ張られていくかつての少年、たった一人で抵抗するのだが

  境界の先へ吸い込まれてしまうのでした。


  シンクロさんお得意の歌に乗せた、吸引力のあるクライマックスシーンは今回も素敵。

  知らなかったんですが、バットマンの誕生前の世界を描いた「ゴッサム」というTVドラマが

  あるらしくて、そのオマージュが散りばめられている世界観。

  麦平さんのペンギンは一目瞭然だけど、宮本さんの飄々としたゴーグル女性は

  孤児だった頃のキャットウーマン、ミュージックシーンに登場する田中さんはバット持ってて

  10%位の色付けだけどハーレクインなのが、ちょっと可愛いです。

  色んなシーンで「ゴッサムだから」の一言で、解決してしまう設定が笑えます。

  唯一ピュアな少年が際立ってて、三姉妹へ助けを求めるシーンはかなり痛かったですよ

  店を守りたい思いもあり、兄を引いた時も次女に止められなかったら轢き逃げする予定の

  長女・三女は、雑な口ぶりで少年を追い返してしまうのが本当「ゴッサム」の住人ですよ。

  宮本さんの馬鹿と自虐しつつ優しいキャラが良かった。

  しまおさんの徹底的に弱そうな流される感じ、それでいてヤバイ茸を育てていたり

  言葉を長く伸ばしながら、後悔しつつ、仕方ないのよ~的な性格が居そうで面白い。

  このキャラもポイズンなんとか言う、悪約のオマージュでした。本家も植物好き(笑)

  貧乏生活を懐かしんで、時々マルチャン製麺を食べる大人になった少年が

  結局は悪の側に引き込まれて終わってしまう、久しぶりに救の無いラストも悪くないですね!

  ただ、次女・彼女を引き殺してしまうような世界観ならば

  兄は片足のまま「当たり屋」なんて数年続けてたら死んでるでしょ?

  麦平さんも復讐の復讐でソッコーで殺されててもおかしくないと思います。

  殺されるより、次女も仕方なく兄の詐欺のサポート役として、生きてた方が自然でしょう。

  田中さん扮する母親も女ボスになってたり、もっと主人公を包囲して欲しかった

  きっと、その方が笑える設定が色々出てきて、エンタメ色UPすると思うし、

  結論:今回も面白かった事は間違えない!

「なつやすみにひとやすみ」~HitoYasuMi

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「なつやすみにひとやすみ」~HitoYasuMi~


  ◎7月15日 17:00(1時間)下北沢 Reading Cafe ピカイチ

  作・演出 大村 仁望

  女性3人の演劇ユニット

  それぞれの名前から一文字とったユニット名になっています。

  今年1月、OFFOFFで初の劇場公演を行いましたが

  今回はカフェ公演の4連続の終末公演という事で、

  シアター711のシンクロ少女終わりで行ってまいりました。

  あんまり知られてない場所なんですよね~

  チケットとは別に1ドリンク制なのでアイスコーヒー飲みながら

  狭い空間=迫力の演技を手軽に観れる空間。

  かなりアットホームな客席の中、公演が行われました。

  

ネタバレしますので、未見の方は注意!(見に行けない方はどうぞ)


<メンバー>

 基本は宛書っですね、3人のキャラが被らないので簡単に紹介。

 H:大村仁望さん・・・元気キャラと色気(巨乳)キャラ、コメディではツッコミかな?

 Y:飯坂泰子さん・・・一番マトモというか普通キャラ、年上の奥手女性とかキャラ系

 М:川村美喜さん・・・年下可愛い系、水中ランナーという劇団の方なので優しい系


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   会社の給湯室で起こる会話劇。

   お茶酌みの準備をする、おとなしい後輩女子M。

   そこへやってくる先輩女子Y、色目を使う同僚Hの悪口を長々と語っていく

   入れ替わりに入るH,先輩Yのダメな所、新人狙いを馬鹿にしていく

   後輩Mが出て行くと、2人になるHとYは、Mもぶりっ子批判で盛り上がる。

   一人戻ったM,実際は数人の社員を電話で転がし、

   課長へ他の2人の異動をお願い!

   それを垣間見るYは凍り付くのでした。



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   合コン会場、

   歴女な先輩Yの初陣、カガミに向かって緊張している所へ現れる2人。

   歴女的な表現のトークを絡めつつ、

   合コン奥義(サシスセソ)を伝授して、2次会へ向かう10分間の作戦会議。



「元カノカフェ」



 STORY 

   お客さまは全て元カレ、そんな設定で接客する「元カノカフェ」

   そこへ面接にやってきたH、酷い恋愛のリハビリの意味もあって決めたらしい。

   店長Yのザックリした面接の後、上級従業員Mの実地研修が始まる。

   「久しぶり、来たんだ・・・。」の挨拶から

   「あの日のナポリタン」等、妄想設定を付け加えた高額なメニューの数々

   ラジオ体操に乗せた、元カノ準備運動など面白い設定の研修が続く

   一人で元カノを思い出して怖い口調になるH

   話を聞くと酷い男で、2人も共感してしまうようなダメ男っぷり

   職業も言い方が違うだけでほぼ共通のダメ元カレ

   意気投合した3人、そこへ今日は雑誌の取材で一人の男がやってくる

   ハズでしたが、店内に入れず逃げ出してしまうのでした・・・


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